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美容外来
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美容外来

【美容外来について】
  美容外科は以前、美容整形と呼ばれていました。しかし、骨や筋肉を扱うことを専門とする整形外科と紛らわしいので、1978年 に「美容外科」となりました。美容外科は形成外科の一分野であるとともに、高度な形成外科の知識と技術が要求される分野で もあります。美容医療は一部の正式なトレーニングを受けていない医師による医学的に不適切な治療が蔓延していた時代もあり 、正当な医療ではないと評価されてきましたが、現在では医学の進歩とともに科学的根拠のある治療を行う正当な美容医療が広 がっています。
 また、近年メスを使わない美容医療が増えていること、高齢化社会の到来とともに「抗加齢医学」の一分野としての美容医療も 脚光を浴びています。当院はそういった流れの最先端にあって患者様に正しい美容医療を提供し続けています。
 特殊な手術、使用する製品や機器によっては関連の専門施設に紹介する場合があります。その場合も原則として当院の教授・准 教授をはじめとした日本医科大学形成外科学教室のスタッフが出張して診療に携わりますのでご安心下さい。

【保険診療と自費診療の区別について】
 基本的に美容医療は健康保険の適応外ですが、生まれつきのあざに対するレーザー治療や健康保険で決められた方法によ る「わきが」に対する手術治療など、一般的には美容医療の範疇に入ると思われる疾患の中には方法によっては健康保険が適応 となることがありますので、医師とよくご相談下さい。

【目の周りの手術】
1. 上まぶた
1) 二重まぶたの手術
 方法を大きく分けると、皮膚を切り取らない埋没法と切り取ることが多い切開法の2つがあります。埋没法は上まぶたの一部に 糸をかけることによって二重まぶたを作り、皮膚を殆ど切開しない方法です。術後の腫れが非常に少ない方法ですが(まったく ないというわけではありません)糸が切れたりほどけたりして元に戻ってしまうことがあります。また上まぶたの皮膚が厚い場 合にはあまり向いていません。
 切開法は二重のラインを切開し時に狭い幅で切り取って縫合する方法です。切開するときにまぶたの下の脂肪を切除するなど してすっきりした二重まぶたにすることができます。また埋没法のように糸が切れたら元に戻るということもありません。しか し逆に一度手術した二重を一重に戻すことは非常に困難です。また埋没法に比べ術後の腫れがしばらく続いたり、内出血が2,3週 間引かないことも稀にあります。

2) 余剰皮膚の切除
 二重まぶたの手術の次に多いのは年齢とともに余分になったまぶたの皮膚の切除です。この手術は二重まぶたの所の皮膚を切 り取る方法と、眉毛の下の皮膚を切り取る方法があります。どちらが良いかは医師とよくご相談下さい。 上まぶたが瞳の高さにまで下がって物が見づらいという状態は眼瞼下垂といいます。これは美容目的ではなく機能的な障害です からまぶたの筋肉や膜などを縫い縮める必要があります。

3) 凹みの治療
 目の上の凹みが気になる場合は脂肪注入あるいはヒアルロン酸の注入を行います。脂肪注入の利点は使用する材料が自家組織 であるためアレルギーの心配がないことです。また一度生着した脂肪組織は消失しません。欠点はヒアルロン酸注入に比べると 脂肪を採取したりする負担が大きいこと、術後の腫れもヒアルロン酸注入より一般的には多いということをご了承下さい。また 睫毛が内向きに生えることによって目の表面を傷つけるような状態は治療の対象です。眼科でしばしば睫毛を抜く必要がある方 は一度ご相談下さい。

2. 下まぶた
 圧倒的に多い訴えは、目の下のくま・たるみです。早い人は20代から深刻となります。しかし、若いうちは引き締め系の機器 による美容医療である程度よくなります。あるいは、ヒアルロン酸などの物質や脂肪を凹んでいる部分に注入することでも改善 します。しかし、それでも改善が得られない方や、中年・高齢の方は余った皮膚を切除する手術が必要になります。方法は、睫 毛のぎりぎりを切って余った筋肉と皮膚を取り除くか、その下にある脂肪を減らしたり平らに縫い付けたりします。下まぶたの 結膜を切って脂肪を取り除く方法もあります。

【鼻の手術】
1. 隆鼻術  
  最も多いのが鼻を高くする隆鼻術です。シリコン材を入れる方法が主流ですが、異物なので炎症を起こすと取り出さなければな らなくなることを、承知で受けてください。またシリコンという素材には寿命がありますので使用した物質をいずれ入れ替えな くてはならなくなるかもしれないということもご了承下さい。自分の軟骨や骨を細工して入れることもできます。耳や肋骨・肋 軟骨を取って使います。取ったところに傷跡が残ります。

2. 整鼻術 
  団子鼻を治したい、あぐらをかいた鼻を治したい、鼻の先をとがらせたいなどの要望にこたえる手術です。小鼻を部分的に切除 することによってあぐら鼻を治すことが出来ます。また耳の軟骨を移植したり左右の鼻の軟骨同士を縫い合わせることによって 鼻の先を尖らせることも出来ます。美容外科の領域では一般的に行われる治療ではありますが、手術を受けても思ったような結 果が得られないなどと、トラブルの多い分野でもあります。醜形障害など精神的に問題を抱える方に、鼻の形を気にされる方が 多いのも事実ですので、精神的に不安定な時期に安易に手術を受けるのはやめましょう。

