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円山ため小児科院長のコラム(バックナンバー)

舌の記憶・・1  「コロンバン」のメロンジュース
私が幼稚園に通っていた頃ですから、もう50年以上前の事です。同居していた祖父が楽器店をやっていました。本社が中央区南1条西5丁目、現在の「ホテルオークラ札幌」の場所、支店が南3条西2丁目・旧「HBC三条ビル」の二階にありました。
 初孫だったこともあり、よく祖父にくっついて、街中まで遊びに行ったものです。祖父が社長の会社ですから、文字通りの“社長出勤”。家を出るのは10時過ぎだったと、記憶しています。
 本社に顔を出し、社内で少し話をしてから、すぐに二人で支店に向かいます。当時の「HBC三条ビル」は、札幌で一番の高級テナントビル。地下一階〜二階に、東京に本社がある、一流店が並んでいました。3階から上は、当時としてはモダンな造りの、アパートになっていました。
西側の1階入り口右手に、子供服の「サヱグサ」。左手の階段を上ると、支店があり、向かいには「資生堂美容室」があったと、記憶しています。地下は飲食街で、ステーキの「スエヒロ」、喫茶室の「コロンバン」などが、入っていました。
祖父は支店に到着すると、仕事があるようで、小遣いを女性従業員に渡し、私の相手をさせるのが常でした。2階から1階を一回りして、地下の飲食街へ向かうのが、いつものコースでした。
「アッちゃん(私の愛称)、のど乾いたでしょ。ちょっと休もうか」。地下の「コロンバン」に近づくと、お誘いの声がかかります。
 案内されて、いつもの通路側のボックス席に座ります。一応メニューは見ますが、いつも頼むのは『メロンジュース』でした。具体的な値段の記憶はありませんが、メニューの中でも、一番か二番に高価だったと思います。
 当時メロンは、滅多に口に入る事はなかった“高級品”でした。マスクメロンのジュースは、しゃれた模様の柄のついたグラスに注がれ、うやうやしく私の前に置かれます。
 早速ストローで、若草色のジュースを一口。さわやかな酸味と、甘味、そしてトロッとした果肉の刺激が、口の中いっぱいに、広がります。一気に飲むのはもったいないので、少し間隔を空けながら、ゆっくりと、一口、一口。小さな私にとっても、幸せな、素敵な時間でした。
「移転します!」
2001年10月、現在の場所に開業してから、16年になります。建物の老朽化等の問題が発生し、2017年11月に、移転する事になりました。
 移転する場所は、今の場所から信号二つ西側、中央区北1条西23丁目のビルの3階です。「東光ストア」の道路を挟み、東側になります。現在建設中で、10月末には引き渡しが行われる予定です。

 移転の話が出てから、2年近くの間、北一条通沿いの近所の物件を、色々と探しましたが、なかなか条件に合うものがなく、新しい大家さんにビルを建ててもらい、テナントとして入ります。
桑園地区、旭ヶ丘、北5条通り沿い、大通方面など、他の地区での移転も考えましたが、結論として近所に移る事にしました。

ご存知のように、円山地区はマンションやテナントビルの建設が盛んで、適当な広さの空き地もありません。地価も年々上昇しています。
 地価が高い地区での移転ですので、残念ながら現在のクリニックの様な広さは、確保できませんでした。待合室も狭くなり、プレールームも設置できません。専用の駐車場も確保できませんので、近隣のコインパーキング等を利用していただく事になります。1階には薬局、2階には内科(2018年4月開業予定)が入る予定です。

 建設会社の人たちと、何度も話し合いを重ね、狭いながらも最大限使い心地が良くなるように、頭を悩ませました。予算内で、できるだけ素敵な設備・内装になるように、スタッフ共々考えたつもりです。

