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ニキビの新しい治療薬
花粉症
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うつる皮膚病
皮膚のバリア機能
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山本皮フ科クリニック通信
ニキビについて
ニキビの新しい治療薬について

花粉症について
花粉症について

アトピー性皮膚炎について
成人のアトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎の新しい治療薬

小児皮膚科:お子さんの皮膚病について 
お子さんの皮膚病について

うつる(感染する)皮膚病について
アタマジラミ症
みずいぼ(伝染性軟属腫)
いぼ(尋常性疣贅)
とびひ(伝染性膿痂疹)

皮膚のバリア機能〜乾燥肌(かさかさ)とスキンケア
皮膚のバリア機能について
乾燥肌(かさかさ)について
スキンケア法について



ニキビの新しい治療薬
2008年10月21日より、ニキビの新しい治療薬が処方できるようになりました。本邦初の外用レチノイド(アダパレン:商品名ディフェリン(R) ゲル)は1992年フランスで0.1%液剤の効能・効果が承認され、ゲル製剤が1994年に欧州で、1996年には米国で承認され、現在世界80カ国以上で承認されています。海外では、すでに第一選択薬として広く使用されている薬剤です。
ニキビのできるメカニズムは、(1)男性ホルモンによる過剰な皮脂分泌 (2)毛包漏斗部の角化異常 (3)アクネ菌の増殖 です。
とくにニキビの出発点は面皰(コメド)という皮脂が毛穴に詰まった状態です。この面皰(コメド)を抑制できる薬剤があれば、その後の炎症性ニキビへの発展を予防することができます。
ディフェリン(R)ゲルは表皮角化細胞の分化を抑制することで,この面皰(コメド)を減少させることができる唯一の画期的な外用薬です。
1日1回12週間外用した臨床試験で,ニキビ患者の総皮疹(非炎症性皮疹および炎症性皮疹)数の減少率は63.2%、また最長12ヵ月間外用した臨床試験でも,総皮疹数の減少率は77.8%と、非常に高い有効性が実証されています。
安全性試験では544例中429例(78.9%)に副作用が認められましたが、皮膚乾燥(305例,56.1%),皮膚不快感(259例,47.6%),皮膚剥脱(182例,33.5%),紅斑(119例,21.9%),などの軽度のものでした。特に皮膚の乾燥が高率で起こりますので、保湿剤を使ってしっかりスキンケアすることが大切です。
ニキビでも、皮脂が詰まった面皰(コメド)が多発している症状には特に有効と考えられます。また、抗菌剤の外用・内服、そのほかの薬剤と併用することも可能です。この外用レチノイド(アダパレン:商品名ディフェリン(R) ゲル)を使用することで治療の選択肢が広がり、日本でも国際標準の治療を行うことが可能になりました。
思春期のニキビはもちろん、治りにくい思春期後ニキビ・大人のニキビでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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花粉症について
当院では花粉症のお薬を処方いたします。 おもに第2世代抗ヒスタミン薬を処方しますが、市販薬や第1世代抗ヒスタミン薬にみられるような眠気、口が渇くなどの副作用が軽いものが多くあります。仕事や学業に支障をきたさず、しっかり症状を抑える薬剤を選択することが大切です。 アレグラ、アレロック、タリオン、アレジオン、エバステル、ジルテック、クラリチンなど。1日1回内服でいいもの、2回のもの、速効性があるもの、持続性のあるものなど、各薬剤の特徴は様々です。また小学生でも内服可能な眠くなりにくい錠剤もあります。お気軽にご相談ください。


■2013年のスギ・ヒノキ飛散数は2012年より全国的に1.7倍多いと予想されています。関東では、2012年より2倍以上多いと予想されています。

■2010年春のスギ・ヒノキ飛散数は昨年6〜8月の天候から過去10年平均と比較して関東以北では30〜70%程度になる見込みです。ただ、10年平均自体が、近年増加傾向なため注意が必要です。

■2009年は全国的に平年以上の花粉飛散数が予想されているため、初期療法などの早めの予防策が望まれます。

■秋にもある花粉症
花粉症の原因として春のスギ花粉がよく知られていますが、秋にも花粉症があります。おもにブタクサやヨモギなどキク科の雑草花粉が代表的です。ブタクサは道端、川原、荒地など、ヨモギは平地から山岳地帯まで広く生育しています。秋の花粉症は風邪と間違いやすい症状のため見逃されていることもあります。秋になっても目鼻のアレルギー様症状が続く場合は秋の花粉症の可能性があります。

