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院長の日々の雑感をのんびりと書いています           
平成18年12月24日の第1回より皆様からのほのぼのとした話題提供をお待ちしています   
過去ログはブログ”ならまちさくら”をご覧ください

ならまちさくら第585回〜

第585回 本を書きなさい

 「先生は、本を書かれんのかね〜?」と先日診察室でお話しているときに急に患者様がおっしゃってビックリしました。

私は舞鶴へは週に1回行くのですが、私のようなものでもファンと言ってくださる患者様がいてくださいます。病院の廊下で私を見つけると飛びついてきてくださるUさん80歳女性(杖をついておられるので危なっかしい、かつくっつくと離してくれない)、お手紙をくださるKさん79歳女性(お料理がお上手でUさんの大のお友達)、「先生のところへは来ますよ。先生がおられる間は。」とおしゃって下さるTさん80歳男性(お顔に頑固さが出ておられる)などなど。

 その中のお一人の言葉がさきほどのものです。・・・続き、「世の中にはK医師やH医師など本を沢山書いておられる先生がいますね。先生も本を書かれたらどうですか。私買いますよ。」と診察時間に言われたのでした。確かに診察室では病状以外のお話もいっぱいしますがー。
急なことで、これには返事に窮したのですが、本を書くような文才も知能もないためーどうやってお断りしたらよいものかとーまぁまじめに捉えて考えたのでした。

―「それはですね。ソクラテスはお弟子のプラトンさんが、キリスト様も十二使徒さんが、お釈迦様もお弟子が、孔子もお弟子さんがそれぞれの言葉をまとめたものが残っているわけですよね。いい言葉は本を書かなくても自然に残るものではないでしょうか。ましてや大した残る言葉のない私などはーわざわざ本を書くなんて“こっぱずかしい”」などと言いながらこの難問を乗り越えた?のでした。(2009年10月8日)

第586回 新型インフルエンザ流行 その1

 こないだ当直(9月20日)へ行くとインフルエンザを心配して、沢山のマスクを付けた紳士淑女子供さんで待合室はごったがえしていました。午後7時までの午後の休日応急診療出番の先生が午後9時20分でもまだ働いておられ、インフルエンザ迅速検査キットは山のように使用済の状態になっていました。

  現在流行しているインフルエンザは例年の季節型のものとは考えられず、すべて新型インフルエンザと考えて、診療に当たるべしと当直に入りました。厚生労働省のホームページからは、妊婦さん、乳幼児、高齢者という留意すべき年代状態に加えて、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、糖尿病などの代謝性疾患、腎機能障害、ステロイド内服などによる免疫機能不全・・・。つまりはインフルエンザの疑いがあればいつも以上に問診を十分に行い、軽症糖尿病や加齢による腎機能低下の考察、喫煙、気管支喘息に対する吸入ステロイド使用の有無など、微に入り細に入り注意点を割出して、早めにタミフル、リレンザを投与するということになるのです。

  注意すべき症状として、厚生労働省は小児では「呼吸が速い、息苦しそうにしている」「顔色が悪い(土気色、青白いなど)」「嘔吐や下痢がつづいている」「落着きがない、遊ばない、反応が鈍い」「症状が長引いていて悪化してきた」を、大人では「呼吸困難または息切れがある」「胸の痛みがつづいている(ウィルス性心筋炎で亡くなったと考えられる症例が見られているためだと思います)」「嘔吐や下痢がつづいている」「3日以上、発熱が続いている」「症状が長引いていて悪化してきた」を列挙していますが、参考にはしてもあてにはできません。(2009年10月9日)

第587回 新型インフルエンザ流行 その2

 ではどのような患者様に(9月20日現在)、タミフル・リレンザを現場では投与するのでしょう。以下の患者様はすべて夜中に来院された患者様です。 45歳女性「昨日もインフルエンザ検査してもらい、今日もインフルエンザ検査してもらってどちらも陰性ですが39度の熱が治まりません。」・・・もちろん投与します。新型インフルエンザは迅速キット検査である症例が報告されています。 14歳男性「38度熱が出てから気管支喘息の発作が始まっています。同行している生徒のうち2人が新型インフルエンザと診断されました。」(2人先生に連れられて(うち1人の先生はマスクせずーそれはいけませんとたしなめて当直のマスクを差し上げた)来院、インフルエンザ検査は陰性)・・・もちろん投与します。気管支喘息のリスクに加えて同行のインフルエンザ患者との濃厚接触があるためです。新型インフルエンザの治療について、厚生労働省は9月18日、感染初期段階の簡易検査で陰性になり、治療が遅れて重症化する事例も多く、簡易なしでも症状が出た場合は医師の判断で早期にタミフルなど抗ウイルス薬を投与するよう、各都道府県に通知しています。 60歳男性「熱は37度くらいの微熱なのですが、今朝から嘔吐と下痢が続いていて、朝のうちにお医者さんで薬をもらったのですが、症状が治まらず夜中になってしんどくて横になっても居られません。」(咽頭は発赤浮腫状)・・・もちろん投与します。新型インフルエンザでは高熱にならない症例や嘔吐下痢が中心の症例も見られるため、咽頭の状態も見て投与を決定しました。 翌日の新聞を読んでいると積極的にタミフル・リレンザは投与することとの情報が載っていました。現場はとても緊張して働いています。(2009年10月10日・開院3周年記念日です)

第588回 新型インフルエンザ流行 その3

 9月20日共同によれば、新型インフルエンザ感染者の急増による医療機関の混乱を防ごうと、厚生労働省は「再診に限り、電話による診察のみで抗ウイルス薬の処方を認める」との新対策を、先月まで2度にわたって都道府県に伝えています。  医師法20条では、“医師が薬剤を処方する際、原則として患者に直接会って診察しなければならない”と定めているため電話で症状をお聞きするだけでは従来投薬は考えられないことでしたが、新型インフルエンザ患者様の急速な増加に対応するものとしてたいへん評価に値する英断だと思います。  注意しないといけないには、厚生労働省では対象となる患者を、慢性疾患があり定期的にかかりつけ医の診断を受けている人と、過去に発熱などの症状があり、同じ医師の診察を受けたことがある人。いずれも医師が薬の投与に問題がないと判断することが条件です。  初診の患者様からの症状の説明に、タミフルを投与できる環境にはなっていないことを再確認する必要がありました。通達って理解するのがなかなか難しいものです。(2009年10月11日)

第589回 惜別

 平成21年9月30日、今日の午後の飛行機で開院以来お世話になった医薬情報担当者(MR)のSさんが南方(と言っても国内)へ向かっておられることだと思います。この雨は私の惜別の涙と思っていただいてよいです。  SさんはMRさんとして大変優秀。その製薬会社の名を上げてきました。MRさんとしての条件の、適切な時間帯に訪問する(うちはいつが暇なのかとらえどころのないクリニックで苦労されたと思います)、清潔で礼儀正しい容儀(もちろんそのうえ美人)、自社の医薬品の情報に精通している(どんな副作用情報も瞬時に手元に届けてくださいました)、他社の同様の薬との比較ができる(コンペティティブになりすぎることなく冷静に判断し比較しておられました)、こちらの質問に適切に答える(専門のところはもちろん、専門でない分野でも調べて報告してくださいました)などなど全てに満点(決して誉めすぎではない)でした。  その優秀さは次の支店でも遺憾なく発揮されることでしょう。奈良から離れられることは私には残念ですが、Sさんの出身地とのことますますの発展を祈るのでした。写真はSさんの了解を得て掲載。(2009年10月12日)