 初心に立ち返り、新たな気持ちで、仕事をしていきたいと思っております。ご不便をおかけする事も、多々あると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。お気づきの点がありましたら、気軽に声を掛けてください。
診療時間・ワクチン時間には、変更がありません。
 尚、近隣のコインパーキングに駐車しての来院には、駐車料金の一部を補助させていただきます。受付にお申し出ください。

移転先 札幌市中央区北1条西23丁目 RK円山鳥居前ビル 3階
TEL 011−623−5755(変更ありません)
2017年11月4日(土)〜 新クリニックでの診療になります。
「東京に学会出張」
 6月16日〜18日、東京国際フォーラムに於いて、日本アレルギー学会があり、出席してきました。以前は年に2回の開催でしたが、数年前からは年1度の開催になり、毎年参加しています。内科・小児科・耳鼻科・眼科・皮膚科など、多くの科が関連する学会ですので、参加人数も国内最大級です。
 16日の朝の飛行機で、東京へ。会場到着は13時でした。受付を済ませ、午後〜夕方まで、シンポジウムに参加。
 18時にホテルにチェックイン。今回の宿舎は「東京ステーションホテル」です。以前から泊まってみたいと思っていましたが、部屋数が少なく、歴史がある人気のホテルなので、今回やっと予約が取れました。
 “方向音痴&高所恐怖症“の私にとって、東京駅丸の内出口・直結で、しかも4階建てのホテルは、正に理想の条件です。入り口が少々分かりにくく、ロビーまでの廊下は決して広くはありませんが、隠れ家感満載です。建物全体は、以前のホテルをベースに改築されましたので、落ち着いており、浮ついた所のない内装で、しっかりと歴史が感じられる印象です。松本清張がお気に入りだった部屋があり、プレート表示されています。この部屋から東京駅のホームを眺めていて、有名なトリックを考え付いたとの事です。客室の広さは普通ですが、天井が少し高く、シックな室内です。
 夜はこの4月から、東京に住む娘と食事。待ち合わせが遅かったので、ホテル内のイタリアンを予約しました。夏野菜を上手に組み込んだ、なかなか上品なお勧めコース料理を、近況報告を聞きながら味わいました。初めての一人暮らしで、大変かなとも思っていましたが、大学の授業も思いのほか忙しく、バイトも頑張っているようで、安心しました。娘は飲まないので、結局私一人で赤一本、空けてしまいました。少々飲みすぎです。

 翌17日は8時30分から17時まで、学会に出席。この日は東京にいる、高校時代からの友人二人と、軽く飲み会です。
 集合は18時に、A君が行きつけの、浜松町駅近くの蕎麦屋です。少々早く着いたので、北口から5分の店に向かいました。土曜日という事もあり、こぢんまりとした店内には、三人連れの先客が一組。初夏の夕暮れ、静かな空気が流れていました。
 A君に続いて、B君も5分前に到着。今でも年に数回会う間柄なので、堅苦しい挨拶もなく、すぐにビールで乾杯です。A君は今話題になっている、「東芝」の部長です。売却を予定されている、半導体の担当なので、この数か月色々な交渉や調整を続けていて、相当な仕事量をこなしているらしく、少々お疲れ気味でした。食事中もスマホが鳴り、しばし中座。
 B君は東京大学、西洋史の主任教授。同級生の出世頭です。ギリシャ史が専門で、本も出版され、この頃はテレビや雑誌にも登場します。日本を代表する大学で研究し、学生や院生の教育に携わっていますが、組織内で生き抜くのは、ストレスが多いとこぼしていました。まあ、それも仕方ありません、選ばれた人間なのですから。
 近況報告や思い出話を肴に、A君のキープしている芋焼酎を水割りで。谷中生姜、出汁巻き卵、水茄子、鶏の照り焼きなど、お店のお勧めはどれも美味しく、お酒が進みます。締めは“せいろ”を大盛りで。私自身は、札幌の蕎麦屋で飲む習慣はないのですが、なかなか良いものですね。A君曰く、「東京は蕎麦!」。
 A君、B君、そして娘とも、夏休みには札幌で会えるはずです。それまで、お互い元気で行きましょう!
「春は別れの季節と言うけれど・・」
 2週間に一回、リフレッシュも兼ねて、職場の近くにあるK理髪店に通っています。夫婦二人と、若い修行中のA君で、店を切り盛りしています。平日の昼間でも、お客さんが絶える事がないので、繁盛しているのだと思います。ご主人の腕も確かです。
 A君は、少し太めの体型で、柔和な笑顔。店の雰囲気を上手に和らげます。丁寧な仕事ぶりで、髭を剃ってくれます。実家は、小平町で父親が理髪店をやっている“二代目”です。
 小平町は、留萌の近くの、日本海側の町。昔はニシン漁で栄えたとの事ですが、A君曰く「海と風の町で、今は何にもありません」。現在はタコ漁、ホタテ漁が主で、人口は3000人と少し。人口減少に悩む、過疎の町です。
 「冬は、風が強く、きついですよ。地元の人でも、辛いし、嫌になります」こうも、言っていました。
 A君がこの春、6年半の修業を終え、千葉県の理髪店に移る事になりました。ご主人曰く「技術的には、8割は完成。あとは、知らない土地で、初めてのお客さんと、上手にコミュニケーションを保てる訓練をする事を勉強して欲しい。近いうちに、地元の二代目を継ぐのだから・・」親心ですね。
 札幌では、彼女を見つけられなかったようで、ご主人を心配させていました。新しい土地で、もうひと頑張りですね。札幌の常連さんは、皆期待しています!

