本が出ました。

「患者に学んだ成人型アトピー治療、脱ステロイド・脱保湿療法」のご紹介、お願い文書雛型

本が出ました。その2

・こども向けのアトピーの本を出しました
・保育所・幼稚園へのお願い文書

アトピー性皮膚炎講演会の案内

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アトピー性皮膚炎講演会の報告

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アトピー性皮膚炎講演会の報告

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子どもの喘息と包茎について

子どもの喘息と包茎にステロイドが必要か

本が出ました。

診察していただくお医者様へステロイド不使用治療のお願い

受診時に、ステロイドを使わないで治療してほしいということを医師に伝えるときの文書の雛型です。参考にしてください。

子供版
私の子供の湿疹に対して、ステロイドや免疫抑制剤のプロトピックやネオーラルを使用せずに治療してください。理由は、発生率は少ないかもしれませんが成人型のアトピー性皮膚炎になることを予防したいからです。ステロイド外用剤のない頃は、成人になるまでに多くの人が治っていたのに、最近では治らなくなっている人が多くなっており、この原因としてステロイド外用剤の外用が考えられるからです。免疫抑制剤のプロトピックやネオーラルについても使用したくありません。自然にほとんどの患者が治るのに、プロトピックやネオーラルを使用し、免疫を抑え、発癌が起こるという危険を冒したくないからです。ステロイドや免疫抑制剤のプロトピック等を使用しない場合、治療日数が長くなっても上記の危険を防ぐことには代えられないと思います。なお、ステロイドの内服薬は勿論ですが、点眼薬、点鼻薬、点耳薬、口腔外用薬、喘息用吸入薬、痔疾用外用薬に入っているステロイドは、微量ですが全身の皮膚に影響があるといわれています。これらについても可能な限り使用しないで治療をお願いいたします。民間療法は不安ですので行いたくありません。

まことに不躾なお願いですが、よろしくお願いいたします。

なお、最近になって知ったことをお伝えしておきたく思います。2009年版日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドラインには、有効性と安全性が科学的に立証されていると言われるステロイド外用薬とプロトピックについてそれらを証明する論文は引用されていません。上記ガイドラインの筆頭著者である古江先生の論文を見ますと、1240名のアトピー性皮膚炎患者に6カ月間のステロイド治療をして、治療前の重症度と治療後の重症度を比べておられます。全体では重症度が改善した率は38%、重症度が変化しなかった率は59%、重症度が悪化した率は3%です。年代別に見ますと、2歳未満の子どもでは、それぞれ順に36%、61%、3%です。2歳から13歳未満の子どもではそれぞれ順に40%、57%、3%です。13歳以上の青年成人ではそれぞれ順に37%、61%、2%です。そして、何れの年代でも治癒者は皆無でした。大まかには、6ヵ月のステロイド治療で1/3の人は改善するが2/3の人は不変か悪化で、何も治療の必要のない治癒は一人もいないということです。このような結果で、アトピー性皮膚炎はステロイドを塗らなければ治らないとお医者さんが言われることには納得がいきません。プロトピックについても問題を感じております。プロトピックを使用するときには発癌性の問題などにつき詳しく説明する必要があるはずですが、ステロイドと違って副作用は無いとの説明をされる先生がほとんどです。また、ステロイドの代わりにプロトピックを使用してもステロイド単独の治療に比べて改善率が少し改善するだけです。

