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よくある質問

カゼを引きやすい体質を治すには?
子どもも大人も少々重い気管支炎や肺炎になると気管の繊毛上皮が壊れて自浄作用が低下し、その後の数ヶ月はカゼを引きやすくなります。年配の方が朝、のどに痰が絡むのも同じことです。漢方生薬の桂枝(シナモン)や麻黄には科学的に確認されたウイルス感染軽減作用があり、連用すると痰の切れが良くなったり、身体が温まってカゼの予防になります。乳幼児なら数ヶ月、学童なら半年、成人では1〜2年、年配の方でも数年服用すると体質改善が可能です。
 私の漢方の恩師は、秋から冬にかけての受験生の風邪の予防に、柴胡桂枝乾姜湯をよく使います。少量服用するだけで、体が温まり、のどが潤って、肝が元気になり、やる気と忍耐力が出て、精神的に安定して集中力が高まるという効果が期待できます。
乳幼児の便秘の対処法について
乳児は哺乳量が減ると便秘しますが、よく飲んでいても便秘することがあります。小児の便秘は腸の蠕動運動が弱く腹圧が少ない機能性便秘が多いので、緩下剤を使うより、乳酸菌製剤大量服用やモニラック(R)(オリゴ糖のようなもの)で腸内の乳酸菌を増やし、便性を柔らかく保つことが大切です。漢方薬には下痢にも便秘にも使える胃腸虚弱体質改善薬があり、3ヶ月ほど服用すれば体質が変わります。
 先日、ひどい便秘で乳酸菌製剤を大量に飲んでも数日たつと便秘が再燃してしまい、ラキソベロン(ピコスルファートナトリウム)を毎日大量に使っているという幼児が来院しました。モニラック(ラクツロース)や漢方薬を併用しても一時的な効果だけでした。よく話を聞くと白いご飯とうどんが大好きで野菜を食べない偏食がありました。もうウチには白いご飯はないと言って、すぐにご飯を毎食、玄米食にしたところ、下剤が一切不要になりました。食物繊維も大切ですね。
高血圧の薬は一生涯飲み続けないとだめですか?
高血圧は沈黙の殺人者と言われ、放置すると危険です。高血圧がなければ日本人の寿命は十年延びると言います。最近、高血圧の基準が140/90に変わりました。起床後一時間以内で130/85を毎日、越えているようなら、減塩食など何らかの対策が必要です。最近、血管の老化や動脈硬化の研究から、血圧を下げるだけでなく血管壁の改善や心肥大の予防が期待できる素晴らしいARB製剤という血圧のお薬が使えるようになり、血圧に影響のないごく少量のARB製剤でも動脈硬化が改善できるようなので、血圧や動脈硬化が心配な人は、軽症のウチに早めに服用すれば、血圧のお薬を一生涯飲まなくても良くなる可能性が高いと思います。赤ワイン、オリーブ油、ビタミンEなど抗酸化作用の食物も動脈硬化を予防します。血液をサラサラにする漢方薬も有効です。食事に注意して、ARB製剤の血圧の薬と、漢方を併用すると2〜3年で血圧の薬が不要になる人がいるくらいですので、早めの対応をお勧めします。
喘息は治りますか、体質改善できるんですか?
