各種検査について(1)

胸部X線検査・上部消化管X線検査・CT検査・腹部エコー・心電図検査

各種検査について(2)

動脈硬化検査・24時間心電図・睡眠時無呼吸検査・血液流動性測定装置

よくある質問

●メタボリックシンドロームって何ですか?

内臓脂肪の蓄積により、さまざまな病気を引き起こされた状態をメタボリックシンドロームとよび、メタボリックシンドロームの人は、動脈硬化の危険因子である『肥満症』『高血圧』『糖尿病』『高脂血症』を重複していることがあります。最近の研究でこれらの危険因子を2つ持つ人は全く持たない人に比べ心臓病の発症リスクが10倍近くに、3〜4つ併せ持つ人ではなんと31倍にもなることがわかりました。このようにたとえ異常の程度は軽くても複数の危険因子が重複しているケースでは動脈硬化が起きやすいのです。


■危険因子の数と心臓病のリスク

危険因子の保有数 0 1 2 3〜4
発症リスク(倍) 1 5.1 9.7 31.3
危険因子:高BMI、高血圧、高血糖、高コレステロール血症
Nakamura T. et al.:Jpn Circ J,65,11,2001

●ノロウィルス感染症について知りたいのですが

 【ノロウィルスと感染経路】 
ノロウィルスは冬季を中心に年間を通して胃腸炎を起します。 
原因食品は、水やカキなどの二枚貝が多く報告されています。 
このウィルスの感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。 
(1)汚染された貝類を生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合 
(2)調理に従事した者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合 
(3)患者のふん便や吐ぶつから二次汚染した場合 
また、共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところではヒトからヒトへ直接感染するケースもあるといわれています。 

【ノロウィルス感染症の症状】 
潜伏期間:24時間〜48時間 
主症状:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛。発熱は軽微 
 通常上記の症状が1〜2日続いた後、治癒し、後遺症はないとされています。 
 また、感染しても発症しない場合や軽微軽い風邪のような症状の場合もあります。 
※ 抵抗力が落ちている人や乳幼児では数百個程度のウィルスを摂取することで発症するとされています。 
  特に、保育園、学校、老人施設などで発生した場合には、集団発生につながることがありますので注意が必要です。 

【感染予防対策】
 
(食品中のウィルス失活化) 
・十分に加熱する。 
 食品の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱をすることで感染性はなくなるとされています。 
・生鮮食品(野菜・果物など)は十分に洗浄しましょう。 

(手洗いの励行) 
・トイレの後、調理を行う際、食事の前にはよく手を洗いましょう。 
・介護、看護の前後特に吐物の処理やふん便処理等の後には丁寧な手洗いを行いましょう。 
・手洗いの後、使用するタオル等は清潔なものを使用しましょう。タオルの共有は避け、使い捨てのペーパータオル等を用いることは有効です。 
※ 石けん自体にはノロウィルスを直接失活化する効果はないとされていますが、手の脂肪等の汚れを落とすことによって、ウィルスを手指から剥がれやすくする効果があります。
 

◎予防接種に関しての質問
○DPT(3種配合)ワクチンはどんな病気を予防するの?

ージフテリアー
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。感染すると高熱、喉の痛み、犬がほえるようなせき、激しい嘔吐などが起こります。喉頭部の腫脹のため、窒息死することもあります。また、発病後2〜3週間して、菌の出す毒素により心筋炎や神経麻痺を起こすことがあります。
しかし10%程度の人にしか症状が現れず、他は症状の出ない不顕性感染のため、保菌者の自覚のないまま、菌だけまき散らすこともあります。

ー百日せきー
 百日せき菌の飛沫感染で起こります。普通カゼのような症状で始まり、せきがひどくなり、連続的にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音(レプリーゼ)が出るのが特徴です。高熱は出ません。乳幼児の場合は、せきで呼吸困難になることが多く、チアノーゼ(血中の酸素が欠乏して皮膚が青黒くなる症状)や、けいれんが起こることがあります。また、肺炎や脳炎などの重い症状を併発することがあります。

ー破傷風ー
 土の中に潜んでいる破傷風菌が傷口から感染して起こります。気づかない程度の軽い傷のこともあります。菌の出す毒素のため、けいれんや口が開かないなどの症状が起こり、その後の処置が遅れると、生命にかかわります。破傷風菌は日本中どこにでもいますが、予防接種で免疫をつけておけば安心です。

○DPTワクチンの副反応は?

・副反応の少ない安全なワクチンです。
・注射部位が赤くなる(発赤)、腫れる(腫脹)、しこり(硬結)ができることがあります。免疫がついたために起こる現象です。硬結は放置しておけば通常次第に小さくなります。
・過敏なお子さんの場合、上腕全体が腫れることがありますが、湿布などで軽快します。
・機嫌が悪くなった、腫れが目立つといったときは医師にご相談下さい。

○風しん(三日はしか)ワクチンはどんな病気を予防するの?

