ヒポクラテスのひとり言7
第23回
京大入試で、携帯を使い知恵袋に回答を求めるという、春の珍ニュースが飛び込んできました。当の学生はきっと軽い気持ちでしたことでしょうが、今頃は捜査が及ぶことに身を震わせていることでしょう。

コンピューター・携帯と利便性を追求したデジタルが入試試験という究極のアナログをからかった現象、時代は、我々の予想の数歩先を進んでいるのですね。

医療でも電子カルテ、先端の画像診断等デジタル機器が導入され、大病院の循環器呼吸器内科外来では、胸の音を聞いてもらったことのない患者さんが多いといいます(先生はコンピューターばかり見ていたとのこと)。ともあれ、やはりデジタルは所詮道具、使いこなすのはアナログの「人」であることを再認識させられました。

平成23年3月1日

第22回
北国での大雪、鹿児島での火山噴火と、その地方の人々のご苦労を考えると胸が痛みます。こんな厳しい冬でしたが、いつの間にか空は明るくなり春の足音が聞こえてきます。

実は、私も数年前からひどい花粉症に突然なり、春の朝がつらい日々を送っています。
 今年は花粉量がX10倍だとか、正直気が重いです。甜茶、ヨーグルトと始め、ステロイドの注射もしたことがありますが、今はマスク、内服薬と点鼻、点眼で予防しています。今年は、アロマオイルを試してみようかと考えています。ユーカリ、ペパーミント、ティートゥリーがいいそうです。本院では、アロマセラピーのスペシャリストがおります。ぜひご相談していただければ、あなたに合ったオイルを調合していただけるかもしれませんよ。

もうすぐ春です。皆様のそれぞれの素敵な春を迎えられますように。

平成23年2月1日


第21回

明けましておめでとうございます。 今年もスタッフ一同、皆様のご健康とご多幸をお祈りしております。

お正月とはいえ、街でも家庭でもお正月らしい風習を見ることが少なくなりました。
風習にも残しておきたい風習、淘汰されていく風習、忌わしい風習があります。子供にとっては、お年玉は残しておきたい風習でしょうが、親にとっては淘汰されるべき風習でしょうか? 

私事ですが、お雑煮に入っている頭(かしら)イモ(えびいも)は忌わしい風習?にあたります。
元旦の朝、お椀の4分の三以上も占める巨大な頭イモは子供心に恐怖の塊でした。

風習は時代とともに変化します。みぶ村上クリニックも皆さんにとって「残しておきたい風習」のような存在でい続けたいものです。 
本年もよろしくお願いいたします。


平成23年1月3日


第20回

平成22年もはや一カ月を残すだけとなりました。 師走というとおり、学校の先生だけでなく病院の先生も忙しくあわただしくなる季節です。
風邪・インフルエンザ・感染性胃腸炎等で来院される患者さん中に重症患者さんがおられ冷や汗をかくことも何度もあります。 重症肺炎や虫垂炎そういえば何年か前には白血病・心筋梗塞の患者さんが初診で来られ即入院となったこともありました。 単なる<風邪>と診断せず重症者を見落とさないようするのがプロフェッショナルでしょうか?
因みに私が嫌いな言葉は、「絶対」「無駄」「無理」です。なぜなら、世の中に絶対なものはない・無駄なもの・無理なことはないと信じているからです。仕事でも、日常生活でも「絶対」「無駄」「無理」がないように心がけたいものです。 

平成22年12月1日



第19回

あの猛暑もどこへやら、木々の紅葉も始まり秋は確実に深まってきています。今冬は寒さが厳しいとの予想ですが、本院でも、昨日今季初めてのインフルエンザの患者さんが出ました。今年からは、インフルエンザ治療薬として、従来からのタミフル(内服)、リレンザ(吸入)のほかラピアクタ(点滴)、イナビル(吸入)と揃い治療体制は整いましたが、やはりうがい手洗い、予防接種という予防対策が重要です。

本院でも、現在予防接種をしておりますので、ぜひとも受けるようしてください。今年のワクチンは、A型B型のインフルエンザのほかに新型インフルエンザにも効果がありますので、お勧めです。転ばぬ先の杖、後悔先にたたずです。因みに、私は後悔後をたたずですか・・・