【口唇の手術】
 生まれつきの変形(唇裂手術の跡など)や顔面神経麻痺によるくちびるの非対称は保険が適応となる形成外科の範疇です。純 粋なくちびるの美容外科手術では笑った時に歯ぐきが見えてしまうガニースマイルの矯正があります。また、くちびるを薄くし たい方の手術があります。

【フェイスリフト】
 たるんでしまった皮膚を切除して持ち上げる手術です。現在しわ、たるみをとるメスを使用しない方法が多数開発され、それ ぞれ一定の効果をあげていますが、やはり最も効果的かつ持続的な方法はフェイスリフトです。治療部位によっては内視鏡や脂 肪吸引を併用することもあります。皮膚のみを切除する方法もありますが、原則としてはSMASという顔の皮膚の下にある比較的 しっかりした膜を剥離して顔の皮膚と一緒に引き上げます。この方法は現在世界的にフェイスリフト手術の基本となっています 。基本的には耳の前を切開しますのでその部分に傷あとが残りますが、通常は化粧や髪の毛で隠れるので問題が起きません。基 本的には局所麻酔で手術が可能ですが、全顔面をやるときは全身麻酔が必要です。
 術後は腫れを防止するために顔を圧迫する必要があり、できれば術後最低1日の入院をお勧めしています。術後1日目から洗顔 、洗髪は可能ですが抜糸までの約1週間は患部をガーゼやスポンジなどで保護する必要があります。入浴は手術翌日からシャワ ー程度が可能ですが、サウナや運動は1週間できません。抜糸後は縫合部をテーピングしたり化粧で隠すことが出来ます。術後 の腫れは約3, 4週間持続することがありますが抜糸時(つまり術後1週間目ぐらい)には腫れが残るものの化粧などをして人前に出ることは可 能です。

【顔の輪郭の手術】
 顔の輪郭を決めているのは、側頭部、頬骨、下あごのエラ、かみ合わせ、下あごの中央部です。これらの部分を切ったり削っ たりして形を変えることが出来ます。しかし、とくにあごに関係する部位は歯科矯正との連携が必要ですし、すべての部位につ いて手術前にシミュレーションを行って納得してもらうのが大切です。
 頬骨の張り出しの手術は髪の毛の中を切開しますし、エラの切除は口の中を切るなどして手術の傷痕をなるべく目立たない場 所につけるようにします。全身麻酔の手術で術後数日の入院が必要です。骨を削る手術ですので出血もありますし術後の腫れも しばらく続きます。当院では豊富な麻酔科専門スタッフがおりますし、術後も24時間体制で医師、看護師が勤務しております。 特に内臓疾患に合併症を有する方などは大学病院での治療をお勧めします。肉体的な侵襲が少ない手術の場合にはたとえ全身麻 酔であっても日帰り手術が可能です。噛み合わせに関係する場合は、歯科常勤医のいる当院関連病院で手術を行うことも出来ま す。

【耳の手術】  
  埋没耳、たち耳、スタール耳(スポックの耳)、折れ耳、小耳症、耳垂裂、ピアス、ピアス後のケロイド、などが手術の対象に なります。ピアス以外の大半は美容外科というより保険適応がある形成外科の手術になります。外来にてお気軽にご相談下さい 。

【豊胸術、乳房増大術】
 1. バッグによる豊胸術
 乳房の下に何らかのプロテーゼ(インプラント)などを入れる手術です。乳腺の下か大胸筋(あるいは大胸筋膜)の下にプロ テーゼを挿入します。プロテーゼには、現在生理食塩水バッグとコヒーシブシリコンバッグがあります。 生理食塩水は生体の体液の組成に類似した液体ですのでたとえ破裂したとしても生理食塩水自体はまったく安全です。しかしな がら破裂すると手術前と同じになってしまうこと、感触が本当の乳房と異なることが欠点です。一方コヒーシブシリコンは粘性 が高いのでバッグが破裂しても中身が流動したり飛び散る危険性がほとんどないこと、感触が本当の乳房に近いという利点があ りますがまだ開発されて日が浅いので長期的な安全性は確認されていません。(勿論私たちが使用するプロテーゼは米国の厚生 省であるFDA承認のものです。)その他のものは現時点では勧められません。

2. 注入法
 非吸収性ハイドロジェル、吸収性ヒアルロン酸や、自分の脂肪が注入されることがあるようですが、われわれの施設では豊胸 の目的でこれらを大量に注入することは行っていません。その理由は触っただけでは乳癌と区別できないシコリの形成、異物反 応や化膿などを来たす心配があるからです。

【乳房縮小術】  
  乳房が大きすぎて日常動作に障害となるような方、元々乳房が大きくダイエットなどで、下垂してしまった方はこの手術の必要 があります。方法は乳輪乳頭の位置を上げて、余った乳房の下の部分の皮膚と脂肪を取り除きます。乳頭の感覚を保つために慎 重な術式を取ります。

【乳房挙上・固定術】
 授乳などを経て乳房が下がった方に対して、乳輪乳頭を若い頃の位置に戻して余った皮膚を切り取る手術です。できるだけ傷 跡を乳輪の周りだけにします。張りを取り戻したい場合はバッグプロテーゼによる豊胸術を一緒に行います。

