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生活習慣病 ![]() 減量大作戦 肥満症治療の原則は、食事、運動、行動療法にある。しかし、食事療法をしてもすぐに結果が出ないため脱落する例が多い。継続するにはなぜ痩せる必要があるのか、痩せるとどんなメリットがあるのかを理解しなければならない。 肥満は糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を合併しやすい。この原因として脂肪細胞は、血圧に関与するレプチンやアンジオテンシノーゲン、インスリン抵抗性の糖尿病に関与する腫瘍壊死因子ーαを分泌することが挙げられる。さらに、動脈硬化に関与するアディポネクチンなど多数のホルモンを分泌していることがわかってきた。これらのホルモンは、脂肪細胞が肥満することにより大量に分泌されるので、多くの生活習慣病が引き起こされ、逆に5〜10%の減量にてホルモン分泌は正常化され、合併症はほとんど治ってしまう。痩せるメリットはまさにこの点にある。 実際に減量作戦を開始すると厳しい食事、運動療法では大体3ヶ月くらいが継続できる限度である。3ヶ月で5〜10%の減量が可能となる。人で一番多いエネルギー消費量は、基礎代謝量である。男性では1500Kcal,女性では1200Kcal。次に多いのが運動エネルギー量である。標準体重者では、一万歩の歩行で350Kcal,肥満者では400~500Kcalである。最後は、日本人で平均200Kcalとされる食事摂取に伴う食事誘発熱産生である。一万歩散歩しても男性で合計一日2050~2200Kcal,女性で1750~1900Kcalである。したがって摂取エネルギーをこれ以下にしなければ痩せられないのである。 さて、具体的な減量の方法であるが、まず減量期間中は砂糖菓子類の間食は禁止、おやつは果物を一日一個とする。調理の甘味はカロリーゼロのアスパルテーム類に変え、油類も極力減らす。必ず摂取せねばならない蛋白質一日70gは、牛乳200ml一本+卵一個+魚80g(刺身5切れ)+肉80g+豆腐1/2丁である。米飯は2/3杯×3回である。米飯1杯は200Kcalで5枚切りのパン1枚、缶ビール500mlと等エネルギーである。野菜は青野菜なら大量に食べてかまわない。7000Kcalがマイナスになって始めて脂肪が1Kg減少することにより、摂取エネルギーより消費エネルギーが一日あたり500Kcal多ければ7000÷500となり、14日で1Kg脂肪が減少する計算となる。したがって1ヶ月で2~3Kgの減量となる。運動は食後30分より30分間散歩すること。散歩しない人は毎食後5分間その場で足踏みすること。減量目標達成後は摂取エネルギーを緩和するが、体重が増えないように毎日体重を測定すること。 大脳で満腹感が感じられるようにするには、毎食前と空腹時にキャベツなどの生野菜を10分間かけてたくさん噛んで食べること。もちろんドレッシング、マヨネーズは禁止です。 ストレスが原因で過食になっていることもあるので、ストレスを発散させることも重要なことです。減量作戦がさらなるストレスの原因にもなってしまいます。 いかがですか。減量作戦に挑戦してみませんか。 大河原森本医院 ![]() メタボリックシンドローム診断基準 ウェスト周囲径 男性≧85cm 女性≧90cm (内臓脂肪面積 男女とも>100cm2に相当) 上記に加え以下のうち2項目以上 高トリグリセライド血症 ≧150mg/dl かつ/または 低HDLコレステロール血症 <40mg/dl 男女とも 収縮期血圧 ≧130mmHg かつ/または 拡張期圧 ≧85mmHg 空腹時高血糖 ≧110mmHg * CTスキャンなどで内臓脂肪量測定を行うことが望ましい。 * ウェスト径は立位、軽呼気時、臍レベルで測定する。脂肪蓄積が著明で臍が下方に偏位している場合は肋骨下縁と前上腸骨棘の中点の高さで測定する。 * メタボリックシンドロームと診断された場合、糖負荷試験が薦められるが診断には必須ではない。 * 高TG血症、低HDL-C血症、高血圧、糖尿病に対する薬剤治療を受けている場合は、それぞれの項目に含める。 * 糖尿病、高コレステロール血症の存在はメタボリックシンドロームの診断から除外されない。 |
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