通常、子供の喘息は7割以上が思春期までに軽減しますが、大人では、年配の人ほど治りにくく、慢性気管支炎や肺気腫状態になってしまうと、一生涯上手に付き合うしかないと言われます。
 喘息が長引きやすい人は、共通して冷え症だったり、胃腸虚弱だったりします。そういう人は夕食を食べ過ぎると、夜半に喘息発作が重くなります。胃腸と気管は発生学的に同じグループから出来ています。重症の喘息の人は、腸液の分泌調節をする遺伝子が気管で発現して働いてしまっていることが数年前に発見されました。つまり、胃腸の分泌調整をする薬物が重症の喘息の治療に使えるかもしれないという発見です。
 古来から漢方では「痰は胃で作られて肺にたまる」といい、痰の多い喘息には胃腸を丈夫にする処方が有効であることを経験的に知っていました。小青竜湯や麦門冬湯などが胃腸と肺に同時に作用する代表的な処方です。
 従って漢方的な医食同源の考え方で、胃腸を丈夫ににて、体の冷えを取り除く工夫を根気よく続けることによって、喘息の体質を改善することが可能です。
夜泣きに効く漢方薬はありますか。
乳幼児の夜泣きは、正式には「夜驚症」又は「夜啼症」と言いますが、一般には疳の虫とも言って、漢方では、肝気の変調によるイライラ、ヒステリーのような状態と考えられています。肝気を安定させる五穀は小麦です。では、パンを食べれば良さそうなものですが、薬効のあるのは外皮のフスマの部分で、オールブラン(フレーク)の乾燥させる前の香り成分が重要です。漢方薬としては甘草小麦大棗湯、抑肝散、小建中湯などがあり、診察をして処方を決めます。
自律神経失調症で安定剤を飲んでいて大丈夫でしょうか?
自律神経は植物神経ともいい、呼吸、循環、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖など生体にとって最も大切な生命維持機能を調節する神経です。従って、様々なストレスによって機能障害を起こします。寝不足で朝食をしっかり取らない状況が続くなどの不摂生から、胃腸が不調になり、昼食後に眠くなり、午後の仕事や勉強が手につかないというのも自律神経失調の一つですし、強い精神的ストレスから、めまいや動悸、呼吸が苦しく感じるなど、様々な体の変調が来るのも自律神経失調です。従って、体調不良で医学的検査を受けても何も異常がないと言うときに、体調不良という代わりに、自律神経失調症と言っているだけのことです。
 一般に、自律神経失調になる人は気の弱い人が多く、体力も低下し、日頃から胃腸虚弱だったりするので、こんな病名がつくと、益々気持ちが沈んでしまいます。そこで精神安定剤が必要になる場合もあるのですが、精神的ストレスが原因でない場合は、最初から服用する必要は無いと思います。漢方的に見れば、虚証体質で五臓六腑の五系統のどれかの慢性的な機能低下による慢性疲労状態を伴うことが多いので、漢方薬によって体調を回復できます。
 また、精神的ストレスが原因の場合でも、漢方で、五臓六腑の五系統全てのバランスがよくなり、基礎体力が付けば、安定剤を減量して中止できる場合もあります。
子どもの自律神経失調症(腹痛、下痢と便秘、慢性疲労)