【乳輪乳頭縮小術】  
  乳輪乳頭を小さくする手術です。乳輪乳頭内か回りに傷跡が出来ますので目立ちません。経産婦に希望者が多く見られますが、 まれに男性でも希望者があります。

【陥没乳頭の手術】
 乳頭が引き込まれて陥没しているものです。いろいろな手術法がありますが、程度によって十分な手術法を講じないと元に戻 りやすいのが難点です。また、手術後の固定が不十分であると再発することが多いようです。当教室では術後の固定にピアス型 固定具を使用します。

【わきが・腋窩多汗症の手術】
 腋臭症の手術はいろいろありますが、当教室では前教授である故文入先生の方法を踏襲し改良を重ねています。皮膚の切開は しわに合わせて行います。腋窩の中央部に1本入れる方法と、上下に短い切開を2本入れる場合があります。この切開から皮下 の汗腺を切り取りますが、においや汗が完全になくなるわけではありません。多汗症がひどい時は、交感神経節を内視鏡下に切 り取ったり焼いたりする手術もできます。この場合麻酔科と胸部外科にお願いします。

【でべその手術】
 生まれつきおへそが出っ張っているのがいわゆるデベソですが、出ている部分に腸などが入り込んでいることもあるので、C Tなど術前にしっかり診察してから手術を行います。

【女性外陰部の手術】
 
  女性の外陰部の異常は産婦人科を受診してから紹介されて形成外科に来られる方が多いように思われます。美容外科的な対象に は小陰唇肥大があります。余ったところを切り取ります。

【男性外陰部の手術】
 
  包茎の手術が一般的です。余った皮膚を切り取ります。その他の、陰茎増大術や長茎術といわれるものは倫理的な問題があり行 っておりません。

【脂肪吸引・脂肪皮膚切除術】

1. 脂肪吸引術
 吸引用の管を皮下に挿入しておなかや太ももの脂肪を吸引する方法です。よほどの広範囲のものでなければ局所麻酔で行いま す。吸引前に多量の生理食塩水を皮下脂肪の中に注入し、細い管で脂肪を吸引します。術後は包帯やコルセットなどで圧迫しま す。当院では術後一泊の入院をお勧めしています。

2. 腹壁形成術
 お腹の皮膚が余っている場合は、脂肪と一緒に皮膚も切除します。傷跡は出来るだけ目立たないように 下腹部につけるようにします。

【皮膚のたるみの手術】

 臀部や四肢などで、加齢や急激なダイエットなどで皮膚が余ってしまった場合、これを切除します。傷跡はできるだけ目立た ないところにつけて、しかもきれいに縫い合わせます。
 【漏斗胸・鳩胸・胸の変形の矯正】
 胸の変形は通常肋軟骨や胸骨の矯正が必要なので、形成外科の専門医の手術を要しますが、軽い変形では脂肪移植や注入など の美容外科的方法も有効な場合があります。

【植毛術】
 
  美容外科では多くは男性の体質による禿げが対象ですが、傷あとを隠したり、頭の傷あとの中に植毛することもあります。大別 すると皮弁状移植と点状植毛があります。円形脱毛症は手術では治りません。当院で対応可能ですが、広範囲の植毛は時間と手 間がかかるので専門の施設に紹介することがあります。

【リストカット・根性焼きの傷跡の修正】

 純粋には美容外科で扱う疾患ではありませんが、手術よりYAGレーザーなどが有効な場合もあります。また最後にはどうしても メイクアップセラピーのお世話になることが多いようです。精神疾患が治ってない方には、精神科のカウンセリングをまず勧め ることもあります。

 【入れ墨の除去】
 昔の職人さんのような体中に施された刺青は全部取ることは不可能に近いです。しかし、部分的な除去やアートタットゥーの ような小範囲のものは除去する方法があります。よくレーザーで刺青が取れるといいますが、浅いもの、黒一色のもの、線画の ものなどは何回もレーザーをあてればかなり取れます。しかし、深さが均一でないもの、面画のもの、黒以外の色彩が混ざって いるもの、広範囲のものなどでは実際のところ、レーザーだけでは散れません。そこで、削って縫い合わせたり、皮膚移植をす る必要があります。費用もかなりかかりますので、無効な方法を最初から選ばれないよう慎重に考えましょう。

【レーザー以外の機器や特殊な手術方法について】
 レーザー機器についての解説は、レーザー外来のページをご覧ください。
1. IPL, フラッシュランプ, 光線療法について
 いろいろな種類の光線治療器(IPL, フォトフェイシャルなど)があります。IPL (Intense Pulsed Light)とは、広い波長域の光を当てて、様々な皮膚トラブル(しみ・そばかす・毛穴・小じわ・くすみ・ニキビ・赤ら顔)を一度に治療する画期的な方法です。また普通のレーザーに比べ照射できる範囲が広いので、一度に広範囲の治療が可能です。
 単独の症状に対しての治療効果や即効性はIPLよりレーザー治療に軍配が上がり、それに対してIPLは徐々にでありながら、さまざまな症状に改善効果が現れるのが魅力の1つです。またIPLは施術後に皮膚に赤みや痛みや傷が残ることもありません。このため施術後の特別なケアも不要で、施術が終わってすぐメイクができます。以下に光機器による治療のまとめを示します。

