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つちうら東口クリニック体のことQ&A

体のことQ&A(1)子どもの風邪と喘鳴
<Q>うちの子はよく風邪を引き、咳き込んでゼーゼーします。どうしたら風邪を引かないようになりますか。 <A>今回からこのコーナーを担当する小児専門医、小児神経専門医、漢方専門医の川嶋健吾(ペンネーム)です。こどもの体の質問にお答えしますので宜しくお願いします。 こどもは大人と比べてとてもよく風邪を引きますね。これは風邪の9割がウイルス感染だからです。初回感染時には体内で抗体が産生され免疫システムに記憶されます。2回目に感染するとすぐに抗体が働くので発病しません。こうして様々なウイルスの初感染を繰り返し免疫記憶が蓄積されて小学生の頃には風邪を引き難くなるのです。 乳児期にRSウイルスなどの強い気道炎症を起こすウイルスに感染したり、気管支炎や肺炎などの重い気道炎症を繰り返すと、気道過敏になって喘鳴しやすくなり、喘息になることがあります。予防するには、まず咽を乾燥させないように、汗ばむほどの厚着や熱い風呂を避け、果物で咽を潤し、寝不足させず、背中の肺兪や風門のツボを乾布摩擦で温めることです。風邪を引いたら、健康保険が効く麻黄湯や葛根湯などのシナモン入り漢方薬を飲むと、ウイルス感染時のサイトカインストームを根本から抑えられるので、インフルエンザのような重いウイルス感染でも軽い風邪症状になり、熱が早く引いて、長引かなくなりますよ。
体のことQ&A(2)長引く夜間の咳
<Q>子どもの咳が長引いています。特に寝込んでから咳き込んだり、明け方に咳き込むことが多く、病院からもらった風邪薬は飲ませていますが、なかなか良くなりません。
<A>子どもが咳き込む原因で最も多いのは風邪です。風邪の9割以上はウイルス感染なので、普通は何もしなくても4、5日すれば自然に治りますが、もともと気道過敏体質があると咳が長引きます。漢方薬を飲むと熱がすぐに下がり、咳も軽くなって早く治ることが多いのですが、これは漢方薬に含まれる桂枝(シナモン)に、ウイルス感染時のサイトカインストームを抑えて頭痛や発熱やウイルス肺炎などを軽くする効果があるからで、小建中湯や柴胡桂枝湯などの子どもの体質改善に多用する漢方薬を飲み続けていると、喘息や気道過敏体質を改善することが可能です。
風邪がこじれて細菌感染を併発し、緑黄色の痰が出てくるようになっても咳が長引きます。強く咳き込んだ後に痰が出てくる気管支炎のような場合は、抗生剤を1週間ほど続ければ良くなります。しかし、粘稠な痰が咽に流れてから咳き込む副鼻腔炎の場合は、更に長引くことがあります。副鼻腔の中で一番大きい上顎洞は、出入り口が上方にしかないので、昼間起きている時は痰が溜まり、夜横になると溜まっていた痰が咽に流れ出して咳き込みます。慢性化すると気道粘膜がタダレて痰を排出する力が弱まるので抗生剤や咳止めを飲んでも、なかなか良くならず長引いてしまいます。このような時には、気道粘膜の働きを改善できる辛夷清肺湯などの漢方薬を併用すると良くなりますよ。
体のことQ&A(3)注意欠陥多動性障害ADHD
<Q>様々なことに興味を持つのは良いのですが、熱しやすくて冷めやすく、好きなことには時間を忘れて集中するのですが、総じて長く集中できません。落ち着きが無く衝動的で、思い付いたことを直ぐにやりたがります。