文献

1. 玉置昭治他、成人型アトピー性皮膚炎の脱ステロイド療法、日皮アレルギー 1993; 1: 230-234
初めて脱ステロイドを報告した論文
2. 藤澤重樹著、アトピー治療革命、永岡書店、2004年
初めて乾燥ガビガビ療法(脱保湿)を紹介した書物
3. 佐藤健二著、患者に学んだ成人型アトピー治療、脱ステロイド・脱保湿療法、つげ書房新社、2008年
脱ステロイド・脱保湿療法を体系的に述べた書物
4. 安藤直子著、アトピー性皮膚炎 患者1000人の証言、子供の未来社、2008年
患者へのアンケート調査により患者の立場から脱ステロイドの重要性を指摘した書物
5. Kligman AM, Frosch PJ, Steroid addiction, Int J Dermatol 1979; 18: 23-31
外用によるステロイド嗜癖(依存)は潜行性の副作用で医師の間での認知度は低いことと、外用ステロイド中止で激しい離脱症状が出現することを系統的に解説した総説論文
6. Leung DYM et al, Atopic Dermatitis, in Dermatology in General Medicine, 6th ed, McGRAW-HILL, 2003, p 1193
昔は成人までに84%は治癒していたが、最近では成人までに20%治り65%は改善している(治らずに皮疹が残っているということ)ということを記述した世界的に有名な皮膚科教科書
7. 佐藤健二・佐藤美津子著、ステロイドにNo!を 赤ちゃん・子どものアトピー治療、子どもの未来社、2010年
赤ちゃんや子どもの非(脱)ステロイド治療の方法を記した書物
8. 古江増隆他、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン、日皮会誌 2009; 119:1515-1534
日本皮膚科学会のガイドライン
9. Furue M et al, Clinical dose and adverse effects of topical steroids in daily management of atopic dermatitis Br J Dermatol 2003; 148: 128-133
6ヵ月のステロイド治療で1240人の重症度変化を調べた論文
10. 古江増隆、アトピー性皮膚炎治療の進歩、ステロイド軟膏適正使用ガイドライン、アレルギー・免疫2004; 11: 16-23
プロトピックを追加した治療成績を示した論文

本が出ました。

患者に学んだ成人型アトピー治療、脱ステロイド・脱保湿療法
出版社 つげ書房新社
著者 佐藤健二
値段 2000円(税別)

佐藤健二先生は本の中で次のように述べています。
「本書は主として入院による脱ステロイド脱保湿療法について述べたものである。本療法は、外来通院でも可能であるが、重症になると入院した方が良い場合が多い。入院治療を行うには、専門的知識を持つ医師の指導と、訓練された病棟看護師の見守りと、脱ステロイドに理解の有る呼吸器内科(喘息が問題となる)小児科、眼科(アレルギー性結膜炎、白内障などが問題となる)、耳鼻科(アレルギー性鼻炎が問題となる)、心療内科(うつ状態や精神的ストレスなどが問題となる)など他科との連携などが不可欠である。

 ステロイドを使いたくないといっている患者の行動を「ステロイド忌避(きひ:きらいさけること)」という言葉で皮膚科医などが表現していることについて一言述べたい。私の所で脱ステロイド脱保湿を行って一、二ヶ月経った頃に「すべての外用を中止すれば一ヶ月ちょっとでこんなに痒みが減り、皮膚がよくなってしまった。私はこの10年間、一体何のために皮膚科に通いステロイドを外用してきたのかとつくづく思う。皮膚科へ行けば『きちんとステロイドを塗ってないのと違うか』『もっと真面目に治療せなあかん』などと怒られっぱなしだった。きちんと塗ってもいたし、言われた通りに保湿もしてきました。医師は私の言うことを信じてくれませんでした。だから、時には民間療法にも高いお金を使っていました」と言う。そして、「腹は立つけど医師に直接文句は言いにくいです」と言って自分を慰めている。忌み嫌われているのはステロイドであろうか、それとも患者の訴えを聞くことができず皮疹の変化を認識できないステロイド一点張りの医師なのであろうか。ステロイドの新しい副作用を認識できずまたその副作用の治療を知らない皮膚科医は、ステロイド外用剤を上手に使用する専門医とは決して言えない。」

 成人型アトピーが大きな問題になっている今、佐藤健二先生はその治療法を明快に示しています。患者がステロイド治療に費やした年月に対して誰が責任を取らなくてはいけないかも明らかにしています。これはAIDSやC型肝炎にも共通する問題です。成人型アトピーを増やさないために、子供へのステロイド治療を避けることが不可欠と考えます。皆様のご感想をお聞かせください。
 

生活クラブの「本の花束」で推薦されました

赤ちゃんや子どもの時にステロイドを塗らないことが大切です。
生活クラブ 本の花束 2011 2月配達号 佐藤健二さん

成人型アトピー性皮膚炎とは、本来のアトピーにステロイド依存性皮膚症を合併したもので、年齢には関係なく発症します。ステロイド外用剤による治療が主流のなか、佐藤健二先生は一般とは異なる治療法を提唱しています。「脱ステロイド十脱保湿療法」とは?

