脳梗塞とは
指導/
遠井素乃 東京女子医科大学脳神経内科
北川一夫 東京女子医科大学脳神経内科 教授


▼病気に関する基礎知識
病気に関する基礎知識 脳梗塞とは、脳の血管がつまり血流が途絶え、脳の細胞が死んでしまう病気です。症状は梗塞ができた場所により異なりますが、顔や手足の麻痺やしびれ、視野がかける、言葉がでないなどがあります。
 脳梗塞には血管のつまり方により、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の3種類があります。ラクナ梗塞やアテローム血栓性脳梗塞は、高血圧症・糖尿病・脂質異常症による動脈硬化から血管がつまることにより生じます。
 年をとると非弁膜症性心房細動という脈がバラバラに乱れる不整脈が増えます。心原性脳塞栓症は、この不整脈によって血流が乱れることで、心臓のなかでできた血栓が脳の血管につまり、突然倒れて重い後遺症を残すような場合があります。
▼再発予防のための対策
再発予防のための対策 脳梗塞の再発予防には、高血圧や糖尿病、脂質異常症や喫煙など危険因子の管理が必要です。
 抗血栓療法には、抗血小板薬と抗凝固薬という2種類があり、アテローム血栓性脳梗塞およびラクナ梗塞には、抗血小板薬(アスピリンなど)を服用します。抗凝固薬は非弁膜症性心房細動による血栓の予防に用います。主な抗凝固薬は、ワルファリンや直接経口抗凝固薬としてエドキサバンがあります。ワルファリンはビタミンKにより抗血栓効果が失われるため、ビタミンKを多く含む納豆の摂取制限が必要です。エドキサバンにはこのような制限はなく、出血リスクが低く安全に使用することができます。しかし、1日でも内服を忘れてしまうと抗血栓効果がなくなり血栓ができるリスクが高くなります。エドキサバンと同様のくすりには、アピキサバン、リバーロキサバン、ダビガトランなどがあります。
 毎日服用する必要がありますので、主治医の指示に従って治療してください。


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