子どもは、起立性調節障害(起立性低血圧)、過敏性腸症候群など、精神的緊張が誘因となって自律神経失調状態になることが少なくありません。最近、腹痛や頭痛を訴え、朝の寝起きが悪くて元気がなく、学校に行けないという子が増えているようです。新学期で気を張りつめて何とか頑張っている内は良いのですが、1、2ヶ月して、疲れがたまりバテてくると、症状が出てきます。気持だけの問題ならGW休暇などでリフレッシュできますが、寝不足で朝食をしっかり取らない状況が続き、体力不足で胃腸が不調になると、昼食後に眠くなり、午後の勉強が手につかなくなります。これを放置すると、低血圧傾向となり、胃腸が益々弱くなり、食欲にムラが出て、体調が不安定になり勉強への意欲が低下します。その結果、体力も低下し、自律神経失調で慢性疲労状態になります。軽い下痢や便秘傾向になったり、お腹にガスが溜まって腹痛を繰り返したり、頭痛や肩こりを伴うこともあります。漢方では、胃腸虚弱と強く関連しているとの考えから、朝鮮人参を多用します。貝原益軒の養生訓では胃腸虚弱予防に大根や根菜類を勧めています。漢方が合えば1週間ほどで眠気やだるさやめまいが改善され、体力回復が可能で、風邪を引きにくくなります。頭痛は軽症なら漢方薬で良くなりますが、長引く場合は頸椎の微妙なズレを戻すと良くなる場合もあります。小児の場合、精神的なものだけでなく、生活の不摂生が誘因となることが少なくありません。
アトピー性皮膚炎で治療を怠るとすぐ悪化します。何とかなりませんか。 
最近、成人のアトピーや過敏症肌の人が多くなっているようです。その背景には遺伝的な皮膚・粘膜のバリア機能の脆弱性だけでなく、日本や先進国では環境衛生が良すぎて、乳幼児期に感染にさらされる機会が減少し、腸管の感染免疫機能が誘導されず、偏食なども影響して、食物アレルギーやアトピーが増えたと考えられています。従来ならば、アトピーは小児の病気で、成長して胃腸が丈夫になると自然に治るものと考えられていましたが、最近はストレスやアレルゲンや食品添加物などにより、胃腸が弱い人が増え、過敏性腸症候群など様々な胃腸虚弱に関連した病気が増えており、アトピーもその一つなのです。漢方では皮膚科で行われるような治療は標治と言い、表に出た症状を抑える治療で、その症状の原因となっている胃腸虚弱体質のバランスを改善する治療を本治と言って区別しています。食事や漢方や生活習慣で胃腸を徹底的に丈夫にすれば自然に治るものなのです。
てんかんです。治る望みはありますか?
てんかんとは引きつけ(けいれん)を繰り返す病気の総称です。引きつけの原因は様々ですが、小児に最も多い「熱性けいれん」の経験者は約10人に1人ですので、ひきつけそのものはさほど珍しい病気ではありません。 
 のどに風邪をひくと咳が出て、喘息になると咳を繰り返すように、頭に何か事件が起きるとひきつけることがあり、ひきつけを繰り返すようになったものがてんかんです。のどの細胞に比べて、頭の神経細胞は遙かに寿命が長く、いったん変調を来すと元に戻るのに時間がかかりますが、全く治らないと言う訳ではありません。熱性けいれんが大人にはみられないように、てんかんも、治療でけいれんが起きなくなり、脳波が正常化してくれば、脳の成長に伴ってひきつけ難くなります。子どもの方が、脳の成長して変化する度合いが大きいので、それだけ治る可能性が高くなりますが、脳波が正常化してから3年〜5年ぐらいはお薬を飲み続けることが必要です。大人の場合は、更に長い治療が必要ですので、定期的に脳波検査や血液検査で確認をしながら、気長に根気よく治療を続けられることをお勧めします。 
 追加1:この病気は治療を続けることが大切なので、続けやすいように医療補助制度があり、市町村窓口に申請すれば、風邪などの他の病気も含めて、診療自己負担金が1割負担になります。 
 追加2:平成14年の6月から、この病気を持っていても、条件を満たせば、自動車運転免許が取得できるようになりました。 
水いぼは漢方で治りますか?
 水いぼは漢方で治りますよ! 
