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B型慢性肝炎ではほとんどの場合、自覚症状はみられません。ただし、肝炎が急激に悪化すると、疲れやすい、だるい、食欲がない、尿が黒褐色のような色になるといった症状が現れることがあります。
一方、症状が現れていないからといって治療を行わずに長期間放置すると肝硬変や肝癌に進行してしまうことがあります。 |
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肝臓の病気には、自覚症状が少ないという共通した特徴があります。特に肝炎の場合、気がつかないうちにウイルスに感染し、炎症による肝細胞の破壊が進行し、症状が現れたときには肝硬変になっていたということもあります。 |
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自覚症状が現れにくい理由の1つは、肝細胞の一部が壊れても残りの部分でカバーする、肝臓の予備能という能力が非常に高いためです。肝臓は、全体の7分の6が働かなくなった場合でも残りの7分の1で、それ以前と同じ働きができるのです。 |
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2つめは、再生能力が非常に高いことです。
肝臓は、その4分の3を切り取っても、約4ヵ月後には元の大きさに戻ることができます。ウイルスとともに壊された肝細胞もただちに再生されますが、炎症が何年間も続くと、この再生能力でもカバーできなくなり、最終的には異常な組織の増加により、重い肝臓の障害が起こってしまいます。
したがって、予備能力が十分に残っていて炎症が進行していないうちに、できるだけ早く、この病気をみつけて対策を立てなければなりません。 |
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