ヒポクラテスのひとり言5

第42回

友人だと思っていた人から、突然無視されたり暴力を受けたりするとショックは大きいですが、いじめの問題は、なにも中学生高校生だけではないようです。

ワールドカップの共催や多数の観光客が日本を訪れ親日家がふえたと思っていた隣国の韓国と中国。戦前の不幸な歴史を、60年かけてやっと克服したと思っていたのは日本だけだったのでしょうか?足を踏んだ方は踏んだことをすぐ忘れるが、踏まれた方はずーと踏まれたことを覚えているそうです。「ごめん」といって謝罪はしたつもりが、相手はまだ償いは済んでいないという。いつまでこの関係は続くのでしょうか。

日本は東に太平洋をはさんでアメリカ、北にはロシア、西には韓国北朝鮮中国、南には台湾。いま沖縄基地問題、北方4島竹島尖閣の領土問題と日本はまさに四面楚歌の状態です。平和憲法を持っているはずの国がまわりから「いじめ」にあうこの状況。なんとかならないものでしょうか? ?

平成24年10月2日

第41回
本当は「AKB48を生で見てみたい」のに、「年甲斐もなく」と茶化されるのが恥ずかしくて「AKB48なんてこどものお遊戯会だ」とうそぶいている私です。AKB48の総選挙や前田敦子の卒業がNHKのニュースで取りあげられると、馬鹿馬鹿しいといいつつも気になる私です。

AKBは、現在の社会制度への挑戦かとも思えています。AKB総選挙がファンに選挙権を買わせることで視聴率18%を得る一方で、民主党自民党の党首選は全く国民の注目を集めないのは皮肉的です。いっそのこと、党首選も国会議員の選挙も総理大臣を選ぶのも選挙権を買って投票する制度にしたらと言いたくなります。民主主義の基本である普通選挙の意義が問われる事態です。

またマスコミを味方につけた橋下大阪市長がもし総理大臣になったら、バラ色の未来が開けるでしょうか?ヒットラーが、ドイツ民族優越主義、反ユダヤ反共産主義を掲げて総選挙で過半数をとり、世界でもっとも民主的と言われたワイマール憲法を廃止して第二次世界大戦に突き進んだ歴史上の悪夢が脳裏に浮かびます。

日本社会の閉塞感を感じる9月です。
第40回
ロンドンオリンピックのテレビ観戦で寝不足の日が続きます。みなさんは大丈夫でしょうか?
それにしても、力を出し切った選手の顔って素敵ですね。何の化粧もせずとも、髪がばさばさであろうとも、汗と涙でくちゃくちゃになったその顔は、光り輝いています。 人間の美しさは、究極的には内面から出てくるものだと改めて感じさせてくれます。(おしゃれに疎い私は、もっと内面を充実させねばとただただ思うばかりです)。
一方、北島選手。100m平泳ぎオリンピック三連覇ならず。年齢の壁? 29歳で体力の限界とされるスポーツ界。改めて厳しい世界だと感じます。そして、そんな厳しい世界を選び精進してきた選手に、心より「お疲れ様」と伝えたいです。 そして、それぞれのスポーツ選手が、引退後の人生を、ますます輝いて送れるように祈ります。

平成24年8月2日


第39回

計画停電、消費税増税、原発再稼働などなど問題山積の7月です。今年は例年以上に‘熱い夏‘になることでしょう。今回は金子みすずさんの詩集から「朝顔のつる」を届けします。庭の朝顔、暑い夏でもかんばってつるを伸ばしてほしいものです。 平成24年7月2日


朝顔のつる
垣がひくうて
朝顔は、
どこへすがろと
さがしてる。

西もひがしも
みんなみて、
さがしあぐねて
かんがえる。

それでも
お日さまこいしゅうて、
きょうも一寸
またのびる。

のびろ、朝顔、
まっすぐに、
納屋のひさしが
もう近い。


第38回

先週お昼にふらっと回転ずし(くら寿司)に立ち寄りあわただしく7皿食べて、会計のボタンを押したところ、若い女性店員さんがすぐに来て「ハイ〜5皿ですね、515円です」と。 「あれ7皿のはずだが」とちらっと思いましたが、「ラッキー」と思いそのまま515円払ってお店を後にしました。 しばらくはなんとなく後味が悪るかったのですが、夕方にはすっかりそんな気分は忘れていました。言い訳がましいですが、金額が大きければ正直に告白するのですが、200円くらいだから・・・とそんなことありますよね(私だけかも)。

最近生活保護の不正受給が話題になっています。吉本の芸人の河本さんや梶原さんも、きっと私の「くら寿司での200円」とおなじ気持だったのではないかな。 当初母親の生活が苦しかったのは本当だったとしても、一度行政から支給された保護費もらってそれを「ラッキー」と思い、後味の悪さを持ちつつも努めて忘れようとしながら、もらい続けてのではないでしょうか?