    水いぼは、正式名を伝染性軟属腫と言ってウイルス感染の一種です。従って、長い子でも数年我慢していると、身体に抗体が出来て、自然に治ってしまいます。従って抗体を持っている年長児や大人には罹りません。イボをひっかいて潰したりすると、水イボの内容物が皮膚に飛び散って、付着した部分に広がっていきます。
 水いぼの特効薬はハトムギです。漢方ではハトムギの殻をむいた種(ヨクイニン)を使います。ヨクイニンは健康保険に収載され、イボ全般に適応のある飲み薬として皮膚科の先生もよくご存じのはずですが、大人の場合、使っても効果が出るのに数ヶ月かかり、効く人は半数以下なので、あまり信頼されていないのが現状です。
 ところが、乳幼児の水いぼに限っては、効果は90%以上という文献報告があるくらい良く効きます。もともとハトムギは食用として雑穀米に入れて炊いたり、センベイにしたりするもので、いくら食べても害になる物ではありません。ですから、乳幼児に対して、大人の投与量に近い量を3ヶ月ほど続けていると、水いぼの付け根の皮膚が赤みを帯びてきて、枯れるように小さくなり、自然に落ちてしまいます。子供に食べさせやすい粉末があり、健康保険が使えますので、是非、お試し下さい。
アトピーや乾癬などの皮膚疾患と漢方治療2007/07/09
 慢性に経過する皮膚炎であるアトピーや乾癬は治療ガイドラインにあるように軟膏療法が欠かせません。当院は皮膚科ではないので軟膏に関しては基本的に皮膚科の先生にお任せしています。
 医学生は皮膚科学の授業で「皮膚は内臓の鏡」と学びます。漢方でも内臓の不調から皮膚の気血水バランスが崩れて皮膚病になり、さらに食毒が皮膚に出て悪化すると考えます。元々アトピーは胃腸の弱い乳幼児の病気で、小学校に入学する頃には自然に治るものでした。また乾癬も以前は肉食に偏った欧米人の病気と考えられていました。いま流行のメタボリック症候群で分かったことは、高脂肪食で体内に増えた遊離脂肪酸が脂肪毒性を発揮して、全身を炎症性体質(於血)にしてしまうことです。まさに食毒ですね。従って、慢性皮膚疾患の漢方治療の基本は、胃腸を元気にして腸のバリア機能を高め、高脂肪食を避けて、清熱解毒を促し、炎症性体質を改善することです。皮膚科の軟膏療法に食事と漢方を併用することで難治性の皮膚疾患が改善する場合があるので、一度、試してみてはどうですか。
チック症の治療は?専門医にかかるべきですか?
 小児は精神的なストレスが高じると、チックや過敏性腸症候群や自律神経失調症など様々な身体症状をひき起こします。
 ストレス症状の強さは、それを受ける本人の性格と、ストレスそのものの強さによるので、まずは本人が受け止められる程度に、精神的なストレスを軽減して、環境を整えてあげることが先決です。
 漢方薬にはストレスに伴う身体症状を軽減する効果がありますが、ストレス状態が続いていると、その症状が治まっても別の症状を訴えるようになります。漢方薬を併用しながら、軽いストレスから始めて、少しずつ強いストレスに慣れていく訓練(ストレスの脱感作)をするうちに、最終ゴールとして「ストレスのお陰で成長できるね」と感謝して、喜んで、楽しめるようなメンタリティを育ててあげられれば、最高ですね。
 まず、本人のストレスをよく分析して、両親がストレスの原因にならないように注意して、一緒に遊んで精神的にリラックスする状況を増やしてあげながら、少しずつストレスに慣れさせて(脱感作して)いくことが出来れば、専門医にかかる必要はありませんよ。
花粉症やアレルギー性鼻炎は漢方で治るものでしょうか?
アレルギー性鼻炎は最近、患者数が増加しています。地球の温暖化で花粉が増えたこともありますが、それ以上に、食生活や生活環境が変化し、アレルギーを起こしやすい体質になったと考えられます。
 体質改善を主要目的とする漢方薬と医食同源の考え方に基づいた食事への配慮が必要です。