1)アンチエージング  
  光線治療のどの機械も主に皮膚の深い部分(真皮)に熱を加えて、コラーゲンを新しく作ることによって、肌に張りをもたせます。いずれも1回の治療では効果は乏しいですので、5回以上の施術が必要です。1ヶ月ごとの施術で徐々に改善が見られるマイルドな治療法です。手術を好まない人にはいい方法ですし、痛みもほとんどありません。
 
2)しみ・しわとり  
  同じくフラッシュランプを使ってしみ、そばかすを治す方法があります。従来のしみとりレーザーに較べ施術回数はかかるものの、かさぶたができることもなく、傷跡になる可能性も低い治療法です。しみがたくさんある人や、そばかすのような細かい色素斑がたくさんある人に有効です。しみだけではなく、くすみもとれますので、色白になります。また、すこし設定を変えてあげると、目の周りのこじわ、口周りの細かいしわなどにも効果があります。施術回数は1月毎に5回程度です。お化粧もできますので、気軽に受けらるのも魅力です。

3) 脱毛  
 IPL脱毛という光線脱毛法があります。2ヶ月に1回の施術で5〜6回繰り返しますと、ほぼ永久脱毛に近い効果が得られます。IPL脱毛のいいところはレーザー脱毛に比べて痛みが少ないこと、色黒の人でもできること、脱毛だけでなく肌もきれになることです。自己処理で肌が黒ずんでしまった方、アトピー性皮膚炎などで色素沈着がある方にIPL脱毛がお勧めです。

2. ラジオ波機器について  
  真皮引き締めを目的とする治療器です。高周波(ラジオ波)を用いて真皮および皮下に熱を加えて、肌を引き締め、たるみを改善します。一回の治療で効果が半年から1年持続します。1回あたりの施術時間は全顔で30分程度です。ラジオ波治療器には単極型(モノポーラー型)と双極型(バイポーラー型)の二種類があります。一般的には単極型の方が強力であり双極型がマイルドであると考えられています。単極型装置(サーマクール)は手術をしないたるみ治療としては現在最も効果が高いものと考えられています。

3. 赤外線機器について  
  これも真皮引き締めを目的とした治療器です。真皮に熱を加えて皮膚のたるみを治す方法として近赤外線を使った光線治療(タイタン)があります。レーザーは瞬間的に熱を加えることは特異ですが、赤外線のようにじんわりと熱を与えるには不向きです。この機器はラジオ波ほど強力でないため、数回の施術が必要ですが、施術回数を重ねることにより次第に効果が得られますし、痛みも非常に少ないことが特徴です。。
 
4. 超音波機器による脂肪除去について  
  超音波を使って脂肪細胞を破壊し、部分やせを可能にした装置(ウルトラシェイプ)が開発され注目されています。装置が大掛かりなため導入している施設は日本ではまだ少ないのですが、当院関連施設に配備されています。1回の施術でウエストが4センチ減るという報告があります(個人差があります)。切らない脂肪吸引として、「やせたいけど手術はしたくない」人には注目の治療法です。施術は1回1時間〜2時間、痛みもほとんど感じません。ただし、脂肪吸引などの手術に勝る効果は期待できませんので予めご理解下さい。
 
5. 糸による小じわ・たるみ取りについて  
  皮下に折り返しのある糸を通して、たるみを引き上げる治療法があります。アプトス、ワプトス、フェザーリフトと呼ばれる治療法です。たるんだ部分の皮下に糸を3〜4本通しますと、ちょうど皮膚がつままれたような感じになり、たるみが改善するというものです。部分麻酔でできますので日帰り手術で済みます。施術時間は1時間ほどです。

6. 充填用資材(フィラー)によるもの
1)コラーゲン   
  コラーゲンは真皮の主成分であるたんぱく質の一種です。このコラーゲンを皮膚が凹んだ部分に注入してしわを盛り上げて治します。例えばカラスの足跡といわれる目じりのしわ、や法令線(口から鼻の横にかけての深いしわ)などに有効です。上手に注入してあげますと目の下のしわもきれいに治せます。後述のヒアルロン酸に比べると一般的には柔らかいのが特徴です。
 
2)ヒアルロン酸  
  ヒアルロン酸もコラーゲンと同じように真皮の成分です。コラーゲン製剤は多くの場合牛の皮膚から採取されます(一部ヒト皮膚由来やブタ由来のコラーゲン製剤もあります)。ウィルスの混入など、製品管理は十分なものだけを使用しています。ヒアルロン酸は一般的に架橋が強いほど吸収されずに長持ちしますが、固くなるので薄い皮膚の下には注入できません。用途に応じてヒアルロン酸の種類を使い分ける必要があります。
 また最近、ヒアルロン酸を大量に注入する豊胸術が行われています。吸収してしまえばいいのですが、部分的に遺ってしまい将来「しこり」などができない保証はありませんので、現在のところ当院および関連病院ではヒアルロン酸を用いた豊胸術は行っておりません。
 
3)非吸収性物質  
  古くはシリコンジェルやワセリン・パラフィン、最近ではポリアクリラマイドハイドロジェル、あるいは成分不詳の混合物など吸収されない注入剤があります。ある製品などはヒアルロン酸の中に非吸収性のアクリル樹脂が入っているようです。こういったものを注入しますと異物肉芽腫というしこりを作る可能性が高くなります。また、皮膚が陥没したり引きつれたりすることもあります。なお、これらの物質の大量注射による豊胸術がある国でたくさん行われているようですが、しこりの形成など後遺症が出る場合がありますので、当院では行っておりません。