■2008年花粉情報(前シーズン)
2008年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散数は、2007年シーズンと比較すると東日本では比較的多めで、実際の飛散開始は関東では2月上旬になると予想されています。(2007年10月現在)


■治療法
初期療法では、ケミケルメディエーター遊離抑制薬や第2世代抗ヒスタミン薬(これらのお薬はじんましんや湿疹で使用するものと同じ抗アレルギー薬です。)を少なくともスギ花粉飛散が本格化する1〜2週間前から飛散終了時期まで内服していただくとより高い効果が得られます。
本格飛散のピーク時には、症状に応じて鼻噴霧用ステロイド薬(フルナーゼ点鼻薬など)、内服用ステロイド薬(セレスタミンなど1〜2週間)を組み合わせて使用する場合もあります。


■スギ花粉皮膚炎
スギ花粉の飛散がはじまると、顔面にかゆみのある発赤が起こることがあります。とくに、上瞼や目尻、頬、あご、首にみられます。多くの方では、花粉症を持っていますが、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状が強くない方にも起こります。治療は抗アレルギー薬のほかに、弱いステロイド外用薬を使用することもあります。


■アレルギー検査
また原因アレルゲンを知ることにより、アレルゲンを除去、回避し予防することもできます。最も一般的に行われている検査は「特異的IgE検査」と呼ばれる血液検査です。(1回の採血で11種類までのアレルゲンについて調べることができます。1項目約330円:3割負担の場合)        <3割負担>初診料+IgE RAST(アレルギー採血検査)1項目⇒ 1,610円 (処方あり→1,820円)で1項目追加につき330円づつ加算されます(11項目まで検査可能)。たとえば、初診料+IgE RAST(アレルギー採血検査)8項目(スギ、ヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、ヨモギ、ブタクサ、ダニ、ハウスダスト)の場合 ⇒ 3,920円 (処方あり→4,130円) MAX11項目 ⇒4,910円 (処方あり→5,120円)となります。

お気軽にご相談ください。
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小児皮膚科:お子さんの皮膚病について
■小児の皮膚の特徴
皮膚の厚さはからだの部位によって違いますが、生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の約1/2といわれています。(16歳頃までに成人と同様になります)。そのため、さまざまな刺激をうけやすく、とても敏感です。
新生児期は皮脂の分泌は多いのですが、その後1歳頃から10歳頃までは男性ホルモンの分泌が少ないために皮脂の分泌はわずかになります。もともと、各層の水分量も少ないために冬はもちろんですが、夏でもカサカサすることがあります。

小児期では皮膚はうすく、いつも乾燥状態にあり、皮脂膜でほとんど覆われていないために皮膚のバリア機能が未熟です。そのため、ちょっとした刺激で湿疹や皮膚炎をおこしたり、細菌やウィルスによりとびひやみずいぼになったりします。


■乳児脂漏性湿疹
頭や顔などの脂漏部位という脂っぽいところにできやすい湿疹です。新生児期から生後2ヶ月くらいまでの生理的に皮脂の分泌が高まる時期に起こります。2〜3ヶ月でよくなりますが、症状がひどい場合には皮膚科専門医にみてもらい治療することが大切です。


■小児ドライスキン
1歳頃から10歳頃までは男性ホルモンの分泌が少ないために皮脂の分泌はわずかになります。そのため皮脂膜が薄く角質の水分が蒸発しやすいためにカサカサになります。大気の乾燥する冬はもちろんですが、夏でもカサカサすることがあります。また、お風呂でボディーソープを使い、ごしごし擦っていると、皮膚が傷つきバリア機能が壊され、皮脂膜もとれてドライスキンが進行します。そのため小児乾燥型湿疹を起こします。アトピー性皮膚炎に特徴的なアトピックドライスキンなのか普通のお子さんに見られるドライスキンなのかは皮膚科専門医が見ればわかります。小児ドライスキンは成長とともに改善されていくために、小児アトピー性皮膚炎様に思われた湿疹も少しづつよくなっていくことがほとんどです。
 →ドライスキンのスキンケア:毎日お風呂に入っていれば、石鹸をつけてごしごし洗う必要もありません。ボディーソープは一般に洗浄能力が高く、皮脂を取りすぎてしまいますし、界面活性剤が刺激になることもあります。石鹸を軽く手で泡立て、汚れているところ(首、わき、陰部など)を中心に手で軽く洗い流すだけでも充分です。入浴直後は、角質に水分が充分含まれていますから、すぐに処方された保湿剤を外用してあげると良いです。