 起きてしまったアレルギーをコントロール(軽減)するためには、最近の抗アレルギー剤にとても良いものがありますので、体質改善を希望しないのであれば、シーズン中に抗アレルギー剤を飲むだけで充分だと思いますが、アレルギーマーチと言って、アレルギーは次第に拡大するものなので、しっかりアレルギー症状を押さえ込むことが大切だと思います。
 その上で、食事に注意しながら漢方薬で体質改善を図れば、アレルギーを治せます。漢方だけでは無理ですし、時間はかかりますが、治らないことはないと思います。実際、別の理由で1年間漢方を飲んでいたら花粉症がとても軽くなったという話は良く聞きます。ご安心下さい。
自閉症、広汎性発達障害に効くお薬
 自閉症は広汎性発達障害というグループの一つで、人とのコミュニケーションをとることが苦手で、行動や思考にこだわりがあり、人の言葉を理解したり、言葉をうまく使ったりすることが苦手です。
 自閉症には健康保険で認められている唯一のお薬としてオーラップ(ピモジド)があります。もともと統合失調症に使うお薬で、自閉症への効能効果が厚労省で検証されているものです。しかし、このお薬は、比較的古いお薬で、最近は、もっと副作用の少ない良いお薬が何種類も出ていますが、全て、保険適応病名は統合失調症しかありません。自閉症に対する保険適応承認がまだ取れていない段階で、効果がないということではありません。
 また、自閉症に特有のこだわりの強さに対しては、「強迫性障害」に保険適応のあるSSRIと呼ばれるお薬がよく効く場合があります。こだわりが消えて、コミュニケーションが良くなり、急に言葉数が増えたり、家族との応対が良くなったり、自閉傾向が改善する場合があります。
 漢方薬の中にも、高機能自閉症のこだわりやパニック発作を改善できる処方があります。漢方処方の効果について、今年、平成18年6月に、日本東洋医学会総会に発表いたしました。
 自閉症は、映画「レインマン」にあるように、重症の場合は、大人まで問題の残る発達障害ですから、何とか、幼児のウチに、少しでも良くして、発達を促したいと考えて工夫をしているところです。
アトピー性皮膚炎のステロイド療法と本質的な治療
 アトピー性皮膚炎に対してステロイド軟膏を用いることは、皮膚科学会のガイドラインにおいて推奨されています。私も、ひどいアトピーで炎症が強い場合には、まず、ステロイドで症状を鎮める必要があると思います。
 ただ、アトピーの本質は、炎症にあるのではなく、炎症を起こしやすくする基本体質、つまり胃腸虚弱や、皮膚のバリア機能の低下や、冷え症といった新陳代謝の低下や、便秘に伴う皮膚の乾燥や、ストレスによる白血球成分の顆粒球の増加など、様々な要因による結果として皮膚炎になっているので、皮膚炎だけ抑えても良くならないのはこのためだと考えています。
 東洋医学的には、虚熱という概念で説明されます。つまり、陰陽のバランスが崩れて、陰の働きが不足したために、陽の気がバランスを失って、表向きは炎症という状態になっているので、熱を取っても治らない。陰の気を補う治療が本質的な治療になるという考え方です。
 従って、ステロイドを使うかどうかは本質的な治療ではありません。本質的な治療を考えた上で、目前の辛い症状を軽減するためにステロイドを含めた消炎剤を使うのであれば、さしたる問題はないのではないかと考えています。
(10)長引く吹き出物
Q.顔のニキビが長引いています。一度良くなっても何度も繰り返します。内臓が悪いのですか。
A.吹き出物は春先から初夏の木の芽時に多く出ますね。昔の人は冬に溜まった体の老廃物が春に出てくるのだと考えていました。西洋医学では「皮膚は内臓の鏡である」と学びますが、東洋医学でも全身の皮膚に経絡というツボがあり、五臓六腑に関連していることを学びます。かき氷を一気に食べると、胃だけでなく目尻の横のこめかみがキーンと痛くなりますが、ここが胃の経絡の末端のツボ、つまり胃経の反応点なのです。長引くニキビや繰り返す吹き出物には出やすいところが決まっています。顔のUゾーンは全て胃経で、顎が大腸経と交差しているので、胃を丈夫にして便秘をしないように漢方薬などで工夫していると、吹き出物が次第に良くなります。同じようにして顔のTゾーンは膀胱経なので、冷え症で顔だけ火照る人や、女性で月経痛のある人に出やすい部分です。頬は胆経なので、肝臓が悪いと血管が浮き出てきたり、胆経と表裏の関係にある肝経が卵巣や精巣の生殖系に関係するので、思春期のニキビは頬に出やすく、月経時に悪化します。長引く吹き出物は漢方的に考えると良いですよ。