4)自家脂肪注入  
  安全性の面を考えると、自分の脂肪を注入する方法はお勧めできます。とくに、上まぶたのくぼみの治療や、やせて頬がこけた方の補填には脂肪注入はいい方法です。ただし注入した脂肪の全部が生き残るわけではありませんので、多めに注入するか複数回注入する必要があります。一度に大量に注入すると脂肪が生着しませんので豊胸術などの目的にはあまりそぐわないと考えています。
 
7. ピーリングによるもの  
  皮膚の表面を溶かしたり削ったりする、ケミカル(化学薬品による)とレーザー(炭酸ガスレーザーなど)によるものがあります。ケミカルピーリングはグリコール酸ピーリングが一般的でしたが、最近ではサリチル酸マクロゴールピーリングも行われるようになって来ました。炭酸ガスレーザーピーリングは傷跡などに部分的に用いる方法です。

8. ボトリヌス菌毒素によるもの  
  ボツリヌス菌毒素は、本来強力な毒素です。大量に使いますと息が止まります。これは、呼吸をする筋肉が麻痺するからです。このように筋肉を麻痺させる効果を利用して、ごく少量をしわの部分に注射しますと、部分的に筋肉が緩んでしわがなくなります。もちろん、ごく少量ですから、体には影響ありませんし、息が止まることは決してありません。一番有効なのはおでこのしわ、みけんのしわです。目じりのしわにも有効です。

1) 小顔  
  えらが張っているため顔が大きく見える人がいます。この場合2通りのパターンがあります。ひとつは下あごの骨(下顎骨)の角が通常より張り出しているためにえらはり顔となっている人。そして、もう1つは下顎の張り出しはそれほどでもないが、下顎の骨についている咬筋という筋肉が肥大しているためえらはり顔に見える人です。後者の方はボツリヌス菌毒素を咬筋に注射することにより、咬筋を萎縮させてえらはり顔を治せます。

2) 多汗症  
  脇にたくさん汗をかく多汗症において、ボツリヌス菌毒素をわきの下に注射しますと、汗を出す神経がブロックされて、多汗症が治まります。なお、この薬品の効果持続は半年から1年ほどしか持続しません。

【再生医療の手法を用いた美容医療について】

1. 多血小板血漿注入  
  自分の血液から血小板を採取して、小じわ、豊麗線、目の下のたるみの部分に注射して改善しようという治療法が最近注目されています。これは、血小板を注入することにより成長因子を放出し、コラーゲンを増やして肌にはりを出させる治療です。ただし、フィラーのように皮膚を盛り上げる作用はありません。

2. 脂肪組織幹細胞注入  
  最先端の美容医療として注目される再生医療です。真皮、血管、脂肪などを人為的に再生させてやろうとする医療です。うまくすると、若いころの皮膚、脂肪が再生できそうですが、まだ発展途中の医療です。その中でも特に、脂肪幹細胞を使った再生医療は最も実現性の高い美容再生医療として注目されています。まだ研究段階であり、当院では施行しておりません。
 
【歯の美容医療について】
 
  歯列矯正、インプラント、補綴、ホワイトニングなどは歯科の施設で行います。ちなみに、関連施設である東京クリニック丸の内オアゾmcの歯科部門が専門なのでよくご紹介致します。


レーザー外来


レーザー外来

【レーザー外来について】

 用途に合わせたレーザーを使用することによって通常の外科的な方法では治療が困難であった病態が治療できます。正しい用途で使用すれば傷の仕上がりもきれいです。しかしながらレーザーは万能ではありませんので対象となる疾患によっては外科的治療の方が傷痕が目立たないというようなこともあります。自分にレーザーが適応になるかどうかは、美容外来の医師の診断を受けてご相談ください。レーザーの適応となる疾患に次のようなものがあります。

【レーザー治療で保険が適応となる疾患】


1. 単純性血管腫  
  いわゆる生まれつきの赤あざのことです。生まれたときから存在して、盛り上がっておらず、赤色から暗い赤色に見えます。額や項(うなじ)の正中にあるものは生後1,2年で消失することがありますがそれ以外のものは消えることはないので色素レーザーによって治療します。皮膚が薄いほうがレーザーの浸透がよいので、なるべく早く治療を開始する方が効果が高いです。小範囲のものでは無麻酔で治療しますが、広範囲のもの、目の近くにあるものに対しては全身麻酔下に治療します。当院では1997年から全身麻酔によるレーザー治療を行っており、良好な結果を得ています。麻酔を必要としない場合は通院で、全身麻酔を必要とする場合には基本的には2泊3日の入院が必要ですが、病院から1時間以内に居住し、かつ範囲が小さい場合は日帰り全身麻酔も可能です。健康保険の適応があります。

2. イチゴ状血管腫  
  生後間もなくからイチゴのように盛り上がった血管腫です。成長とともに赤色が消えるので従来は放置してよいとされていました。しかしながら盛り上がってしまった皮膚は色が消えても普通の皮膚とは異なり傷跡のような感じで残りますので、現在では皮膚が盛り上がって皮膚を伸ばしてしまう前から早期に色素レーザーを照射することが推奨されています。これも小範囲のものは無麻酔で、広範囲のものや目の近くにあるものは全身麻酔下にレーザー照射を行います。(→単純性血管腫の項参照)この血管腫も健康保険の適応があります。