■おむつかぶれ
オムツに覆われている高温多湿の環境(皮膚がふやけてバリア機能が弱くなる)で、おしっこやうんちなどの排泄物や汗の刺激、単純にオムツそのもののこすれ、拭きとる際の刺激によってかぶれを起こします。また、高温多湿の環境で、真菌(カビ)が増殖しカンジダ皮膚炎という感染症を起こすこともあり、注意が必要です。
 →おむつかぶれのスキンケア:こまめにオムツをチェックし汚れたらすぐに取り替えてあげましょう。できれば刺激になるので市販のおしり拭きを使うより、ゆるま湯で湿らしたテッシュや柔らかいガーゼでやさしく拭くことやぬるま湯のシャワー浴や座浴をすることが理想的です。その後、すぐにオムツをせず乾かすこと、処方された軟膏を薄い薬のベールをつくるように保護してあげることが大切です。


■汗疹(あせも)
皮膚にはエクリン汗腺という汗を出す器官がありますが、小児ではまだ体の面積が小さいために、面積に対して汗腺の数が多く、発汗量もとても多くなります。そのために汗が皮膚表面から出るときに詰まり汗疹(あせも)になります。
 →あせものスキンケア:予防が大切です。風通しのよい涼しい環境を作ることが大切です。汗をかいたらすぐに拭き取りこまめに着替えさせてあげましょう。衣類はコットンのような吸湿性・通気性に優れたものが良いです。


■小児の紫外線ケアについて
紫外線は光老化、皮膚癌発生リスクを高める有害物質です。皮膚の老化の80%は「光老化」であり、一生に浴びる紫外線の80%は18歳までに浴びているといわれます。そのため、小児であっても紫外線予防は大切です。
小児の場合、皮膚のバリア機能が未熟なためにサンスクリーンの種類によっては刺激になったり、かぶれを起こすこともあります。サンスクリーンには紫外線をカットする成分として紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が配合されていますが。紫外線吸収剤は有機化合物であり、まれに皮膚アレルギーや光皮膚アレルギーを起こすことが知られています。日本の子ども用サンスクリーンのほとんどは、紫外線散乱剤のみ配合したサンスクリーンになっています。1歳以上のお子さんには、紫外線散乱剤のみ配合したサンスクリーンを使っていただくようお薦めしています。