 そういえば、私の娘も、4月から札幌を離れました。志望する大学に何とか合格し、東京で一人暮らしです。可愛がっていたネコ2匹(リンちゃん&フウちゃん)、とも離ればなれ。
 学校の授業も、なかなか厳しいようで、忙しいながらも充実した、キャンパスライフの始まりです。短歌のサークルにも、入ったとの事。時間に余裕がある時は、自炊もしているようです。
 娘から女房には、頻繁に連絡があるようですが、男親の私にはゼロ。まあ、仕方がないですね。特に話もないですし・・。便りのないのが、無事な証拠といったところでしょうか。
 親元を離れて、初めて分かる事があります。少しずつで良いので、新しい事に挑戦し、視野を広げ、しっかりとした教養を身に着けてほしいと思います。
 夏休みに帰省する際には、元気で成長した姿を、見せてください。
「花巻に一泊旅行」
 1月28日、土曜日。昼までの仕事を終え、JRで千歳空港へ。15時50分発の飛行機で、花巻に向かいます。「花巻空港周辺が強風のため、引き返す可能性もあります」とのアナウンス。高所恐怖症の私は、少々不安に襲われます。
 乗客は20名くらいでしょうか?小さな機内は、閑散としています。通路側の席で、ひたすら前だけを見て、揺れない事を祈ります。幸い祈りが通じたようで、風を受け多少は揺れましたが、何とか無事に到着。一安心です。
 到着ロビーでは、友人T君夫妻が、笑顔で私を出迎えてくれました。T君とは、大学時代からの付き合いで、病院実習を一緒に回り、国家試験前には、グループで一緒に、試験勉強をしました。もちろん一緒に遊び、酒を飲んだ仲です。今でも時々、電話で近況を報告し合っています。
 最後に会ったのは、8年ほど前でしょうか。夫婦で札幌に遊びに来た時です。卒業後、岩手医大・循環器内科の医局に入り、現在盛岡市内で開業しています。

