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お・な・か・の・病・気・あ・れ・こ・れ



胃潰瘍の再発に悩まされていた患者さん



54歳の女性
以前より胃潰瘍の再発を繰り返しており、今回も胃痛・背部通・食欲不振が出現し来院されました。
 胃カメラを施行したところ写真のような潰瘍がみられました。
 潰瘍は、活動期(A)・治癒期(H)・瘢痕期(S)に分類されます。この患者さんの場合は、潰瘍底に露出血管の一部がみられ、潰瘍辺縁から湧出性の出血もみられたため、もっとも活動性の高いA1
stageの潰瘍と診断しました。
プロトンポンプインヒビターという内服薬などを用いて入院することなく治療を行いました。
 この患者さんの場合は、ピロリ菌が陽性であったため除菌療法を施行しました。
潰瘍とピロリ菌については“よくある質問”をご覧下さい。



大腸ポリープの内視鏡的切除術

64歳の男性
便潜血検査で異常を指摘され、今回、精密検査を希望され来院されました。
 大腸カメラで数個のポリープを認めました。写真は、最も大きなポリープで、スネアという鉗子でポリープを把持し切除する直前のものです。組織検査ではポリープの一部に癌化が見られましたが、内視鏡処置で完全に切除できました。
 大腸ガンは、9割がポリープより発生すると言われ、ポリープの段階で治療することはガンの発生を未然に防ぐためには重要です。
検査にてポリープを認めた場合は、その場で切除術を行うことが可能ですが、下記の内容を十分に御理解下さい。
1,ポリープの大きさにより多少異なりますが、1回に切除できる病変の数には限りがあります。場合により再検査のうえ追加治療が必要となる場合があります。
2,ポリープの大きさや形態によっては入院のうえでの切除が必要となることがあります。この際には、適切な医療機関にご紹介いたします。
 この患者さんはポリープ切除の際はその都度入院されてたとのことですが、写真のようなポリープであれば1週間程度の生活注意が必要ですが十分に外来での治療が可能です。
大腸ガンについては“よくある質問”をご覧下さい。





高度の食道炎に悩んでいた患者さん



34歳の男性
数ヶ月前から胸焼け・食物のつかえ感・胸部痛などがあり、他院にて内服治療をうけても改善しないため来院されました。
 胃カメラを施行したところ、高度の食道炎がみられ、一部は潰瘍が形成され、もろくなった粘膜からはわずかながら出血もみられました。
 治療は、制酸剤や消化管運動改善薬を用いましたが、これだけ高度の炎症の場合は生活態度の改善も必要になります。
患者さんと十分に話し合い必要性を理解していただき、睡眠時の体勢・禁酒・禁煙・食生活の指導をおこない食道炎の改善がみられました。
胸やけと胃食道逆流症については“よくある質問”をご覧下さい



検診胃透視で見落とされた進行胃ガンの患者さん

48歳の男性
1年前に会社検診の胃透視では異常なしといわれた。2ヶ月ほど前より胃もたれ感が出現。その後、症状が増強してきたため来院されました。
 胃カメラを施行したところ、幽門部という十二指腸につながる胃の部分に”進行胃ガン”である不整な潰瘍性病変を認めました。
 この患者さんの場合は、病巣は手術切除をおこない、幸い他臓器への転移もありませんでした。
1年前の胃透視で異常なしといわれたとのことですが、病変の大きさから推察すると、おそらく見落とされたものと思われます。
 現在、胃カメラに熟達した医師であれば数mm〜1cm程度のガン病巣でも発見可能です。早期発見のためには専門医での定期的な検査をおすすめします。
胃ガンについては“よくある質問”をご覧下さい





寄生虫(アニサキス)が原因で起こった胃痛の患者さん



78歳の女性
前日の晩に寿司を食べ、深夜より強烈な胃痛が出現し来院しました。
 内視鏡を行ったところ、胃粘膜にアニサキスが陥入しており、周囲の粘膜は発赤・腫大していました。内視鏡にてアニサキスの虫体を摘出した後は、速やかに胃痛の軽減がえられました。
 アニサキスの成虫はクジラなどに寄生する寄生虫です。幼虫はオキアミを経てサバ、アジ、イワシ、イカなど様々な魚に寄生して感染幼虫になります。日本人は魚を生で食べるので、感染率が高くなっています。人の体内に入った幼虫は成虫にならずに、胃や腸で好酸球性肉芽腫(こうさんきゅうせいにくげしゅ)という病変をおこします。
予防は火を通して魚を食べることです。また、マイナス20度以下で24時間以上冷凍すればアニサキスの幼虫は死滅するので、冷凍保存されたものを食べると安全です