小児の皮膚病は皮膚がまだ未熟であるために刺激をうけやすく、あっという間に悪くなることがあります。悪化する前に皮膚科専門医にご相談ください。
とくに、適切なスキンケアをすることが大切です。
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うつる(感染する)皮膚病について
アタマジラミ症
シラミはヒトに寄生して血を吸う昆虫で、ヒトに寄生するシラミはアタマジラミ・コロモジラミ・ケジラミがあります。なかでも、 頭髪に寄生するアタマジラミは最近でも接触が密な乳児・児童に集団発生することがあり注意が必要です。
成虫は2〜3ミリ大なので、肉眼でもわかりますが、卵だけの場合はフケ症に似ています。フケは簡単に手で取れますが、卵は毛髪にしっ かり固着してなかなか取れません。
頭髪の接触タオル・ブラシの共有、帽子の交換などから周囲の人に広まりますので、見つけたらすぐに治療することが大切です。
■治療は
成虫や卵の駆除のためにスミスリンシャンプー・パウダー(市販されています)を使い、2日おきに3〜4回シャンプーします。卵には効果がないため、卵が孵化する期間(約7日間)も含め充分にしていただきます。
家族間で感染することが多いので、家族で同時に治療すると効果的です。
かゆくなり、湿疹を起こしたり、リンパ節が腫れることもあります。
■注意することは
頭になおりにくい湿疹があったり、簡単には落ちないフケ症で困っている方は頭じらみの可能性もありますので、ご相談ください。毛についている卵は特徴があり、顕微鏡でみるとすぐわかります。
■予防のポイント
洗髪を充分にして、清潔にしましょう。
寝具を清潔にしましょう。
帽子・ブラシ・タオルの共有は避けましょう。
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みずいぼ(伝染性軟属腫)
湿疹や乾燥肌のところに、伝染性軟属腫ウィルスがついて広がる感染症です。良性で、6ヶ月〜2年で自然に消えていくとも言われていますが、少しづつ大きくなり、他人にうつるために早期に(数が少ないうちに)処置することが望ましいです。もちろん、放っておいても構いませんので、強制的にとることはしません。
■治療する場合は
専用の水いぼピンセットでつまんで取ります。
痛みはわずかですが、はじめに痛い思いをするとその後の治療に協力してもらえません。痛みを和らげるためにペンレス(局所麻酔シール)を貼っていただくこともあります。
治療後はわずかに出血がありますが、当日からシャワーを浴びることもできます。
■注意することは
うつりますから、直接触れ合わないようにしましょう。
タオルなどの共有は止めましょう。
プールはしばらく控えましょう。
入浴はシャワー程度にし、よく洗いましょう。
■予防のポイント
  ドライスキン・湿疹・アトピー性皮膚炎のある方は治療をきちんと行いましょう。
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いぼ(尋常性疣贅)
ヒト乳頭腫ウィルスという、いぼのウィルスの感染による良性腫瘍です。手や足などの小さい傷のできやすいところから感染します。放っておくと大きくなり、次から次に別の部位に広がります。足の裏ではウオノメやタコと勘違いし、スピール膏を貼って悪くさせてしまうことがあります。
■治療は
放っておくと大きくなり、また他に感染させるために治療が必要です。当院では1週間に1回〜2週間に1回程度、液体窒素療法を行っています。
小さいお子様では痛みが強い場合に局所麻酔シール(ペンレス)を貼っていただくこともあります。ご相談ください。
その他、漢方薬(ヨクイニン)、ビタミンD3外用、20%グルタルアルデヒド液(ステリハイド)塗布などを併用する場合もあります。
■注意することは
大きくさせないため、他の部位に感染させないために、いじらないようにしましょう。
大きくしてしまうと、個人差はありますが治療に数ヶ月〜1年以上かかる場合もあります。
早めに治療を開始することが肝心です。
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とびひ(伝染性膿痂疹)
湿疹や乾燥肌、虫刺され、ケガのところに黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などの細菌がついて広がる感染症です。放っておくと、あっという間に全身に広がります。
■治療は
湿疹がある場合はステロイド剤を外用し、その上にボチシート(亜鉛華軟膏をつけたガーゼ)を重ねて貼ります。症状によっては抗生剤軟膏を外用します。
感染症ですから、抗菌剤(抗生剤)の内服やかゆみ止め(抗アレルギー剤)の内服もします。
■注意することは
うつりますから、直接触れ合わないようにしましょう。
プールはしばらく控えましょう。
入浴はシャワー程度にし、よく洗いましょう。
■予防のポイント
体を清潔にしましょう。
爪は短く切り、手をきれいにしましょう。
鼻をいじるのを止めましょう。
虫刺され、すり傷を早めに治しましょう。
ドライスキン・湿疹・アトピー性皮膚炎のある方は治療をきちんと行いましょう。
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皮膚のバリア機能〜乾燥肌(かさかさ)とスキンケア
皮膚のバリア機能について
皮膚はわたし達のライフスタイルを映す鏡のように、環境の影響を受けて変化しつづけます。皮膚科を受診される患者様には皮膚病についての知識はもちろんですが、そのベースにある皮膚そのものの機能についてもしっかり理解して適切なスキンケアをしていただければと思っています。

「そもそも皮膚って何なの?」ということですが、ちょっと難しくいうと皮膚もひとつの臓器であり大切な防御器管(バリア機能)といえます。臓器または器管というと、ふつう心臓や肝臓のような内臓をイメージするかと思います。しかし、わたし達にとって身近な皮膚もひとつの臓器であり、わたし達の体を包み、環境から守る働きをする大切な防御器管(バリア機能)といえます。環境から身を守るという目的からみると 皮膚の一番表面にあるたった0.02ミリ(20ミクロン)の薄さしかない角層という膜の働きが大切です。実はこの角層は、わたし達の体から落ちる垢(アカ)からできた膜であり、これがバリア機能として大切な働きをしています。