風しんは感染者の、せきやくしゃみなどで飛沫感染します。
 感染してから症状が出るまでの潜伏期間は2〜3週間。軽いカゼの症状から始まり、発熱、発疹、首のリンパ腺が腫れるといった症状が出ます。発疹も熱も2〜3日で治ることから、「三日はしか」とも呼ばれています。
 年少児のうちは心配するほどではありませんが、年長児や大人の場合は重症になることが多く、2〜3日では治りにくくなります。
 妊婦が妊娠初期に罹患すると、先天性風疹症候群といって多発奇型の赤ちゃんが生まれることがありますので、子供のうちに免疫をつけておく必要があります。

○風しんワクチンの副反応は?

・約4%の人に軽い発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が出ることがあります。
・接種を受けた成人女性の100人中6人程度に、一過性の関節痛がみられます。
・接種後1〜2週間は咽頭からワクチンウイルスが認められることがありますが、周囲にはうつらないといわれています。

○麻しん(はしか)ワクチンはどんな病気を予防するの?

麻しん(はしか)に感染した人の、せきやくしゃみなどで麻しんウイルスが飛び散り、飛沫感染します。
 伝染力が極めて強いウイルスで、発熱、せき、鼻汁、目やに、発疹を引き起こします。最初の3〜4日で38度前後の熱が出て、一時的に解熱しますが、再び39〜40度の高熱と発疹が出てきます。3〜4日高熱が続いたのち下がり、発疹も次第に消えていきます。
 主な合併症は、気管支炎、肺炎(100人中1〜6人程度)、中耳炎(100人中7〜9人程度)、脳炎(2,000〜3,000人に1人程度)、亜急性硬化性全脳炎という遅発性の脳炎(10万人に1人)などがあります。
 また、麻しん患者の1万人に1人が亡くなるともいわれています。予防接種をすれば、合併症はほとんど起こりません。ぜひ予防接種を受けましょう。

○麻しんワクチンの副反応は?

・接種当日から2〜5%の人に発熱や発疹がみられることがあります。また、7日目くらいから、約20%の人に発熱、発疹といった軽いはしかに似た症状が出ますが、これは麻しんウイルスの性質のためで、通常1〜2日で治ります。
・まれに熱を伴ったけいれんが起きます。
・100万人に1人程度の確率で脳炎が発生することがあります。

○水痘(みずぼうそう)ワクチンはどんな病気を予防するの?

水痘帯状疱疹ウイルスの感染で起こります。初感染では、発熱とともに全身に水疱性の発疹が出ます。水痘のウイルスは回復後も長く体内に持続感染する性質があり、なにかのきっかけで再活動すると、帯状疱疹となって現れます。水痘は普通に子供がかかったときは合併症もまれで、経過も軽くすみます。ただし白血病や悪性腫瘍、大量のステロイドホルモンを服用しているお子さんなどは免疫機能が低下しているため、症状が重くなります。

○水痘ワクチンの副反応は?

・健康なお子さんの場合、副反応はほとんどありません。
・白血病などのお子さんでは、軽い発疹や発熱がみられることがあります。
・接種を受けても約20%は後に水痘にかかることがありますが、ごく軽い症状で水疱も目立たず、あとも残りません。

○日本脳炎ワクチンはどんな病気を予防するの?

日本脳炎は人から人へ直接感染するのではなく、豚の体内で増えたウイルスが蚊を媒介して感染します。7〜10日間の潜伏期間のあと高熱、嘔吐、頭痛、けいれん、意識障害などの症状を伴う急性脳炎になることがあります。その頻度は、ウイルスを持った蚊に刺された人1,000〜5,000人に1人です。夏カゼに似た症状や無菌性髄膜炎で終わる人もいます。脳炎にかかったときの死亡率が約15%、神経の後遺症が約50%の重病です。周囲に病気の人はいないようにみえてもウイルスはいます。3歳を過ぎたら、予防接種を受けましょう。

○日本脳炎ワクチンの副反応は?

・まれに接種部位の発赤、腫れ、発疹、圧痛などがみられます。
・まれに、接種後2日以内に37.5度以上の発熱がある場合があります。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎・ムンプス)ワクチンはどんな病気を予防するの?
 おたふくかぜの主症状は耳下腺と顎下腺腫脹です。大方は両側とも腫れますが、片方だけのこともあります。合併症として髄膜炎を起こすことがあります。まれに難聴を起こすことがあります。成人男子がかかると睾丸炎を起こします。

○おたふくかぜワクチンの副反応は?

・接種2〜3週間後に耳の下が軽く腫れることもあります。6,000〜8,000人に1人は無菌性髄膜炎になります。

○インフルエンザワクチンはどんな病気を予防するの?

インフルエンザウイルスの感染で、高熱、鼻汁、せき、全身倦怠などの症状が出ます。Aソ連型、A香港型、B型のウイルスは毎年少しずつ変異し、大流行を引き起こします。

○インフルエンザワクチンの副反応は?

・接種部位が赤く腫れる程度で、発熱、頭痛などの副反応はほとんどありません。
・インフルエンザワクチンには卵の成分が少量ですが含まれています。検査で陽性でも生卵を食べて異常のない方には接種可能です。かかりつけの先生にもご相談下さい。