 奥様の運転で、今日宿泊する花巻南温泉郷・鉛温泉「藤三旅館」を目指します。夕暮れの市内を40分くらい走り、細い曲がりくねった道路を降りて、旅館に到着です。木造3階建ての、堂々とした、歴史を感じさせる建物です。ぼんやりとした桃色の照明効果もあって、不思議な郷愁を感じました。
 部屋で一休みの後、自慢の温泉へ。A君の案内で、秘湯「白猿(しろざる)の湯」に入りました。天然の岩をくり抜いた湯船は深く、立った姿勢での入浴です。柔らかな湯で、温度も39度くらいでしょうか?ぬるめの湯が好きな私には、ちょうど良い湯加減です。吹き抜けの高い天井を見上げ、湯に浸かっていると、体のこわばりが、徐々に抜けていくのが分かります。

 風呂の後は、部屋での夕食です。3人でシャンパン1本、赤ワイン2本、日本酒四合瓶一本。旅行先での解放感もあって、お酒が進みます。
 仕事、家庭、子供の進路、旅行、音楽、共通の友人の近況、自身の体調、親の介護、兄弟の様子、美味しい店、地元の経済、リタイア後の生活、クリニックの経営、女房への愚痴、震災、震災後の岩手・・。話題は尽きません。
 T君のマイブームは、歌舞伎鑑賞との事。新幹線で月一回のペースで、歌舞伎座通いを、夫婦仲良く、この数年続けているようです。なかなか良い席を取れないのが悩みとか。人気公演は、発売後ほんの数分で、売れ切れると言っていました。
 T君曰く「歌舞伎の御曹司は、舞台でのオーラが全く違う。人を引き付ける力がある。生まれ持った遺伝子、幼少からの英才教育、伝統芸を継ぐという覚悟と弛まぬ努力が、観客を魅了するのだろう」。私も話を聞きながら、妙に納得させられました。

 朝湯に入り、軽めの朝食。幸い、お酒も残っていません。9時30分に旅館を出発。昨日とは違って、風もなく、柔らかな日差しです。
向かったのは「宮沢賢治記念館」。旅館から、20分ほどのドライブです。小高い丘の駐車場には、岩手県以外のナンバー、レンタカーも並んでいます。
 日曜日という事もあってか、館内はなかなかの混雑ぶり。足を止め、熱心に資料を読んでいる方々も、沢山いました。賢治に関しては、断片的な知識しかありませんでしたが、生い立ち、世界観、自然観、芸術、創作、宗教観を、バランス良く展示してあり、ファンでない私でも、十分楽しめました。一瞬「木偶乃坊こけし」を、お土産にとも思いましたが、やめました。

 次に向かったのが「萬(よろず)鉄五郎記念美術館」。T君曰く、盛岡を代表する、日本近代美術先駆者の、美術館との事。美術館の建っている場所は、萬の生家のあった所です。こぢんまりとした二階建ての館内では、時代を追って、萬の作品が展示してあります。生い立ち、時代背景、作風の変化は興味深く、ゆっくりと絵画を鑑賞できました。
 ただ、代表作である「赤い目の自画像」は展示されておらず(岩手県立美術館蔵)、デビュー作「裸体美人」もレプリカだったのが、少し残念ではありました。

 そろそろ昼です。小腹も空いてきました。車は、市内の人気蕎麦屋に向かいます。時分時でもあり、店内はほぼ満員。わんこそば・全国大会も行われる、有名店らしく、店員さん接客にも活気があります。
 席が隣の家族は、親子丼。美味しそうな匂いが、食欲をそそります。T君はもりを二枚、奥様は鴨南蛮、私は鴨せいろ・大盛りを注文しました。蕎麦はやや細めで、二八くらいでしょうか?のど越しも良く、程よい香りも残っています。ネギ・鴨もしっかりした食感で、やや辛めの汁との相性の良く、美味しくいただきました。

 一泊という短時間の花巻滞在でしたが、久しぶりにT君ともゆっくり話ができ、初めての場所を案内してもらい、大変楽しい旅行でした。こんどは花と緑あふれる季節に、再訪したいと思います。
 T君、きめの細かいおもてなしを、ありがとうございました。お互い、もう少し頑張りましょう!