ヒポクラテスのひとり言4

第55回

先日バスに乗っていた時のお話。

大きなスポーツバックをもった野球部らしき中学生、きょろきょろ席を探していたが優先席しかなく諦めて立っていました。
しばらくすると優先席に座っていた、全身ブランド服で固めネールまでしていた派手目のご婦人(年齢は70歳くらいかな)が立ち上がり、その中学生に大きな声で声をかけました。「あんた、クラブとが勉強とかで忙しいやろ。ここ座り!いいやで、おばちゃんらは、年金もろうて一日遊んでるやさかい!座り!座り!」

中学生は、動揺していましたがその女性の迫力におされ優先席にすわりしばらく、その方のお話を聞かされていました。

「少子高齢化社会?」、「年寄りはいたわろう」、「年金はなんのためにあるの?」いろいろ考えさせる光景でした。
平成25年11月6日




第54回

<2020年の東京オリンピック開催決定>

久しぶりのうれしいニュースでした。 日本人の英語下手、プレゼンテーション能力
の低さは明治以来の‘伝統‘でしたが、各プレゼンテーターのスピーチは本当にジェ
スチャーも含めて素晴らしいものでした(個人的には滝川クリステルさんのお*も*
て*な*し*にうっとりしました)。 日本人もやるじゃないと正直感心しました。

7年後。 そんなに遠くないが近くないもない、ふんわりとした未来。 みなさん、
7年後どんな社会になるか予想しますか? 

リニアモーターカーが走っているかもしれません。iPS細胞で難病が次々と治って
いるかもしれません。 もしかしたら、戦争に巻き込まれているかもしれません。

ともかく、天皇陛下が御健康で2020年東京オリンピックを迎えられること、私た
ちが健康で東京オリンピックをテレビ観戦できること、日本が平和であること、まず
はそんな7年後であることを祈っています。


平成25年10月1日

第53回

おかげさまで10周年を迎えました。

患者様、スタッフの皆様、検査会社、製薬会社、薬品卸のメーカー様などなど本当に多くの人々のおかげをもちましてみぶ村上クリニックは9月3日開院10周年を迎えることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。これからも、マラソンのように次の10年を目指して精進いたしますので、よろしくご支援お願いいたします。


平成25年9月2日

第52回

8月になりました。早朝の蝉の声に起こされる日が続きますが、朝夕の風に秋の気配も感じられるこの頃です。8月の京都、実は私は一番好きです。
祇園祭も終わり、暑さを避けて、観光客も少なくなり、街はひと時の静寂を取り戻します。

その中で、六道さんに行ってお精らいさんを迎える鐘をつく姿、家々を忙しくバイクで周りお経をあげるお寺さんの姿、家族でお墓の掃除をする姿、「大文字の送り火」に手を合わせる姿(京都人は「大文字焼き」というニュースの報道を聞くたびに憤慨します)、町内ごとにお祭りしてあるお地蔵さんの周りで子供たちがゲームをしたりお菓子を食べたりする地蔵盆の風景、そんな宗教色、風土色に包まれた京都が好きです。私が地蔵盆の日に生まれたからかもしれませんが、8月の京都、だーい好きです。

平成25年8月1日

第51回
朝の連続テレビ小説「あまちゃん」がいま熱い。 舞台を南三陸市から東京に移し、岩手なまりの女子高校生アキ(能年玲奈)がこれから芸能界で成功できるのか?、親友のユイは上京できるのか? 2000人近い中から選ばれたシンデレラガールとは思えないアキ(能年玲奈)の天然ボケが朝の15分を幸せな気分にしてくれる。

一方母親役の春子(小泉今日子)、夢破れて東京から岩手の田舎に帰ったその姿は、永遠のアイドル「キョンキョン」とは程遠い。

舞台はこれから2011年3月震災に向かって進行していく。あと3カ月、どのような展開になるか目が離せない。 久しぶりにわくわくさせてくれるドラマである。「じぇじぇ」が今年の流行語大賞になるかもしれませんね。じぇじぇ!!!


平成25年7月1日


第50回
先日、祇園にある安井金毘羅宮に夜いってきました。 縁結びの神社仏閣は数ある中、「縁切り神社」として全国的に有名だそうです。

繁華街の内にあり、となりはラブホテル街という場所にありながら、よる8時ごろの境内は何かひやっとして冷気が満ち、おどろおどろしい雰囲気でした。

境内にはお札でできたトンネル(筒状の通り抜け道)があり、それをはいつくばって二回とおり抜けると、悪縁が切れ良縁がつくそうです。

その神社の絵馬をのぞいてみると「上司のいじめから逃げれますように」「ストカー○から逃れますように」といものから「○Xが早く死にますように」「○△一家がみんな離散し不幸になりますように」というものまで、社会生活で縁を切りたいと切に願っている人が多いのにびっくりすると同時に、絵馬に込められた情念の強さに少々怖じ気づきました。

私はと言いますと、「おなか周りに付いた脂肪の悪縁と縁が切れますように」と祈って2回通り抜けました。

今は夏、これからお化けや妖怪幽霊の活躍する季節。おすすめの心霊スポットです。
 場所は東山安井です。(ただし一人で夜行くのはやめられた方がいいと思います。肝試しになってしまいますから)