3. 太田母斑  
  顔面の半分にできる青黒いあるいはこげ茶色あざのことです。生後間もなくから認められる場合と思春期頃にできる場合があります。この疾患に対してはQスイッチレーザーが有効です。当院ではQスイッチルビーレーザーで治療を行っています。(Qスイッチレーザーにはルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーがありますが、保険適応が認められているのはルビーレーザーとアレキサンドライトレーザーです。)レーザー照射を行うと輪ゴムではじかれるような痛みがあります。従って小児の場合全身麻酔下に照射をすることもありますが、成人では無麻酔かあるいは麻酔のテープを使用することもあります。照射をした皮膚は白くなり、軟膏とガーゼなどでかさぶたがとれるまで数日間保護する必要があります。健康保険の適応があります。

4. 扁平母斑  
  生まれつきの茶あざのことです。これもQスイッチルビーレーザーで治療することができます。保険適応があります。しかしながらこの病気はレーザー照射を行っても再発しやすいという特徴があります。再発する場合毛根から再発するので場合によっては脱毛レーザーを併用することがありますが、この場合保険適応外となりますので自費診療となります。

5. 異所性蒙古斑
  日本人をはじめとする東洋人では生後間もなくお尻や背中に青いあざが生じます。これは蒙古斑といって殆どの場合成長とともに消失してしまうものですが(成人残存率約4%)、お尻以外の場所、例えば腕や顔に出来たものについては時として成人になっても消失しないで残ることがあります。これを異所性蒙古斑と呼びます。この異所性蒙古斑は病理学的に前述の太田母斑とよく似ているためQスイッチレーザーで治療することが出来ます。健康保険の適応があります。

6. その他
 毛細血管拡張症、外傷後色素沈着なども保険の適応疾患です。
 
【レーザー治療で保険が適応とならない疾患】


1. 雀卵斑(じゃくらんはん)
 いわゆる「そばかす」のことです。色白の人の顔や背中に直径数ミリメートルの茶色の斑点ができている状態です。Qスイッチルビーレーザーなどで治療が可能です。照射後数日間ガーゼやテープなどで皮膚を保護する必要があります。
 
2. 肝斑(かんぱん)  
  肝斑はレーザーが無効であるため注意が必要です。鑑別をするために試験的にレーザーを照射してその経過で診断をする場合があります。

3. 老人性色素斑、老人性疣贅(ゆうぜい)  
  紫外線照射が原因で日光によく当たる顔や手の甲などにできる茶色の斑点のことです。老人性といいますが、20代からできることがあります。平坦なものは老人性色素斑ですが、これの一部または全部が盛り上がり老人性疣贅に移行しているものもあります。基本的にQスイッチルビーレーザーが有効です。基本的にと記述したのは、盛り上がったものの場合、炭酸ガスレーザーによって削る場合があるからです。レーザーの選択は医師の判断によりますが、平坦なものはQスイッチルビーレーザー、盛り上がったものは炭酸ガスレーザーで治療するというのが原則です。Qスイッチルビーレーザー照射をすると表皮が毛羽立ったように白くなり、数日でかさぶたができます。かさぶたが取れると下にピンク色のキレイな皮膚ができています。炭酸ガスレーザーを照射すると数日から1週間程度は擦り傷のような傷ができ、その後やはりピンク色の皮膚が覆うようになります。注意したいのは日本人の場合約半数はリバウンドでまた一過性に色調が濃くなることです。これはいわばレーザーという強い光によって引き起こされた二次的な日焼け(レーザー焼け)のようなもので、炎症後色素沈着といいますが、基本的には無処置で治ります。場合によってはハイドロキノンなどの美白剤を使用することがあります。この時期の日焼けは禁物です。
 
4. アクロコルドン  
  首や脇にたくさんできる、年を取ると出来るイボです。老人性疣贅と同じものとされています。やはり炭酸ガスレーザーでとったり、液体窒素で冷凍して切り取ったりします。
 
5. 刺青(いれ墨)  
  黒いいれ墨はQスイッチレーザーで薄くなる可能性があります。赤や黄色など他の色はレーザーによる治療は現時点では難しいです。墨が浅く入っているものほどきれいに取れやすいのですが、いわゆる素人彫りや機械彫りの場合には色素が皮膚の深くまで入っていることがあり、その場合は黒い色であってもなかなかとりきれません。波長の関係からQスイッチYAGレーザーが最も深くまで光が到達するのでこれを使用する場合が多いですが、浅いものなどではルビーレーザーでも対応できます。切り取ったり皮膚移植したりと、外科的治療を併用する場合もありますのでまずご相談下さい。