アトピー治療の常識を覆すようなお話をうかがいました。

大人になってもアトピー性皮膚炎に苦しんでいる人が増えていますね。
アトピーは小児の20%がかかる病気ですが、多くの人は2歳までに、それ以外も含め85%は成人までに自然治癒していた時期がありました。ところが、今は治りにくい人が増えています。それはなぜか?
まず、アトピーと食物アレルギーは全く違う疾患です。合併していても、食物アレルギーでアトピーが悪化することはほとんどありません。小麦粉、卵、牛乳などが悪者扱いされ、食事制限で苦労された方も多いと思いますが、実はこれには根拠がないのです。血液中のIgE値が高いことがその理由とされましたが、アトピーが改善してもIgE値は変わらないのです。
私はステロイド外用剤(塗り薬)が原因の一つと考えています。アトピーで皮膚科を受診すると、ほとんどの医師がステロイドを処方します。日本皮膚科学会がガイドラインに示しているからで、ステロイドで早期に症状を抑え込もうとするのです。確かに、ステロイドは炎症やかゆみに効きますが、よくなったからといって塗るのをやめると、途端に皮膚が真っ赤になる。塗布し続けないと皮膚が正常に機能しない、ステロイド依存という副作用を起こすことが多いのです。
私たちは、このステロイド依存を伴うアトピーを「成人型アトピー性皮膚炎」と呼んでいます。「成人型」といっても、患者は大人だけではありません。これが治りにくいアトピーの正体です。しかし、ほとんどの皮膚科医はこの状態を見ても、重症のアトピーとしか考えないのです。
また、少量の使用でも依存が起こり、再発が多いのもステロイド治療の特徴です。1、2歳のときに一時的に使ったきり、何年も何事もなく過ごしていたのに、20代になって再発した人もいます。治ったら、二度とステロイドを使わないことです。

アトピーを治すはずの薬が、かえって治りにくくしているということですか?
ほかの要因も多少はありますが、明らかに薬害といえます。多くの患者さんが、ステロイドをやめることでよくなっているという事実が、それを証明しています。

先生が提唱する脱ステロイド療法は、これまでとはまったく逆の治療法ですね。
少しずつステロイドの使用量や回数を減らすことから始めます。ステロイドをやめるとリバウンド(離脱症状)が起こるので、その間はとてもつらいんです。
痛い、かゆいなどの身体症状だけでなく、本当に治るのかという不安やストレスも大きく、精神的なサポートも欠かせません。また、成人型では多くの場合、保湿依存も合併しています。保湿は、ステロイドを使っていなければ効果的な治療法ですが、ステロイドを使っているなら保湿もやめたほうがいい。約1カ月で化学物質としてのステロイドはからだから抜けていきますが、ステロイドの影響は残るため、気長に1、2年かかるつもりでいたほうがいいでしょう。確実によくなりますから、強い気持ちを持ってください。なお、症状によっては入院したほうがいいケースもありますが、呼吸器内科や小児科、眼科などとの連携が不可欠です。

その間、運動をしても大丈夫ですか?
アトピーは精神面の影響も大きく、好きなことをしているときは、症状があまり出ないものです。高校や大学の受験、国家試験などがあるたびに症状がひどくなり、終わった途端、さあーっと消えてしまう人もいます。皮膚を強くするには、バランスのよい食事をとり、運動などでからだ全体を丈夫にすることも大切です。

ステロイドを使わない治療を受けるにはどうすればいいですか?
残念ながら、脱ステロイドに対する医療側の理解は低く、ステロイドを使わない医療機関は少ないのが現状です。脱ステロイドを勧める医者は、まるで霊感商法のようだとか、親がステロイドを拒否すると、育児放棄だ、虐待だと責められるという声も聞きます。「子どもがかわいそうだ」と。目先の一時的な症状の改善と根本的な治療のどちらを選ぶのかを考えてほしいですね。
「インフォームドコンセント」という言葉がこれほど浸透し、たとえば、がんなら、抗がん剤を使うか、使わないかについて医師から説明があり、患者が自分で治療法を選択できるようになっているのに、ステロイドの場合、なぜそれができないのか。皮膚科学会はどう説明するのだろうと思いますね。アトピーの患者団体atopic(アトピック)のHPでは、「インフォームドコンセントのために」という文書を掲載していますので、受診の際、ぜひ活用して、意思表示をしてください。私たちはいろいろな方法で脱ステロイドの考えを広めていきますが、患者さん側からの働きかけも大きな力となりますから。

