当院での指導内容の一部をご紹介します。
がん検診、肺がんについて解説します。
睡眠時無呼吸症候群につき説明します
咳、発熱に対する説明、動脈硬化について解説します。
”がん”について
ガン検診について
日本人の3−4人に1人が生涯にガンを発症するとされています。

ある病気で定期的に通院している人にも、時に落とし穴があります。例えば、糖尿病、高血圧等でかかっていた人にガンが見つかったなどというのは、どこの病院でもときどき聞かれる話なのです。
 これは、もし関連する症状が出ていれば検査をすることになりますので発見されますが、ガンでは初期には症状が現れにくいことが多いからです。
 そのため症状が無くても最低年に一〜二回は検診を受けられることをお勧めします。
春日部市では60歳以上の住民に対して秋に基本検診があります。
このような職場や住民検診、個人検診を受けるチャンスがあれば積極的にお受け下さい。
 
●胃ガン
胃は比較的大きな臓器ですので、病気があっても症状がでにくいことがあります。バリウム検査で異常が指摘されれば内視鏡検査が必要になります。もともと慢性胃炎、潰瘍が指摘されていたり、症状が気になる方は最初から内視鏡をお勧めします。
 当院では胃電子内視鏡を行っております。

●肺ガン
定期的に胸部レントゲンを取ることが重要です。疑わしい所見がある場合はCT検査や、定期的な経過観察が必要となります。また喫煙者の場合は太い気管支の粘膜に沿ってガンが発生するため、時にレントゲンでは写りにくいことがありますので、喀痰の検査も必要となります。
当院では胸部疾患を的確に診断するため、レントゲンにはCR(コンピューテドラジオグラフィー)を採用しております。これは従来のシステムより高画質画像が得られるため、診断精度の向上が図られます。またX線被爆の低減が図れます。

●大腸ガン
2日間の便潜血反応検査で1回でも陽性となった人は精密検査が必要となりますため、病院に紹介させて頂きます。精密検査にはバリウム検査と内視鏡検査があります。報告によると二次検査を受診した患者さんの約40%にポリープも含め何らかの病変が発見されるとされてます。

●前立腺ガン
 前立腺がんを発見するための検査には腫瘍マーカー・前立腺特異抗原(PSA)が有ります。 採血だけで検査が受けられるので、前立腺がんのスクリーニングとして最適の方法です。
 排尿困難等の症状がある方、PSAが上昇してる場合は泌尿器科受診が必要となります。

●肝臓ガン 
肝臓ガンの患者さんの肝臓の状態をみてみると、約70ム80%以上が肝硬変、慢性肝炎や肝線維症を併存しています。
よって1.肝炎ウイルス保持者の人2.肝硬変の人3.慢性肝炎や肝線維症の人4.長期飲酒歴(日本酒で3合以上10年)のある人、は定期的に血液検査や超音波、CTといった画像検査をする必要があります。

他にも婦人科、整形外科、神経系、血液等にもガンは発生します。
必要と判断した場合は高次病院、専門病院にご紹介させて頂きます。また症状が心配であったり、気になる方で高次病院、専門病院での診察をご希望の方は情報提供させて頂きますので、ご遠慮なくお申し出ください。
肺がん について
●肺がんの統計
肺がんになる人は世界的に増加傾向にあります。2015年には、わが国での肺がんの1年間の新患者数は男性11万人、女性3万7千人になると予想されています。50歳以上に多く、男女比は約3:1です。1999年の肺がんによる年間死亡者数は約5万2千人であり(がんで亡くなった方は約29万人、うち胃がん約5万人)、1993年からは肺がんは男性のがん死亡率の第1位となり、女性では胃がんについで第2位となっています。 

●肺がんの原因と予防
肺がんの原因のすべてが解明されてはいません。それゆえ、確実な予防法もありません。しかし、喫煙が大きな要因(危険因子)としてあげられます。たばこを多く吸う人ほど肺がんにかかりやすくなり、一般に「重喫煙者(1日の本数×喫煙年数=喫煙指数が600以上の人)」は、肺がんの「高危険群(リスクの高い人)」といわれています。毎日喫煙する人は非喫煙者に比べ、約4.5倍肺がんのリスクが高くなります。また、喫煙の開始年齢が若いほどリスクが高くなり、20歳以下に喫煙を開始すると非喫煙者に比べ、リスクは6倍近くなります。1998年の集計では、わが国の20歳以上の男性の喫煙率は55.2%と先進諸国の中ではトップです。また、20歳以上の女性の喫煙率は13.3%です。喫煙は喫煙者本人だけでなく、周りの人にも影響をおよぼすといわれています(受動喫煙)。10〜20%の肺がんは、喫煙と関係ないといわれています。大気汚染や他の環境要因、放射性物質、アスベストなどとの関連も指摘されています。現在、発がんを抑制する遺伝子および薬物・食物の研究が行われていますが、一般に利用されるほどの成果は、まだみられておりません。 

●肺がん検診
 ここでは春日部市での肺がん検診について解説します。
日本では、がん検診は自治体が独自で行っております。そのため各自治体の取り組み姿勢、熱意によってその成績にはバラツキがみられます。
 春日部市では肺がん検診の読影、判定、精査等は医師会が市より委託を受けて行っております。検診の正確性、信頼度を一定の水準に保つにはさまざまな仕組み、方策が必要となります。これを精度管理と呼びます。春日部医師会で行っている肺がん検診の精度管理は県内、もしくは全国的にも相対的に厳格な内容で行っております。人口10万対の肺がん発見率は76.0と全国平均を上回っております。他の検診の水準を示す指標も概ね平均レベルを上回っております。しかし救命できる可能性が高い早期肺がんの発見率は厚労省が目標とする50%には至ってない現況です。私はそのためには一人でも多くの市民が肺がん検診を受けて頂ければとおもいます。また経年受診といって、毎年定期的に検診を受けることが重要と考えます。市民の皆様は検診等を受ける機会があれば、是非積極的にお受け頂きたく思います。私ども医師会員は真摯に肺がん検診に取り組みいたします。