平成25年6月1日



第49回

尖閣問題、靖国問題と中国韓国とぎくしゃくしている中、北朝鮮の動向も心配な5月です。

夏には参議院選挙。
憲法改正が争点となるといいますが、国民は、アベノミックスで浮かれ、憲法改正よりお金のことばかり?
ひたひたと忍び寄る軍靴の足音。

また鳥インフルエンザの流行も心配の種。

一方いい知らせも、今日飛び込みました。
富士山がユネスコの世界文化遺産に内定したとのことです。


吉凶あざなえる縄のごとしの5月です。

平成25年5月1日



第48回

先日、マクドナルルドに入ったとき、「研修中」のネームプレートをかけた笑顔の素敵な女性が対応してくれました。お世辞にも要領がよかったとは言えませんが、緊張した笑顔、少し上ずった声、それらがとても初々しく感じました。そうだ、私にも新人のときがあったなあ。
私は、彼女に「がんばってね」と小さな励ましの言葉をかけました。
4月、どの木々にも、まだほんの小さな若葉しかありませんが、夏ごろには青々と茂った葉っぱになっていることでしょう。

平成25年4月1日


第47回

3週間ほど前の日曜の昼どき、前歯の一本がスポッと見事に抜けました。抜けた前歯をみて「よく40年以上もがんばってくれたなあ」と感慨ひとしお。

さっそく、日曜でも開いている歯医者さんを探して、10年ぶりに診察台の上に。 仮歯をつくってもらって一安心と思いましたが、その仮歯が翌日スッポと抜けてしまいました。

それから3回通いましたが、まだ仮歯の状態。先日、歯科医師の治療が終わってまだ診察台で口を開けている状態で、「差し歯をどれにします?」と20歳くらいのきれいな助手の女性から一覧表を見せられました。保険内の歯から保険外の歯まで5種類、一本数千円から最高は15万円。こんなロをぽかーんと開けた間抜けな状況で、気が動転してしまいすぐに返事できません(汗)。また仮歯のようにスポッと抜けてもいやなので「保険内でお願いします」と小さな声で返事しました。その歯を明日つけてもらう予定です。

以上私事で恐縮ですが、なんだかブルーな気分の3週間でした。

いまTPP問題や医療の自由化、自由診療と保険診療の混合が議論されています。 もし、医療でも、混合診療が認められたら。発熱、腹痛で救急外来受診して、その場で医師から、「保険外の薬や治療をすれば早く治りますが、どうしますか?」といわれたらどうでしょうか? その値段が妥当かどうかの判断もできない一般人が、痛みや発熱を早く取ってほしいという状況で高額な自由診療の契約を結ぶことの不条理。 その上、その契約は、一度治療を受けてしまえば解約や撤回もできない。

現在の医療の信頼は、やはり保険診療という土台の上になりたっているのだとあらためて考えさせられました。

平成25年3月1日


第46回

2月。1年で一番厳しい季節です。
寒さも厳しく、インフルエンザも流行し、花粉症も始まります。
そのうえひと月に28日しかない。商売では一番売り上げがおちるときと聞きます。
そんな厳しい季節に受験があります。
受験生、頑張ってください。あと少しです。もうすぐ梅も桜も咲きます。
毎年2月なると、なんだかセンチメンタルな気分になります。


第45回

新年あけましておめでとうございます。

素敵な春の詩を見つけましたのでご紹介します。

 

―らせんー

 

恋と出会い

言葉では伝えられない

温もりを知り

 

愛と暮らし

言葉で伝えることの

大切さをまた知る

 

春が来る度 同じように若葉は芽吹いても

幹は僅かに太くなり

枝も少し密になり

 

人の生の らせんを描いて案外ゆるやかにすすんでいくのか

 

この冬の出口 すぐ其処には

知ってて知らないはるがある    (武田まき)

 

また今年も上手にらせんをひとまきしたいです。


第44回
[愛」
愛は地球を救う、世界の中心で愛を叫ぶ、純と愛などなど・・・歌謡曲小説はもちろん、果ては政治の舞台まで愛、愛、愛。(鳩山元総理のスローガンは友愛でした) 現代では「愛」は最重要の価値なのでしょうか?

儒教では、五常の徳(人間が守らなければならない5つのルール)として仁、義、礼、智、信を挙げます。それらに、南総里見八犬伝では、忠、孝、悌(年上を敬う気持ち)を加えて8つの徳とされました。儒教の世界では愛という価値はなかったのです。
振り返って、現代。価値観が多様化する時代。この8つの徳プラス「愛」の順番はどうなるでしょか?
 
総選挙であわただしい、師走の朝。
教育改革を訴える政党は、スマートフォンのラインを使って見知らぬ人とも繋がる子供たちにどの価値観をどの順序で教ええようとするのでしょうか?
明治維新のときの志士の義は「尊皇」でした。果たして、平成維新の会は義に何を据えるのでしょうか?

平成24年12月2日



第43回

「山中伸弥京都大学医学部教授(50)ノーベル医学賞受賞」
このうれしいニュースが日本中を駆け巡ったのが10月8日でした。iPS細胞発見から6年でのノーベル賞受賞(50歳は私と同い年ですが、残念ながら直接の面識はありません)。
彼は、東大阪出身で大阪教育大学付属天王寺高校から神戸大学医学部卒業された元整形外科医。もちろん、研究者にとってはノーベル賞を受賞するのは最高の喜びであるでしょうが、医師である彼にとっては自分の研究が患者のためなることが何よりうれしいことでしょう。本当に近い将来(数年のうちに)、iPS細胞から作られた網膜や神経が、網膜症やパーキンソン病、脊髄損傷症などの治療に役立つ日が来ます。今まで不治の病とされてきた病気が治療できる日が来る。そんな歴史的瞬間に立ち会える今を生きていることに感動を覚えます。

平成24年11月2日