平成22年11月1日



第18回

今回はすこし堅いお話で恐縮ですが、専門家責任について考えてみました。

現在大阪地検において、自分たちの筋書きに合わない証拠を改ざんしまたその事実を隠ぺいしたとして、数人の検事が逮捕されています。仕事熱心、組織を守るためにしたこととはいえ、法曹の専門家としてはやはり許されるものではありません。一般の労働者は、組織や上司の命令で不当なことを行ったとしても刑事責任までは問われることはありませんが、専門家(プロフェッショナル)は、「上司の命令でした」、「知りませんでした」は言い訳にはなりません。絶えず自らの行動に責任を持ち、自らの知識を向上させる責務があるのです。プロフェッショナルとは、プロ(前に)、フェッション(告げる、訴える)という語源だそうです。 つまり、たとえ周りが「黒」だといっても自分が「白」だと思えば、自信をもって胸を張って「白」だという人のことだと聞いたことがあります。

医師、看護師等医療関係者も、専門家(プロフェッショナル)であります。日々の忙しい業務のなかで忘れがちですが、専門家責任について再確認させる事件でした。


平成22年10月1日


第17回

今日から、暦上は夏が終わり秋が始まりますが、まだまだ暑さがこたえます。こんな暑さが続けば、日本の庭でマンゴーやバナナがたわわに実り、一方で日本脳炎やマラリヤの大流行のニュースが流れる、そんな夢を見ました。

今日から、民主党の党首選、日本の総理大臣を決める選挙です。今後に日本の将来を決める大事な選挙ですが、我々に選挙権がないのが残念です。マスコミは、否定的なコメントばかり流しますが、民主主義の根幹は、言論の自由、多数決の原則ですから、大いに議論をして頂き、「正直ものがバカをみない社会」の実現を目指してほしいものです。 

まだまだ暑さがつづくとのことです。 皆さん、体調管理に気をつけてくださいね。


平成22年9月1日




第16回

厳しい暑さが続いています。この酷暑の中、111歳の高齢者が30年以上も自宅で遺棄されていた東京の事件、3歳、1歳の幼子が母親から育児放棄され餓死させられた大阪の事件と信じられないような事件が続いています。
どちらの事件も、親族、近隣、行政のいずれかが、ほんのあと少し注意を払い、手を差しのべていれば防げた事件だけに心が痛みます。
本院のモットーである、情熱(passion)、使命(mission)、行動(action)を改めて反芻し、我々も、患者さんからわずかでもSOSのサインが出れば、できる限り相談にのり、このような悲惨な事件が起こらないように努めなければならないと、自戒するばかりです。


平成22年8月3日


第15回
南アフリカでの岡田ジャパンの奮闘も終わりました。

マスコミから辛辣に批判されたチームも一戦一戦と連帯感を深め、パラグアイ戦での PK。 ゴールをはずし落ち込む駒野にすべての選手たちが集まり、温かくたたえあ う姿に感動。 このチームもワールドカップ終了後直ぐに解散しそれぞれ各チームに 散らばり、4年後再会できるかどうかもわかりません。そんな、淡く、はかなく、頼 りない人間関係であるからこそ、美しく素晴らしいのかもしれません。 友情、恋愛 と何か似ていますね。

人生の中で、こんな素晴らしい友人や恋人ができれば、たとえ別れがあるとしても、 その出会いは素晴らしい。患者さんとの出会いもこれに通じます。

感動を有難う、岡田ジャパン。
平成22年7月1日



第14回

先日、ある患者さんから順番が前後したことで「サービス精神が欠けている」とお叱りを受けました。 確かに、医療は業種別区分ではサービス業に分類されていますが、他のサービス業と少し異なります。 医療機関は、派手な宣伝も制限されていますし、応召義務といって患者さんを選ぶことはできず、来られた患者さんを必ず見なければなりません。また、救急現場で医師は、重症度によって患者の優先度を選択すること(コール・トリアージ)も許されています。 皆さんも、病院でいきなり「いらっしやいませ」「まいど、おおきに」なんて言われれば、ドン引きしますよね。一方、「医者が患者の話を聞かない、患者をしかりつける、偉そうにしている」という、医療に対する批判も十分反省すべき点です。
鬼手仏心(手は鬼でも、心は仏)
これが医療の真髄かなと思います。 「医療はサービスか?」これは難しいテーマです。 ゆっくり考えます。 ちなみに本院では、「患者さま」とは呼ばずに「患者さん」と呼ばしていただいています。
平成22年6月1日