皮膚の細胞(表皮細胞)が、表皮の一番下にある基底細胞から分化し、ゆっくりと最終産物である角層をつくっていきます(いわば角層は細胞の死骸の山)。この皮膚の細胞(表皮細胞)が皮膚の表面から垢(アカ)として剥け落ちるまでの過程を、細胞の入れ替わり、つまりターンオーバーといいます。このターンオーバー時間はトータルで約40〜50日かかります。これくらい長い期間をかけてつくられたバリア機能として大切な角層(垢)を、わたし達は不適切なスキンケアによってしばしばあっという間に壊してしまっています。
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乾燥肌(かさかさ)について
正常の皮膚では、角層の細胞は密に配列し、表面を皮脂膜が覆い、バリア機能を保っています。しかし、乾燥肌では、角層が剥がれ落ち、角層の表面をコーティングしている皮脂膜が傷つき、天然保湿因子、角質細胞間脂質が欠乏し角層がすかすかであるために水分が蒸発し、皮膚が乾燥します。

たとえば、乾皮症(皮脂欠乏症)では加齢や洗いすぎにより、角層が壊され、皮脂膜が傷つき、天然保湿因子、角質細胞間脂質が欠乏し、バリア機能が壊された状態です。冬になり大気は乾燥すると同時に、とくに日本人はナイロンタオルで必要以上に皮膚をこすって洗う習慣があるために悪化しやすくなります。

こうした乾皮症(皮脂欠乏症)の場合は、洗いすぎ・擦りすぎをやめて、入浴後に保湿剤を外用してスキンケアをきちんとすると改善します。
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スキンケア法について
具体的な入浴方法は毎日お風呂に入っていれば、汚れるところは別にして、石鹸をつかってごしごし洗う必要はありません。特にすね(下腿伸側)、おなか(側腹部)など皮脂が欠乏しやすいところでは、極端に言うと水で流す程度か固形の石鹸を軽く泡立てる程度で充分です。というのは角層は何もしないでも1日に1層ずつ、表面から垢(アカ)としてむけ落ちるからです。いくら、さっぱりとして気持ちがいからといっても、乾布摩擦のようにどんなに擦っても鉄のような皮膚に鍛えることはできません。

年配者の乾皮症(皮脂欠乏症)だけでなく、小児でも新生児期をすぎると皮脂の分泌が少なくなり、角層のバリア機能も未熟なため、ドライスキンになり、しばしば湿疹をおこします。ここでも先ほどと同じように適切な入浴と保湿剤によるスキンケアをすることで予防が可能です。

皮膚はわたし達の体を包み、環境から守る働きをする大切な防御器管(バリア機能)です。特に角層のバリア機能が大切です。たった0.02ミリの薄さしかない角層を壊さないように皮膚の構造を理解して、これから冬の乾燥する季節を迎えるにあたって、適切なスキンケアをしていただければと思います。

* この内容は2007年9月29日に開催された第1回メディカルモールたまプラーザ健康講座での講演の一部を改変したものです。

* メディカルモールたまプラーザ健康講座・・・・メディカルモールたまプラーザのドクターが(内科・産婦人科・歯科・皮膚科)それぞれの専門分野について地域の皆様に情報発信するために企画されたものです。第1回は2007年9月29日にサニタ薬局で開催されました。今後も反響をみながら定期的に開催していく予定です。
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成人のアトピー性皮膚炎について
■成人のアトピー性皮膚炎は増えているか?
アトピー性皮膚炎は子どもだけでなく、中高生、大学生、そして成人でも増加してきています。
一般に年齢とともに徐々に良くなることが多いことが知られていて、今までの検診結果でも、乳幼児、小学生、中学生になるにつれて有病率が低下する傾向にあります。
しかし最近では中学生になっても治らないケースや思春期・成人期に再発してくるケースが多くなってきています。
厚生労働科学研究「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2005」によると、東京大学職員2123名(男性1220名、女性903名)を検診した結果、アトピー性皮膚炎年代別有症率は20歳代が9.8%、30歳代が8.7%と、その有症率は非常に高く、10人に1人弱がアトピー性皮膚炎であったとの研究報告がまとめられています。

