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◆高齢者の寝たきり予防の一助として

第49回2月9日
 京王プラザホテル 16時30分


高齢者の寝たきり予防の一助として
 慢性的めまいの改善
 札幌市  松島純一

女性要介護患者の原因の割合は、脳血管疾患20,2%、衰弱18,3%、転倒骨折14,8%、認知症13,0%、関節疾患12,8%である。
 筋肉量とフラツキは相関があるとされていることから、要支援1、2対象者には介護保険により、リハビリテーション科等で転倒予防教室が行われている。
 耳鼻科には、長年続くめまいとして受診することが考えられる。こうした患者は転倒せずとも、廃用性筋萎縮で寝たきりになる可能性があるので、出来るだけ早く回復させることが肝要である。
 演者は、自律機能訓練法で耳鳴り患者のバランスが改善することを報告していたので(International Tinnitus Journal,1999)、今回この方法を高齢者の長く続くめまい患者に応用したところ、めまいのみならず、“体がこわい“ので横になっているといった症状を軽減することが出来る可能性が示唆されたので報告する。
 対象は、2008年1月7日から一週間の間に受診した、数ヶ月以上続いていた高齢者のめまい患者で、少なくとも数回以上治療を受けた新・再患者。


◆―慢性的めまい治療効果の定量的評価の試みー

第50回2月7日
 

―慢性的めまい治療効果の定量的評価の試みー

 昨年の本会で、高齢者の慢性的めまい患者において、自律機能訓練法を応用した治療を行ったところ、めまいのみならず、“体がこわい“ので横になっているといった症状が軽減する可能性を報告した。
  前回の効果判定は、身体的移動尺度並びに女性がほとんどなので日常生活における掃除・炊事の困難さを尺度として、患者の陳述による方法を採用した。
  本会では、メタボ対策としてのMETS(metabolic equivalents:運動強度)、エクササイズと言う概念を取り入れ、定量的評価の試みを提示する。器械はオムロン製の活動量計で3名に2から3ヶ月使用した。歩行並びに生活活動の強度を同時計測することが可能とされている。
  症例1は、64歳女性。平成20年12月初診。平成16年めまいを伴う突発性難聴の診断のもと、他院で5ヶ月間の入院治療を行ったが、ふらつき感・耳鳴り・難聴が残った。再度平成19年にめまい治療の目的で同院に再度3ヶ月間入院したが改善せず、日常生活では週に一回のシャワーしか出来ないくらいに悪化していた。本院での一ヶ月の治療により、今回年賀状を出せるようになったと喜んでいる。また、入浴も可となった。
  症例2は、71歳女性。神経内科で脱髄性疾患によるめまいとの診断で6ヶ月間治療を受けていた。週に一回のシャワーがやっとであったが、2ヶ月の治療で入浴可。炊事・掃除は家族が行う。
  症例3は78歳女性。施設に入所していて、初診3ヶ月前からのふらつき感。入浴は介護により可。2ヶ月の治療でめまい感消失。低音部の難聴も改善。本人・家族とも治療により元気になったと認識している。


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