6. しわ、たるみ  
  しわやたるみはあざやいれずみのように色がついていませんので従来はレーザー治療の適応がありませんでした。しかしながら近年の医学の進歩でこれもレーザーや光、高周波など様々なエネルギー源を使用することによって治療できるようになってきました。基本的な原理は全て共通しており、皮膚の表面から皮膚に傷を付けない程度のエネルギーを与えることによって、生体の傷を治そうとする力(創傷治癒能力)を刺激し、線維芽細胞という細胞に作用してその細胞に皮膚の主成分であるコラーゲンを作らせるというものです。老化した皮膚はコラーゲン線維が変性しているため重力に対抗しきれず皮膚がたるんでしまい、結果的にしわが出来ます。線維芽細胞が新しくコラーゲンを作ると、その皮膚はしっかりとしてくるため、重力によって垂れ下がることがなくなり、しわも浅くなります。この目的で使用されるレーザーにはロングパルススYAGレーザー(QスイッチYAGレーザーとは別物です)、ロングパルス色素レーザー、レーザー以外ではフラッシュランプ(IPLやフォトフェイシャルと呼ばれています)、高周波治療器(サーマクール、ポラリスなど)、赤外線治療器(タイタン)などがあります。これらの治療の殆どは皮膚表面に目立った傷痕を付けないため、治療直後に皮膚をテープなどで保護する必要がありません。また自分の体にコラーゲンを作らせるため肉体的なリスクが少ないという特徴があります。 欠点は手術治療に比べると、効果が限定的であること、持続時間が(機種によって違いますが)短いことなどです。ただ、手軽に受けられる治療であることは間違えなく、医学的、社会的理由などで手術が受けられない方には最適です。
 
7. ケロイド、肥厚性瘢痕  詳細はケロイド外来のページを御参照ください。
  ケロイドや肥厚性瘢痕ではレーザー治療を行う場合があります。当院ではロングパルスYAGレーザー、色素レーザーを利用して瘢痕の成熟化の促進を計り、またフラクショナルレーザー(フラクセル、アファーム)によって瘢痕のボリュームを減少させる治療を行っております。この分野はまだ研究途上であるゆえ、保険の適応はありませんが、近年の当教室の研究では幾多の有益な知見が得られており今後有力なケロイド治療法の一つになるかも知れません。

8. 脱毛  
  毛の付け根、すなわち毛根には毛を作り出す細胞があります。古典的には毛根に刺した針に電気を通してこの細胞を破壊することによって脱毛を行っていました。しかしこの方法は痛みが強いこと、治療に時間がかかることなどから光を利用した脱毛法が開発されました。まず、かみそり等で皮膚の表面に生えている毛を剃ったところに、黒い色によく吸収される波長の光を照射します。レーザーとしては黒い色に吸収率の高いロングパルスアレキサンドライトレーザーが一般的ですが、他にダイオードレーザー(半導体レーザー)やレーザー以外の光としてははIPL(フラッシュ脱毛とも呼ばれています)が使用されます。皮膚表面から照射されたこれらの光は皮膚の中に残存している毛根の黒い色素(メラニン色素)に吸収されます。毛に吸収された光エネルギーは熱エネルギーに変換されて結果的に毛根に存在する毛を作る細胞を破壊します。一回の照射で毛のあった毛根は破壊されますが、休止期といって毛根に毛がない時期の毛根は温存されます。ですから残りの毛を焼灼するために、一定の期間の後に次回の照射を繰り返します。このような治療を続けることによって満遍なく毛根に毛がある時期に光を照射すれば脱毛が完了します。  一度破壊された毛根から再度毛が生えてくることはないと考えられています。その意味では毛根レベルとしては「永久脱毛」なのですが、何回治療してもその都度休止期にある毛根の存在は否定できませんし、非常に長時間休止期の状態にある毛根が存在するかもしれません。その意味で正確性を期するために米国の厚生労働省にあたるFDAでは「永久脱毛permanent hair removal」という言い方ではなく、「永久減毛permanent hair reduction」という言い方をしています。このことを誤解して「レーザー脱毛は永久脱毛ではない」と説明する施設(非医療機関)があるようですが、原理は針脱毛と同じです。器械の選択ですが、IPL脱毛に比べてレーザー光は黒い色に対する選択的吸収性が高いので皮膚を損傷することなく強いエネルギーを照射することが可能なので脱毛効率が高いと考えられます。

 【レーザー機器について】  

  ここではレーザー外来で使われる機械について説明します。その他の特殊な機器などについては、美容外来のページをご覧ください。

1. Qスイッチレーザー  
  Qスイッチレーザーとは十億分の30秒程度(30ナノ秒)という非常に短時間の間だけレーザー光を照射することの出来る装置のことです。非常に短い時間だけ光を照射することによって標的だけを極めて選択的に破壊できるようになりました。従って標的が光の届く深さに留まっている病態に対しては傷あとを形成することなくこれを治癒させることが出来ます。 現在Qスイッチ付きのレーザーとしてはルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザー(正式にははnd:YAGレーザー)の三種類が開発されています。波長はそれぞれ694nm.755nm, 532nm/1064nmです。YAGレーザーは532nmと1064nmの波長を切り替えて使用することができます。いずれのレーザーも生体のメラニンという黒色の色素を標的としています。 メラニンに由来する疾患としては太田母斑、色素性母斑、老人性色素斑などがあります。またメラニンではありませんが黒い墨によるいれずみも治療の対象となります。物理学的には波長が長いほど深部まで光が到達しますのでルビーレーザー(694nm)よりもアレキサンドライトレーザー(755nm)の方が深部にまで到達しますが、メラニンに対する吸収率(これを吸光度といいます)はルビーレーザーの方が高いので、この両者の間で治療効果に大きな差はありません。YAGレーザーは保険適応が認められていませんが、前二種類のレーザーで効果が余りなかった太田母斑や入れ墨などで選択すべきと思われます。
 