アトピーでつらい思いをしている多くの人たちに、ぜひ伝えたい情報ですね。貴重なお話をありがとうございました。

治らないアトピー性皮膚炎に対する脱ステロイド・脱プロトピック・脱保湿を広げる会について


1.はじめに  
 本会の会員は近畿中央病院,阪南中央病院で脱ステロイド、脱プロトピック、脱保湿をしたアトピー性皮膚炎患者が中心です。私達は、純粋に、自分たちが良くなった治療法が良いと思います。この方法や考え方が広まれば、今のアトピー性皮膚炎問題を解決することができると思います。私達は、自分たちが手に入れることができた幸運を自分たちだけのものにするのはもったいないと思います。アトピー性皮膚炎で悩むすべての患者さんが私達の受けた治療で早く良くなられることを願います。この願いを実現するためにこの会を作り、世の中の人々にお伝えしていこうと考えました。私達は手弁当でこの会を運営します。私達の考え方に賛同され、一緒にアトピー性皮膚炎の色々な問題を解決していこうと思われる方は本会と一緒に運動されることを望みます。本会に入会されることもお誘いいたします。一緒にアトピー性皮膚炎問題を解決しましょう。

2.治らなくなっているアトピー性皮膚炎の現状をどう捉えるか  
 1)標準治療で長い間良くならないアトピー性皮膚炎:ステロイド外用剤、プロトピック、保湿剤を使った標準治療で長い間良くならないアトピー性皮膚炎患者さんがたくさんおられます。良くならないだけでなく、少しずつ病変部分が拡がり、ステロイド外用剤もより強いものを使用しなければ良くならないことも多いです。別の医師を訪れても、治療方針は全く同じで、治療マニュアルにしたがって、標準治療、すなわちステロイド外用剤、プロトピック、保湿剤をきちんと使用するように指示されます。マスメディアなどで脱ステロイド療法のあることを知らない間は、上手な治療をしてくれる医師がいないかと探して、良いと言われている医療機関をいくつも訪れています。そして、時には高い民間療法にも頼ることになっています。
 2)プロトピックでよくならないアトピー性皮膚炎:プロトピックは、ステロイドで良くならないアトピー性皮膚炎の治療薬として登場しました。それは、強さが中程度のステロイド外用剤の代わりになることは出来ましたが、ステロイドで治らないアトピー性皮膚炎を治すことは出来ませんでした。むしろ、プロトピックで治らないアトピー性皮膚炎を作っただけでした。効果は中程度のステロイドと同じですので、プロトピックのみで何とか症状を抑えることが出来ているか、ステロイドの助けを借りて症状を抑えているだけです。
 3)脱ステロイド後の保湿で苦しむ:マスメディアなどで脱ステロイドを知った人でも、ほとんどの所で保湿は良いと言われているので、脱ステロイドはしつつも保湿を続けている人が多いです。しかし、ステロイドを中止しても保湿を続けていると一向に良くならないことが多いために、どんどん保湿の回数を増やさなければならなくなる人もいます。そして、本当に脱ステロイドが正しいのかどうか迷いながらも標準治療に戻ることに踏み切れないで、しかし、今後どうなっていくのかの見通しも立たず悩んでいる人が相当いらっしゃいます。  
 4)脱ステロイド騒動は終息?:日本皮膚科学会は、『脱ステロイド騒動は終息した』と言っていますが、私達はそうは思いません。私達の周囲を見回してみますと、ステロイドやプロトピックから抜け出せなくて困っている人はたくさんいます。アトピー性皮膚炎は怖い病気であるという間違った不安や困惑は今まで以上に広がっているようです。

 このように、ステロイド、プロトピック、保湿剤の標準治療をしているにもかかわらず、良くならないアトピー性皮膚炎は存在します。標準治療でよくならないので何とかしてほしいと訴えても、どこへ行っても再び標準治療を指示されます。このような不思議な現象はなぜ起こってくるのでしょう。私たちの考えでは、アトピー性皮膚炎治療ガイドラインが作られることによってこのような現象が生じ、またこれ以外の治療はまやかしであるかのごとくに日本皮膚科学会、一般の皮膚科医・小児科医、マスメディアが宣伝していることが大きな力となっているためだと思います。