確かに、現在の生活保護制度が自立支援という法の趣旨と運用が乖離していることは、私も肌で感じることがあります。しかし、人にはそれぞれ言えない悩みや事情があるので、簡単に批判することはできません。

ただ、真面目に仕事している人、一生懸命に勉強している人、真面目に年金や税金を払っている人、一生懸命に親の介護をしている家族。そういう「正直者」がバカを見るような社会にだけはなっていほしくないものです。

「お天道さまがいつも見ていてくれる社会」であってほしいものです。

平成24年6月4日


第37回

新緑の5月となりました。1年で一番すごしやすく診療所でも患者さんが少なくなる時期です。新たにスポーツを始める人、ダイエットを始める人、実習などはじまって忙しくなる人それぞれですが、生命の息吹を感じる季節,それぞれがんばってください。

それにしても、祇園、亀岡と続けて起きた痛ましい交通事故のニュース。被害者の数もさる物ながら、きちんと交通ルールを守っていても事故に巻き込まれる不幸に心が痛みます。くれぐれも皆様、自分の身はしっかり自分で守りましょう。失ってからは後悔先に立ちませんから。

平成24年5月1日



第36回

新学期新年度が始まります。学生、社会人それぞれ新たな人生の旅立ちの日です。 

医療の世界でも、医療保険制度が改正され、ビタミン剤等の投与が制限されたり、患者様の窓口負担額も変更されたりと、皆様には多少ご混乱、ご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、開院時の初心「パッション(情熱)、ミッション(使命)、アクション(行動)」を忘れず、スタッフ一同気を引き締めてより良き医療に精進いたす所存ですので、よろしくお願いいたします。

今年はまだ、肌寒い日が続き、花粉症の私でさえ、桜の開花を待ち遠しく感じる日々です。みなさま風邪などひかれませんようにご自愛ください。


平成24年4月2日


第35回
すっかり春めいてきました。数日前公園でウグイスのさえずりを聴きましたが、まだちょっと練習不足かな。

3月は、スギ花粉症でつらい時期ですが、私は好きです。寒さに耐えた草木が芽を吹き、昆虫も動き出します。生命力を感じますね。そしてもう一月もすれば桜が咲きますよ。受験、卒業、入学、就職と人生の節目にふさわしい季節です。

今年の春は、東北大震災が起こって一年、消費税問題や天皇陛下のバイパス術の成否など心配なことありますが、春の生命力で、諸問題も前向きに良い方向に解決していってほしいです。 やはり人生の節目は春がふさわしい。
入学式を9月にすることを検討中との報道がありますが、やはり卒業式は3月入学式は4月がふさわしいと感じますが、皆様いかがでしょうか?

平成24年3月1日



第34回

最近、汽車や飛行機に乗る機会がふえ、スマートフォンやDSなど使えない私は、文庫本を読んで過ごすことが多く、今回は二つのお話を紹介します。

一つは宮沢賢治の『ツェねずみ』という寓話です。
ツェねずみは、親切にしてもらった、イタチさんや柱さん、ちりとりさんやバケツさんに、感謝するどころか、すこしでも気にいらないことがあると「あなたはずいぶんひどい人だね。私のような弱いものをだますなんて」「償のうてください、償うのうてくだい」と言い、どんどん友人を失い世間を狭くしていき、最後にはネズミ捕りにかかり死んでしまいます。
わたしの周りにも、もしかしたら自分の中にも、『ツェねずみ』いますよね。

もう一つは、浅田次郎の『シューシャインボーイ』という短編です。
太平洋戦争で南方戦線で視力を落としながらも終戦後からずーと新宿西口で、地面にはいつくばいながら人様の靴を磨き続けた老人の話です(不覚にも涙を流してしまいました)。
その老人の言葉です。「世間のせいにするな。他人のせいにするな。親のせいにするな。」
これからの日本、地震、原発問題、円高、不況、少子高齢化、最近は大雪など問題山積ですが、政治のせい、社会のせいにせず、まず感謝の気持ちを持って生きて行きたいものです。

平成24年2月1日