2. 色素レーザー  
  色素レーザーとは蛍光性有機色素を媒質とするレーザーのことで、組成を変えることによって様々な波長を発振することが可能ですが、形成外科領域で使用される色素レーザーは概ね580nm前後の波長を発振します。これはヘモグロビンという血液の色素によく吸収される波長です。従って血管性病変(単純性血管腫、イチゴ状血管腫、毛細血管拡張症)などに使用されます。血管性病変に治療に当たっては、血液の色素を破壊するだけではその「入れ物」である血管を破壊することが出来ないので、前述のQスイッチれーレーザーなどに比べると比較的長い間レーザー光を照射します(これをロングパルスといいます)。ロングパルスといっても100分の1から1000分の1秒程度の時間です。こうすることによってヘモグロビンに吸収された熱がその入れ物である血管壁に伝えられてこれを破壊します。最近ではこのレーザーを使用してケロイドを治療する研究がなされています。
 
3. 炭酸ガスレーザー  
 炭酸ガス(CO)を媒質としてレーザー発振を行う器械です。このレーザーの出す10600nmの波長の光は水に非常によく吸収されます。水というのは我々の体の細胞にすべからく含まれていますので、このレーザーは上記2種類のレーザーと異なり特定の色素を破壊するのではなく、全ての細胞を破壊することができます。従って用途としては隆起した病変や皮膚の凹凸などです。具体的には老人性疣贅(ゆうぜい)やそれ以外の疣(いぼ)、小さなほくろ、ニキビ痕や皮膚のしわなどです。皮膚を削るレーザーですので照射した後は皮膚に浅い傷が出来ます。従って傷痕がまったく出来ないレーザーでというわけではありません。しかしながら老人性疣贅など一部の疾患は元々病変が表面に突出していますが皮膚深くまでは存在していないので、一般的には傷痕は殆ど気にならないレベルです。小さなほくろも切って縫うより傷痕が小さくなるという利点があります。しかしある程度以上大きなほくろなどではむしろ手術で摘出した方が傷痕が目立たないこともあります。またこのレーザーの特徴として連続的にレーザー発振が可能であるということがあります。コンピューターでこのレーザー発振を制御することによって皮膚を均一に削ることができます。このようにして皮膚を削り若返りを計ることを「レーザーリサーフェシング」あるいは「レーザーピーリング」と呼びます。レーザーリサーフェシングをすることによって皮膚のしわや表面の凸凹、老人性の疣などが治療できます。このレーザーを使用した場合、健康保険の適応はありません。

4. ダイオードレーザー  
  半導体を利用したレーザーです。半導体は安価に大量生産できること、安定したレーザー発振が得られること、出力波形が矩形と理想的であることから工業分野での採用が進んでいます。コンピューターやAV領域で使用される光ディスクやコピー機などで幅広く利用されており、私たちの生活に最も身近なレーザーかもしれません。しかしながら高い出力が得にくいことから医学分野での採用は進んでいませんでした。現在形成外科領域で使用されるダイオードレーザーの代表は脱毛レーザーです。脱毛レーザーには何種類かありますが、他のレーザーに比べてパルス幅を長くすることができ、IPL脱毛とともに色黒の人に向いているといわれています。

5. フラクショナルレーザー  
 老化した皮膚やニキビ痕など皮膚の凸凹を治療するために、皮膚を削ることがあります。以前はグラインダーやケミカルピーリングなどの方法で皮膚を削っていました。それをダーマルアブレーションといいます。ところがアブレーションを受けたところは、削られた皮膚がもう一度生えてくるまでしばらくガーゼなどで保護が必要です。その間当然人前に出られませんし化粧で隠すことも出来ません(いわゆるダウンタイムがある)。またグラインダーで均一の深さに皮膚を削るためには職人芸が必要です。その欠点を改善したのがフラクショナルレーザーです。これはコンピューターでレーザー光線を制御して皮膚が一定の深さで削れるようにしたものです。皮膚に一定の間隔で均一な細かい穴をつくり、少しずつ皮膚の再生を促す治療法です。しかしそれでもダウンタイムがあることに変わりはありません。


リハビリメイク


リハビリメイク

【リハビリメイクについて】

  生まれつきのあざや手術の傷あとなどは形成外科的な治療で治すことが出来ますが、形成外科的な治療は手術やレーザーの傷あ とが落ち着くまでの間時間がかかります。また治療が完成したと考えられる段階でも患者様の中には社会復帰に自信がもてない 方も多くいらっしゃいます。
 そのような方に対してはメイクアップの手法を利用して傷あとをメイクし、社会への復帰を促す、すなわちリハビリテーション を行う治療法があります。「かづきれいこ」によってリハビリメイクと命名され開発された方法です。 当院では2001年からリハ ビリメイクのための外来を設置しこのような患者様の治療を行い大変な効果をあげて参りました。この活動は広くテレビや雑誌 などで取り上げられ既にご存知の方も多いことと思います。
 現在日本医科大学付属病院では毎月第四火曜日に当院非常勤講師であるかづきれいこ本人の治療を行っております。基本的に当 院の患者様を対象に行っておりますのでまず午前中の一般外来を受診の上、リハビリメイクの予約をとる必要があります。また 当院関連施設においてもリハビリメイクを行っておりますので、遠方よりお越しの場合などはご相談下さい

(参照リンク:http://www.kazki.co.jp/rehabilimake/index.html)。


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