3.何が変わればよくなるのでしょうか  
 私達の仲間の中には何年何十年とアトピー性皮膚炎で苦しんできましたが、脱ステロイド、脱プロトピック、脱保湿を行うことによって、短期間で全くアトピー性皮膚炎が消えた人や、大変よくなって日常生活に何の支障も無いようになっている人が多数います。全く治療しなくても生活できているのです。だから、この治療は将来に希望を持てる治療であると強く思っています。もちろん、外用治療を中止した初期には大変苦しい時期はありました。この時期のひどい皮疹を見ると、標準治療しか知らない医師は直ちに標準治療をしないと危険であると思うほどです。しかし、その時期を過ぎると非常によくなります。このような経験をしていますので、標準治療で治らず困っておられるアトピー性皮膚炎患者さんに対して、どうなればアトピー性皮膚炎に関する問題が良くなるか、自信を持って言うことができると思っています。根本的にはアトピー性皮膚炎治療ガイドラインが正しく改定される必要があると思いますが、重要な点は次に述べることではないかと思います。
 1)標準治療を中止して良くなるアトピー性皮膚炎があることを認める:ステロイド外用剤、プロトピック、保湿剤を中止することによって良くなるアトピー性皮膚炎の患者がいることをお医者さんが認めることだと思います。これらの薬を使い続けていて減量あるいは中止することによって皮膚が悪化する場合は、一時的には皮疹は悪化するがそれを続ければ皮膚は良くなっていくことを経験し認めることだと思います。この考えが正しいことは私達の会の存在そのものが証明していると思います。私達は標準治療を中止してよくなる皮膚の状態をステロイド、プロトピックあるいは保湿剤に対する依存症と呼んでいます。
 2)ステロイド、プロトピック、保湿剤に対する依存症の存在をガイドラインに記述:お医者さんに標準治療を中止して良くなるアトピー性皮膚炎があることを知っていただくためには、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎治療ガイドラインの中に、ステロイド外用剤、プロトピック、保湿剤を中止することによって良くなるアトピー性皮膚炎の患者がいることを記載する必要があると思います。お医者さんは、このような患者さんにはそれまでの外用治療を中止する必要のあることを伝えるとともに、適切に外用治療を中止する知識と技術を持っていただく必要があると思います。この知識と技術のためには「佐藤健二著、患者に学んだ成人型アトピーと治療、脱ステロイド・脱保湿療法、つげ書房新社、2008年」が参考になると思います。
 3)アトピー性皮膚炎の鑑別診断にステロイド・プロトピック・保湿剤依存症を入れる:アトピー性皮膚炎の鑑別診断の中に「ステロイド、プロトピック、あるいは保湿剤に対する依存症」を挙げ、これらの薬剤の依存症になっている患者を依存症の無いアトピー性皮膚炎と区別してアトピー性皮膚炎の治療に関わるように医師に注意を喚起することが重要であると思います。依存症の有無で、治療方法が全く異なるからです。  私達の子供の中には、ステロイドを中止して直ぐに良くなり、以後順調に生育しているものがいます。重症であっても一度もステロイドを使わずにきれいになった子供も多数います。子供たちに青年や成人になってステロイド外用剤、プロトピック、保湿剤に依存性を持つアトピー性皮膚炎となり、長期に苦しませないためには何が必要かという点については次のように思います。
 4)小児に対するステロイド、プロトピック治療を避ける:小児に対するステロイド、プロトピックによる治療を可能な限り避けるようにし、まずは保湿剤などの作用の弱い薬物で治療するようにすることだと思います。多くの小児アトピー性皮膚炎患者は2歳までに自然治癒するからです。勿論、治療ガイドラインにある、ステロイドが第一選択であることを訂正することは必要であると思いますが、まずは小児についてステロイド、プロトピックの使用を大幅に減らすことが必要だと考えました。
  5)皮膚科以外での外用・吸入ステロイド使用を避ける:皮膚に塗布する外用剤ではありませんが、喘息に対するステロイドの吸入や、眼科・耳鼻科で使用されるステロイド外用剤も安易な使用は避けることが重要であると考えています。私たちの経験では、これらのステロイドによって皮疹の改善と、使用中止による皮疹の悪化はしばしば見られる現象ですので、これらの薬物が全身的な作用を持たないという説には同意することが出来ません。

