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目に見える胃腸の病気、みえない胃腸の病気(その4)
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フリーページ1目にみえる胃腸の病気、みえない胃腸の病気(その4)
 内科の病気の中には、いろいろ検査をしても異常な所見がないのに、不快な症状が続くということがよくあります。当院でも胃カメラ、腹部エコーを行っていますが、異常所見がみつかるのはせいぜい30〜40%くらいです。目にみえない消化器の病気として、胃酸が食道に逆流して胸やけが起こる「逆流性食道炎」、胃には目にみえる異常がないのに痛み、むかつきなどが続く「機能性胃腸症」、大腸にがん、ポリープ、炎症などの異常はないのに、おなかの痛み、不快感、便通の異常(便秘、下痢、便秘・下痢交互便)が続く「過敏性腸症候群」などが有名です。胃腸は「感情の鏡」とも言われるように、ストレスの影響を強く受けます。これらの病気は、気のせいとか、なまけ病ではなく、内臓が感じやすくなっていたり、胃腸の働きに異常があるために起こるのです。機能性胃腸症の患者さんの約40%に、食べたものを胃から腸に送る働きが低下していることがわかっています。また、ストレスなどの刺激によって、胃腸運動の異常が健常な人に比べ起こりやすいといわれています。
 このような目に見えない病気に関して、必ずしも適切な治療を受けられていない患者さんも多いのではないでしょうか。症状が良くならないため、昨年の病院ガイドを読まれて当院を受診していただいた方もいらっしゃいます。もちろん必要な検査はしたうえで、患者さんが病気の成り立ちをよく理解し、医師と一緒に生活や体調をコントロールする方法を考え、治療を進めてゆくことが大切です。具体的には生活習慣の改善、規則正しい食生活、適切な薬による治療を行ってゆきます。

(fit増刊 病院ガイド2006に掲載されたものです)

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