大木更一郎医師のご紹介

平成16年より大木皮膚科の診療を担当。日本医科大学講師。

ナローバンドUVB

乾癬、白斑、アトピー、円形脱毛症などに有効な新しい紫外線療法。平成24〜エキシマライトも導入

皮膚科疾患のご説明 1

湿疹、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、乾癬、掌蹠膿疱症などに関して

皮膚科疾患のご説明 2

水虫、ニキビ、いぼ・水いぼ、ヘルペス、帯状疱疹、やけど 、魚の目 、皮膚良性腫瘍に関して

皮膚科疾患のご説明 3

巻き爪治療、プロペシア、白斑、肝斑、円形脱毛症、皮膚悪性腫瘍、漢方治療などに関して

ステロイド外用剤について

ステロイド外用剤に関する良くある質問と注意すべき副作用について

良くある質問

・アトピー性皮膚炎の原因,治療
・水虫治療のポイント
・いぼ治療の実際
・粉瘤などの局所麻酔手術 

ナローバンドUVB

ナローバンドUVBとは

◆ナローバンドUVBとは、乾癬、白斑、アトピー性皮膚炎などに有効な新しい紫外線療法です。当院では平成20年12月より導入いたしました。くわしくはお問い合わせください。

これまで日本においては、外用療法にて効果の乏しい乾癬などの症例に対して、中波長紫外線(UVB)療法やソラレンと長波長紫外線(UVA)を用いたPUVA療法が行われてきました。

近年欧米にてParrish & Jaenickle は乾癬に対する有効波長を検討して、304−313nmの領域は最小紅斑量以下でも治療効果があることを明らかにしました。さらに紅斑誘起作用の強い短波長側のUVBをカットする工夫がなされました。このナローバンドUVB(NB-UVB)は中波長紫外線領域に含まれる非常に幅の狭い波長域(311±2nm)を持った紫外線で,オランダフィリップス社で蛍光管(フィリップスTL01)が開発されると共に治療法として1990年代より海外において普及し始め、現在では乾癬を初めとして、アトピー性皮膚炎、白斑、多形日光疹、菌状息肉症の治療に用いられています。薬をつけたり、飲んだりする手間がなく、照射時間が短く簡便で、しかもPUVA療法に匹敵する効果があるため、本邦でも急速に普及しています。 安全性が高く、小児や妊婦にも使用可能であり、従来の治療法にナローバンドUVBを組み合わせる事によって内服やステロイド外用の量を減らすことが期待できます。

その作用機序としては不明な点も残ってはいますが、T細胞のアポトーシス誘導,
サイトカイン抑制などが効果的に行われるためと考えられています。通常のUVBと較べて短い波長が少なく、サンバーンを起こしにくいため照射量を上げることによって治療の有効量に達しやすいと考えられます。

乾癬においてもビタミンD外用剤との相乗効果はかなり以前より報告されており、最近でも共に用いることによって治療に要するUVBの照射量がかなり削減されるとの報告がなされています。しかし最近紫外線によるビタミンDの分解が報告されており、使用に当たっては照射後に外用することが大切です。

※当院では、Waldmann社製 UV801BL (部分照射型)が設置されており、ランプハウスが治療部位に対して凹のため均一に照射できる、ランプ性能が安定している、照射J(ジュール)数の入力のみで操作可能などの特徴があります。

◆適応疾患
1) 尋常性乾癬
2) 掌蹠膿疱症
3) 尋常性白斑
4) 類乾癬
5) アトピー性皮膚炎
  などに保険適応でありまたほかにも
・   結節性痒疹
・   円形脱毛症
  などへの有効性も報告されています

◆治療方法
まず、テスト照射を行いMEDと言われる最小紅斑線量を判定します。測定結果は翌日に判定しますので必ず2日間連続して来院できる日にいらしてください。
MED(最小紅斑線量)の判定ができましたら、その50%くらいの線量から照射を開始します。そして、淡い紅斑がみられるぐらいまで徐々に線量を増加していきます。
原則として週に2〜3回の通院が必要ですが、やむを得ない場合は週1回の通院で行います。
※簡便な方法として正常部位に0.2−0.3J/cm2ほど照射して、紅斑反応がないことを確認しつつ、照射量を0.1Jすつ上げていく方法もあります。

◆この治療を受けられない方
・光線過敏症のある方
・皮膚悪性腫瘍の合併・既往のある方
・免疫抑制剤内服または外用中の方 
 
※当院では、夜7時まで診療を行っている日があり、通勤帰りにもご活用いただけます。
※ナローバンドUVB治療をご希望のかたは、受付時にその旨お申し出ください。
※大田区、品川区から多くの患者様が治療に通院しております。

紫外線療法の副作用

ナローバンドUVBの副作用としては、皮膚の赤み、色素沈着(日焼け)、ほてり感、ヤケドなどがありますが、他の紫外線療法より起こしにくいと考えられています。また1MED(最小紅斑量)以上を照射することで高度の紅斑を生じることがあります。光発癌のリスクに関してはまだ不明な点もありますが動物実験、臨床データよりUVBと同等前後のリスクもしくはそれより少ないと考えられています。小児(10歳以上)や妊婦にも使用可能とされ、目安としては最大130−140回照射、総照射量230−240J/cm2というところのようです。

※照射中には陰部で感受性が高いことからパンツを着用し、紫外線障害を防ぐ目的で紫外線カットゴーグルを着用します。

Waldmann社製 UV801BL 

当院に設置されているナローバンドUVB装置
(収納時)

Waldmann社製 UV801BL 

当院に設置されているナローバンドUVB装置
(照射時)

ナローバンドUVBの適応疾患と有効性

1,乾癬(かんせん)
 治療法は標準プロトコールに沿う。有効率の報告は、週3回、4週間照射した場合73%で改善が見られ1年後の緩解率は38%とするもの、週2−5回照射で合計20回程度の照射で改善が認められたとするもの、5−10回で改善傾向が見られ、15−25回で治療の継続がいらなくなるとするものがある。また、直後にビタミンD製剤の外用を併用することで照射量を減らせるとの報告がある。

2,尋常性白斑
 第1の治療法として推奨される。有効性はあきらかでありPUVAと同等の効果があると言われている。週1回照射半年での改善例や週1−2回で計30−40回で改善との報告、週2−3回照射が標準との報告がある。顔面にも照射可能であり、小児例ではやや少な目から始める。一方、手足の白斑では反応が悪いものの80%の症例で25%の色素がみられ、53%で73%以上の色素の改善がみられたとの報告もある。少なくとも半年間は継続し、1年以上継続した例も報告されている。

3、アトピー性皮膚炎
 標準的なステロイドや保湿剤外用で満足が得られないものに第2選択として使用される。また、慢性期の軽症〜中等度の症例に適応される。1週3回の照射で12週後にスコアが68%改善が見られたとの報告がある。また、88%でステロイド外用の減量が行われた。照射上限を乾癬などより低めにすると良い。

4,その他
 掌蹠膿疱症、円形脱毛症、結節性痒疹での有効例が報告されています。

※ナローバンドUVB治療に関することは、当院までお気軽にお問い合わせください。

〒大田区山王2-5-1 大木皮膚科
TEL: 03-3776-2220

大田区/皮膚科/大森山王の大木皮膚科
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