4.変化が起こるために私達がなすべきことは  
 私達は、ステロイドやプロトピックだけではなく保湿も中止することによって、治療なしの日常生活に向かっていると実感しつつ毎日を送っています。アトピー性皮膚炎患者さんが希望を持った生活を一日でも早く共に分かち合えるようにするために、運動を始めることにしました。
 多くの問題があり、いつまでも解決しない大きな原因の一つは、ほとんどの皮膚科のお医者さん達が「治療ガイドラインに沿った治療を行わないとアトピー性皮膚炎は治らない」とあらゆる所で宣伝するためだと思います。また、マスメディアも治療ガイドラインに反対する意見をほとんど載せず、皮膚科学会の意見と同じものを載せ、多くの人々の目に入るようにしていると思います。
 従って、脱ステロイドで患者を守るためには、この大量宣伝に負けずに私たちの考え方を宣伝する必要があると思います。これは次のような方法があると考え実行していきます。
  1)「ステロイドやプロトピックを使用せずに治療してほしい」とお医者さんにお願いし、聞き届けていただく:この意見は、標準治療で良くならず脱ステロイド・脱プロトピック・脱保湿をして良くなったこの会の会員だから言えることだと思います。この会の考え方に賛同される方は、前記の「患者に学んだ成人型アトピーと治療、脱ステロイド・脱保湿療法」(標準治療で良くならない人を実際に治した方法を書いた本)を見てくださいと言いましょう。最近は治療方法などについて医師は患者からインフォームドコンセントを取ることが勧められています。標準治療で治らない人々を治したことが書かれているわけですから、お医者さんに無理強いしているわけではありません。 「ステロイドやプロトピック時には保湿剤も使用せずに治療していただきたい」と、医者にお願いし、聞き届けていただきましょう。
 「ステロイドやプロトピックを使わないと治らない」というお医者さんには、「ステロイド依存症やプロトピック依存症は出ません」という一筆を書いていただきましょう。
  2)インターネットを通じた自分たちの考えの宣伝活動
 ホームページhttp://steroidwithdrawal.web.fc2.com/を中心に、
 掲示板http://8617.teacup.com/atopy/bbs
 mixi http://mixi.jp/view_community.pl?id=1758719  で行います。
 3)全国での講演会の開催
 4)会員相互の懇親の場の設定
 5)他組織との連絡
 6)アトピー性皮膚炎に関する医学情報の収集
 7)科学の原則に従った脱ステロイド・脱プロトピック・脱保湿療法の改善方法の研究:入院中のより楽な治療方法の開発と退院後の外来での悪化の予防方法の開発。退院後の社会復帰への支援
 8)ステロイドやプロトピックなどの強い作用を持つ薬物以外の治療で小児を治療できるように、アレルギー問題や離乳食問題などを研究する
 9)脱ステロイド・脱プロトピック・脱保湿で入院治療できる施設の開拓
 10)アトピー性皮膚炎患者の自立支援策の研究
 11)その他、本会の目的に沿う活動:今後の運動の中でより効果的な方法を模索する。

アトピー性皮膚炎、乳児湿疹の治療について


ステロイド外用剤はつかわない

 ステロイドを長期的に使う効果や安全性は確認されていません。アメリカではステロイドの副腎抑制という副作用の点から、弱いとされるアルメタ軟膏でも1歳未満にはすすめられず、また、3週間を超えた使用は安全性が確立されていないとの但し書きがあります。日本ほど小さな赤ちゃんにも、長くたくさん使われている国はないのではないでしょうか。10年間塗ってきたという中学1年生の子どももいます。治す薬ではないという証拠です。


乳児湿疹は自然によくなる

 0歳に多い乳児湿疹は1歳の夏にはよくなります。アトピー性皮膚炎も乳児期には顔に出る乳児湿疹という出方ででます。本当にアトピー体質かどうかは経過を見ないとわかりません。顔の湿疹はひどいと全体がじくじくし、滲出液がぽたぽた落ちる赤ちゃんもいます。体もガサガサになる時もあります。しかし、季節が夏に向かい、しっかり食べるようになると、急速によくなっていきます。1歳の夏には必ずよくなります。ステロイドを使わなければ、その副作用を心配しなくていいですよね。


ステロイドの副作用は?