シミや吹き出物で困っています。漢方で治せますか。
皮膚は内臓の鏡と言われます。皮膚には五臓六腑それぞれに関連するツボがあり、顔から手足の末端まで経絡となって続いています。内臓が不調になると、関連した経絡の末端である顔や手足の一部にシミや肌荒れや吹き出物が出現し、経絡に沿って広がっていきます。
 特に春は気候の変化が激しいので、内臓を調節している自律神経が不調になり、血液や水分や食べ物の流れが悪くなって、手足が冷えて顔が火照り、皮膚が乾燥し、便秘や月経痛や月経不順が悪化します。
 こうして経絡の末端の顔や手足にシミや肌荒れや吹き出物が増えるのです。
 顔のUゾーンには胃の経絡があるのでアゴの周りや顔の横に頑固に残っているシミや吹き出物は胃を良くする必要があります。
 また顔のTゾーンは胆嚢と膀胱の経絡で月経や肝臓の解毒機能と関連し、口の周りは胃と大腸に関連するので、全身の血行をよくして月経痛や便秘を解消することが大切です。特に皮膚が化膿しやすい解毒体質の人は、食事に注意して肝臓の負担を減らし血液をきれいにすることが必要です。
 スキンケアだけではどうも良くならない場合、内臓機能を改善する漢方の併用をお勧めします。
風邪薬の抗ヒスタミン剤と漢方について2009/07/13
PL顆粒やPG顆粒と言った医者の処方する総合感冒薬には、鼻水を止めるために第一世代の抗ヒスタミン剤が入っています。脳内に移行して、眠気と認知機能低下、記憶力低下、食欲亢進などをきたし、お酒を飲んだ時のような状況になります。市販の多くの鼻水を止める風邪薬も同様で、これらの薬を服用すると、半日以上にわたって脳機能不全状態になるので、運転などすると危険です。
 同様の抗ヒスタミン剤シロップ(アリメジン、ペリアクチン、セレスタミンなど)が小児にも広く使われています。数年前から、脳の働きを低下させ、多動になり、熱性けいれんを起こしやすくしてしまうことが問題視され、痙攣の頻度の高い3歳以下の子には使わないようになりつつあります。
 特にセレスタミンは、抗ヒスタミン剤の影響に加えて、ステロイドが入っているので、神経新生を抑制して成長発達に影響したり、神経新生の激しい海馬という記憶中枢を萎縮させてしまう可能性が高いお薬なので、小児には、よほどのことが無い限り、使わないほうが良いお薬です。
 この点、漢方の風邪薬には神経抑制が全くなく、風邪のウイルス感染のサイトカインストームを抑制する働きがあるので、鎮痛解熱剤よりしっかり確実に解熱して、鼻水やくしゃみも改善できるので、漢方を使えば、抗ヒスタミン剤は不要です。
新型インフルエンザには漢方も有効ですか
(平成21年7月31日常陽ウィークリーより転載)
Q.新型インフルエンザが心配です。何か対処する方法はありますか。
A.中国の後漢時代にできた漢方のバイブル傷寒論には急性熱性疾患の治療がとても詳しく書かれていて、今でもその記載に従って治療すると風邪が速やかに治ります。太陽病傷寒という病状がインフルエンザの症状に良く似ており、そこに載っている葛根湯がインフルエンザに有効なことを科学的に証明した研究があります。事前に葛根湯を飲ませておいたネズミは50%致死量のインフルエンザウイルスを投与しても一匹も死ななかったそうです。サイトカインストームの引き金になるIL1αを抑制してアスピリンと同等の解熱鎮痛効果があり、IL12分泌を増やしてNK細胞やTリンパ球を活性化して重症ウイルス肺炎などを予防し悪化させない作用もあります。葛根湯の生薬成分の桂皮(シナモン)に含まれる成分にその作用が強いそうですから、桂皮を含む桂枝湯や麻黄湯なども有効なはずです。傷寒論の条文から考えると葛根湯より麻黄湯の方が更に効果が高いと思います。