<A>年齢が低いほどじっとしていられないのは「元気でやんちゃな子」と捉えられますが、小学生になっても同じ状態が続いていると「困った子」と評価が変わっていきます。年齢不相応に集中力のバランスが悪く衝動的で多動で、実際に生活上支障をきたしている事実が7歳未満から認められる場合に注意欠陥多動性障害ADHDと言います。診断は関わる人の評価で決まるので、客観性を持たせるために自宅と学校など2カ所以上で評価が一致することが必要です。有病率は学童で3〜5%、20人に1人がADHDということになります。「窓ぎわのトットちゃん」を書いた女優で国連大使の黒柳徹子さんもADHDですが、消防士やERドクターなどの職を選ぶ人にも多いと言われます。発達人類学的には狩猟民族のなごりだと言われ、計画を立てて一つのことにじっくり取り込むことは苦手ですが、複数のことを同時にこなしたり、突発的な出来事への対応が得意で、変化を楽しんでいる様にも見えます。最後までやり遂げて後片付けをする習慣さえ付けてあげれば多芸多才の素晴らしい人になれます。そのために気持ちを安定させて集中力を高めるお薬もあり、こどもの疳の虫に使う漢方薬で肝っ玉を養い、忍耐力を高めてあげることも有効です。
体のことQ&A(4)インフルエンザ対策
<Q>新型インフルエンザが心配です。どうすれば防げますか。家族がインフルエンザになったらどうしたら良いのですか。
<A>まずインフルエンザは麻疹や水痘などと同じウイルス感染なので、ウイルスに濃厚接触すれば感染し、そのウイルスに対して免疫が無ければ感染の数日後に熱が出て発病します。免疫を獲得するまでは感染のリスクが残ります。予防接種で免疫を得るのがベストですが、まだワクチンが出ていないので、今できることをお伝えします。
インフルエンザウイルスは、罹った人の咳や会話で飛び散った飛沫が、他の人の手に触れたり、皆が手を触れる所を介して他の人の手に広がり、その手が自分の鼻や口の周りを触れて感染が広がるので、罹った人はマスクやティッシュ、ハンカチなどで咳の飛沫を飛ばさない「咳エチケット」が大切です。咳をした直後に手を洗い流すことも忘れないで下さい。罹っていない人もマスクをして鼻や口にウイルスを近づけなければ家庭内でも感染が広がりにくくなります。すでに自分も感染したかもしれないと感じた時にはシナモン入りの風邪用漢方薬を、医療用漢方なら半分、市販品ならそのまま飲んでいるとインフルエンザが発病しても重症化を防げます。今年の感染症学会でも、その解熱効果は抗ウイルス薬とほぼ同等で、鎮痛解熱剤の使用量は漢方の方が少なくて済んだとの発表がありました。夜熱が出ても12時間以上過ぎないとインフルエンザの判定ができないので、赤ちゃんでも飲みやすい麻黄湯などの漢方薬をあらかじめ用意しておいて、慌てずに日中の外来を受診すれば心配はいりません。
体のことQ&A(5)新型インフルエンザの重症化
<Q>子供達の間で新型インフルエンザが蔓延して、あちこちで学級閉鎖になっています。重症化を防ぐ対処法は何かありませんか。
<A> 新型インフルエンザH1N1について分かってきたことは、大正時代に大流行したスペイン風邪H1N1とほぼ同じ株で、類似した株が1957年まで流行したので、この時に5歳以上だった人、つまり現在57歳以上の人は過去に一度経験している可能性が高いので新型に感染しても重症化し難いそうです。アメリカで発表されたように、老人より若い人達に重症例が多いのが特徴で、季節性のものとは異なります。先週こども病院外来で親から聞いた話ですが、便秘の治療に小建中湯を飲んでいた小学生がインフルエンザになってとても軽かったのに、健康な中学生の姉はリレンザを使っても、高熱が出て気管支炎になり、とても重かったとのことでした。小建中湯に含まれる桂皮のシンナミル化合物などが感染時の炎症性サイトカインを抑えて重症化を阻止できることが科学的に解明されています。実際の研究は葛根湯によるネズミの実験で、人で行ったデータではありませんが、漢方には数千年にわたる臨床経験の蓄積があるので人にも充分に通用する結果だと思います。インフルエンザの迅速診断は発熱後12時間以上過ぎないと難しいのですが、今回の新型は陽性と診断されるまで時間のかかる人が多いようで、診断結果が出るのを待っていると、抗ウイルス薬の使用が遅れてしまうと問題視されています。診断のつく前に早めに桂皮を含む風邪の漢方薬を開始したり、喘息など持病のある人は普段から桂皮の多く含まれる漢方薬を体質改善のために飲んでいれば、重症化を防げる可能性が高いと思います。