 ステロイドは絶対使わないでとお願いしています。ステロイドは治す薬ではなく、炎症を抑える効果が非常に強い薬で、そのために湿疹に使われています。やめるとまた出るので繰り返し塗ったり、効きが悪くなったり、やめるとリバウンドで治療前よりも非常に悪い状態になります。また塗りつづけると成人型アトピーといわれる状態になってしまう人もいます。成人型アトピーは皮膚がステロイドがないとやっていけなくなっていて、麻薬中毒のような状態と考えられます。やめると、禁断症状がでます。もちろん、ステロイドを使っても一生何もない人もいます。しかし、塗って大丈夫だということが、塗る前にはわからないのです。
 リバウンドはステロイドをやめるからアトピーが悪くなる、成人型アトピーは治りにくいアトピーだとたいていの医療者は考えています。やめるとリバウンドを経て、軽快していく姿をみると、その考えは間違っているとはっきり言えます。
 ステロイドを塗ってよくしないと、とびひになる、ヘルペスになるといわれた方もいると思います。しかし、それはステロイドを塗ってもよくならない方をみているからです。ステロイドを塗りつづけると皮膚は薄くなり、皮膚の免疫も低下しているので、ステロイドを塗っている、塗っていた方に多いと感じます。ステロイドを使ってない方にも感染症が起こる方もいます。でも、感染症の薬もあるし、ステロイドを使う根拠にはなりません。


食物アレルギーは無関係

 アレルギーがアトピーの原因と考えられている方は多いですね。血液検査をして、食物制限を指示する医療者も多い。沢山アレルギーが出てしまうと、食べさせるものがなくなってしまう場合もあります。食べてる蛋白質は2〜3のみという方もいます。食物がアトピーの原因だというエビデンスはありません。そんな簡単なものなら、制限したらすぐ治らないとおかしいとは思いませんか?こんなにみんな苦労しませんよね。
 食物アレルギーは摂取するとすぐ反応がでるので、検査しなくてもわかります。たいていはじんましんででます。鯖を食べてじんましんがでる、そばを食べてショックが起こる。じんましんも全身にでます。口のまわりだけ荒れたり、じんましんがでるのは、接触性のもので、全身にでなければ食べても大丈夫。少しづつ食べさせて反応をみていけばいいのです。
 しっかり食べるようになると皮膚もよくなってきます。皮膚をよくするのは蛋白質やカロリーが必要なので、食べないと良くなりません。
 アトピー性皮膚炎の原因はわかっていません。


かいても大丈夫

 湿疹はかゆい。かかさないように必死になっている方。ちょっと待って!蚊にかまれてかかない大人はまずいません。子どもはもっとがまんできません。かくと怒られるので悪循環。怒られると、かける時におもいっきりかきます。血が出る、ジクジクなるまでかく、意地になってかく。傷がいっぱいできます。あ〜悪くなったと落ち込んでしまいます。子どもがかいていると腹立たしくなります。
 自由にかかしてください。自由にかかすとほどほどにかくことができるようになります。意地になってかきません。怒らなくてすむと、お互いに気持ちが楽になります。かいたらあかんと口では言わなくても、目でにらんでたら駄目ですよー。爪はまめにきってくださいね。


プロトピック軟膏は使わない

 2歳以上の子どものアトピーにも承認されていますが、もともとは免疫抑制剤で、ステロイド以上に危険な薬といえます。投与に際しては発癌性の説明と同意が必要なことが添付文書に明記されています。


ほかにもはいっているステロイド

 ステロイドは軟膏だけでなく、耳鼻科の吸入や点耳薬や点鼻薬、眼科の点眼薬などにも含まれているものがあります。鼻かぜや副鼻腔炎でデキサメサゾンやセレスタミンなどのステロイドの飲み薬を出された方もいました。
 どういう薬かもし分からなければ、遠慮されずにお尋ねください。


気楽にいこうよ、アトピー性皮膚炎

 これを読んでいただいて、少しお気持ちが楽になっていただいたらそれで充分。アトピー性皮膚炎の御相談は通常の診察時間内ではなく、別枠で1時間以上とっています。ご希望なら電話でご予約ください。