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Valentina Lisitsa Vol2
フランツ・リスト生誕200年ということで、今年はリストの曲の中からピックアップします。

ドイツでのコンサート(9月)より、バラード2番

まずは、どんな曲なのかちょっと引用されていただきます。
リストはピアノ独奏のバラードを2曲書いているが、特に何かの物語について音楽にしたと言うわけではなく、詩的で劇的な叙情を盛り込んだ作品としている。リストの2曲のバラードの内、圧倒的に演奏される機会の多いこの第2番は、ロ短調ソナタが完成された1853年に書かれた充実した作品。  曲は、大きく息の長い男性的な旋律と優美で可憐な女性的な旋律が対照的に現れ、半音階やオクターヴなどの様々な技巧に混じって、幻想的で激しく劇的に広がっていく。 執筆者: PTNA編集部
バラードといえば、ショパンの4曲全て、特に4番なんて超傑作(いえいえどれも最高ですが)。同時代のリストの曲はいかがでしょうか?。この2番は動画サイトでもよく出てきます。リシッツァさんの弾くベーゼンドルファー製のピアノは88鍵でなく97鍵です。(最低音のところが白ではなく黒鍵になっており9つ多い。)この曲は全体を通じて雄大なやや長い曲です。素晴らしい演奏ですが特に白眉は8〜9分あたりのクライマックスの超低音の響きです。数十秒も音の残像が残るのは彼女の演奏をおいて他にありません。
アメリカ東部を襲ったハリケーンの危ない中、練習していたようですが…この曲の不気味な短調のところが、まさにハリケーンの嵐で、後半の高揚する長調のところは、嵐のあとの、生きている蝶々や鳥たちの動きやなぎ倒された木々を表現しているようにも思えます。
バラード2番(練習風景と本人が撮ったハリケーンのビデオの編集の方)

2曲めもフランツ・リストでいきましょう

ドイツでのコンサート(9月)より、ハンガリー狂詩曲12番

この曲もまずは説明を引用します。
第12番 嬰ハ短調 前打音が特徴的な力強い主題による導入と、この主題による遅いテンポの即興風パッセージを経て、Allegroのジプシー風主題(ホ長調)、鐘を模したパッセージなどがあらわれる。冒頭の前打音を強調した主題が回帰した後、速い変ニ長調(嬰ハ短調の同主調の異名同音への読み替え)の部分(Allegretto giocoso−Stretta Vivace)に突入する。最後に1小節だけAdagioになり、前打音を伴う主題が再現されるが、すぐにPrestoとなって劇的に楽曲を閉じる。 ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムに献呈。PTNA 編集部
この曲はかの有名な2番と主にアンコールに持ってくることが、多いようです。後半の生きのいい音が突っ走る感じがピアニスティックで華やかで明るい曲ですね。又、この曲には最近練習風景もあります。
こちらの方は、音を確かめるように相当ゆっくり弾いていますし、ビデオカメラが揺れたり、息づかいまで入っていますね。ついでにもう一つちょっと昔?の練習風景の動画もあります。

これは逆に猛烈に早い演奏で、同じ練習といっても随分違いますね。ここ2〜3年で動画はHD化(ハイビジョン)されましたので音も映像もちょっと前だとこうなってしまいますが・・・
3つめもリストです。

シューベルトの曲の編曲版です。これも練習動画ですが、とてもいい音です。2曲あります。Schubert-Liszt 1曲目Des Mädchens Klage ,2曲目 Erlkönig(魔王)
魔王については以下の通りです。
シューベルトが18歳の時に作曲した傑作「魔王」のリストによるピアノ編曲。リストが生涯を通じて同時代の作曲家のオペラの有名旋律や歌曲、管弦楽作品などをピアノ用にアレンジしていることは一般によく知られているが、その内容はヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして活躍していた時代と、後の時代とでは大きく異なる。PTNAより
4つめは、ゴドフスキーの編曲によるヨハン・シュトラウスのこうもり

レオポルド・ゴドフスキーについてもPTNAから引用させていただきます。
1.出身・主たる活動をした国  ポーランドで医者の父親のもとに生まれた。アメリカで活動した。 2.学習・師事暦  ゴドフスキーは、学校における音楽教育はわずかの期間しか受けていない。1884年、ベルリン高等音楽学校にてルードルフに師事した他、1887年から1890年にかけてパリでサン=サーンスに師事した。 3.ピアニストとしてのゴドフスキー  9歳のときに初めてのリサイタルを開いている。この演奏会の成功を機に、ドイツとポーランドで演奏旅行が企画された。渡米後は、歌手のクララ・ルイーズ・ケロッグやエマ・サースビーと共演し、カナダではヴァイオリニストのオヴィード・ミュザンとも舞台を共にしている。パリでサン=サーンスに師事していたころには、パリとロンドンで演奏会を催し、イギリス王室でも演奏している。1922年とその翌年には、日本へも訪れている。 4.指導暦  1890年から1900年にかけて、フィラデルフィアとシカゴで音楽の指導にあたった。1909年から1912年(この年、第1次世界大戦の開戦により市民権のあるアメリカに戻る)までの間、ブゾーニの後任としてウィーン国立音楽院ピアノ科主任を務めた。 5.ピアノ作品の創作と編曲  作曲家としてのゴドフスキーは、ピアノ作品の創作と編曲に身を費やした。編曲された原曲の中には、ヨハン・シュトラウス2世のワルツ等がある。また、ショパンの練習曲やワルツの編曲が良く知られている。ゴドフスキーにとっての編曲は単に他楽器のための作品をピアノ向けに仕立て直す行為ではなく、積極的な創作であったと考えられる。

5つめはリストの作品です。

死の舞踏です。2009年秋に収録したものですが、あまりにも凄い曲で、現在彼女のマイチャンネルを開くとこの曲が自動的に出てきます。この曲はYouTubeでは独奏は誰も他に出てきません。

彼女が自分のマイチャンネルにこれを出していること自体もう神の領域です。ピアノ協奏曲の独奏版は、他にもラフマニノフピアノ協奏曲1番、2番の全曲があります。この曲はとても緊張感が強いられる激しいパッセージで途中でちょっとだけ安堵な気分になるところ意外は超絶技巧を駆使した演奏なのですが、音が全てクリアーで、基本的にはインテンポでこの誰も引けないような曲をなにか余裕すら感じる演奏スタイルです。このピアノはドイツのホールでの撮影でスタインウェイ製です。YouTubeはちょっと前は1動画10分まででしたので、2分割にされていました。それが取り払われた後に載せたので、通しで観れます。凄すぎる演奏! 信じられない音!ブラボー!!