■小児のアトピー性皮膚炎は成長とともにおさまるのはなぜ?
小児アトピー性皮膚炎で食物アレルギーがある場合は、 90%程度が自然によくなると言われています。理由としては、ひとつに乳幼児では消化力が弱いこと、腸管内の分泌型IgAの量が少ないこと。これによって、乳幼児期は食物による感作が進行します。 成長とともに食物を十分に消化できるようになり、腸管内の分泌型IgAの量が増えていくと食物アレルギーは良くなっていきます。
また小児皮膚の特徴は、厚さが成人の2分の1で、皮脂膜も薄いためにバリア機能が劣っています。そのため、ダニやハウスダストなどのアレルギーがあるとそれらの抗原を皮膚内に受け入れやすくなり、炎症症状が悪化します。年齢とともに皮膚が成人と同様の厚さになり皮脂膜などのバリア機能が改善するとアレルギーとしての抗原が皮膚内に侵入しにくくなり症状が良くなっていくこともあります。

■逆に成人になってから発症するのはなぜ?
成人になってはじめてアトピー性皮膚炎を発症するというケースより、小児期にアトピー性皮膚炎があり、一度よくなっていた状態が再発するというケースが多くみられます。居・食・住の環境変化、過労、受験、就職、転居、対人関係、病気などのストレス、また大気汚染、スギやヒノキ花粉などの飛散量の増加といった自然環境の変化など、様々な要因がからみあって再発するケースが考えられます。しかし、実際には理由が分からないことも多くみられます。

■成人のアトピー性皮膚炎の特徴や、小児との違いは?
成人のアトピー性皮膚炎は他の時期と比べさまざまな皮膚症状を起こします。
とくに四肢では大きく、かゆみの強い硬い結節をつくったり、赤ら顔など顔に症状が強くでやすいことが成人の特徴です。また重症化しやすく、全身に拡大し、全身が真っ赤になる紅皮症にまで至ることもあります。

■正しいケアの方法と、絶対にやってはならないケアは?
アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能障害とセラミドなどの角質細胞間脂質や天然保湿因子の低下により、皮膚が乾燥しています。皮膚のバリア機能が壊されると、アレルゲンや刺激物が皮膚内に侵入しやすくなります。そのため、バリア機能を障害しないケアが絶対に必要です。まず、皮膚は洗浄能力、脱脂作用のつよい合成界面活性剤ができるだけ少ない石鹸を選び、皮膚を傷つけないようにやさしく手で洗いましょう。決して、ナイロンタオルなどを使いゴシゴシ洗わないようにして、石鹸・シャンプーは十分にすすぎましょう。お風呂の温度は熱くすると痒くなりますから、熱くせず、長風呂を避けることも大切です。
入浴後はしっかり保湿してください。入浴により皮膚角層に蓄えられた水分は、アトピー性皮膚炎の場合、急速に蒸発して失われ、15分後にはほぼ入浴前の状態に戻ることが報告されています。ですから、保湿クリームを使用する場合は入浴後10分以内に保湿することが大切です。

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アトピー性皮膚炎の新しい治療薬
アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返し、強い痒みを伴う湿疹を主病変とする病気です。免疫機能の異常が原因と考えられており、アトピー素因と呼ばれるアレルギーを起こしやすい体質を持っていたり、皮膚のバリア機能が低下しているため、外部からの刺激を受けやすく、アレルゲン(アレルギーの原因物質)や細菌などが容易に侵入し炎症が起こりやすくなり、また水分が蒸発し乾燥肌になりやすかったりします。

通常は塗り薬によるスキンケアが治療の中心になりますが、ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤(プロトピック軟膏)等の治療で、十分な治療効果が得られないアトピー性皮膚炎に対し、平成20年10月16日よりネオーラル(シクロスポリン)という内服薬が使用可能になりました。

ネオーラルは免疫にかかわるTリンパ球に作用し、異常な免疫反応を抑える飲み薬です。もともと腎移植などに使用するために開発された、免疫を調整するお薬で、現在ではネフローゼ症候群や皮膚の病気である乾癬にも使用され、世界中の多くの国で使われています。

日本でもネオーラルが使用可能となり2年が経過しましたが、全国で約4,000人のアトピー性皮膚炎患者さんに使用されており、これまで難治であった皮膚の症状や激しい痒みに対して有効性が確認されています。当院でも東海大学や近隣病院のバックアップを受けながら積極的にネオーラル治療を行っております。
早期に皮膚症状の改善を望まれる方、痒みの症状によって夜眠れない、仕事に集中できないなど日常生活に支障がある方は一度当院にご相談ください。
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