性感染症検診について


性感染症(STD)の無症候性感染

わが国は、先進諸国の中で、最もSTD罹患率(かかっている人の割合)の高い国です。また、先進諸国の中で、唯一HIV(エイズウイルス)感染者が増加を続けている国でもあります。その原因として、無防備な性行為、極めて安易な性行為をあおるメディアが多いこと、正しい性教育の普及がなされていないことが挙げられます。また、STDの無症候性(症状のない)感染や、咽頭感染がほとんど知られていないことも、STD蔓延を後押ししていると考えられます。若年者のSTD罹患率の増加は近年著しく、現在、女子高校生の約5%が性器クラミジアに感染しているものと、予測されています。

STD放置のリスク

こうしたSTDの放置、STDにかかってしまうような無防備な性行動の継続は、いずれもHIV感染の大きなリスクとなります。性器がクラミジアに感染していると、HIV感染の危険が通常の3〜5倍になるといわれます。また、不妊の原因になったり、母子感染により、新生児に様々な障害を引き起こすこともあります。

STDから身を守るために

STDの予防に重要なのは、不特定多数との性交渉を避けることと、性行為のはじめから、正しくコンドームを着用することです。また、前述のごとくSTDは咽頭にも感染するので、口腔性交は通常の性行為と同様の感染リスクを伴っていると考えてください。そもそも、STDを語る以前に、無防備な性行為は、妊娠、出産、中絶などの結果を招き、ご自身のみならず、周囲の多くの人々の人生を変えてしまうかも知れない、大変な責任を伴う行為です。安易な気持ちで性行為に臨むことが多い方は、今一度、このことに思いをめぐらせていただきたいと思います。

性感染症検診をおすすめします

当院ではクラミジア・淋菌を中心に、STD罹患の有無を調べる検診を行っております。無症候性STD感染のチェックとともに、皆様にとって、日ごろの性生活を見直すための良い契機となれば幸いと思います。特に若年者の方々には、強く受診をお奨めいたします。

検診の内容

・クラミジア検診・淋菌検診 (各1件につき、一般4,200円 未成年者2,940円)
性器感染検診:男性では尿、女性では膣分泌物*
咽頭感染検診:咽頭ぬぐい液
 (*当院看護師の説明後、原則的にご自身に採取していただきます。)
微量のクラミジア、淋菌DNAを検出します。上記の如く、若い方々のクラミジア無症候性感染が非常に多いため、未成年者の方の受診を是非おすすめします。

・総合検診(男性 12,600円 女性 15,750円)
 男性:外性器診察、尿道分泌物採取、一般検尿(初尿)、尿中クラミジア検査、咽頭クラミジア・淋菌検査
 (対象疾患:クラミジア・淋菌感染症・ケジラミ症、尖圭コンジローマ、陰部ヘルペスなど)
女性:外性器診察、一般検尿(中間尿)、膣分泌物培養、頚管粘液クラミジア・淋菌検査、咽頭クラミジア・淋菌検査
 (対象疾患:クラミジア・淋菌感染症・ケジラミ症、尖圭コンジローマ、陰部ヘルペス、腟トリコモナス症など)


・その他の感染症検診
 HIV検査(2,100円)
 肝炎・肝機能検査(B、C型肝炎検査+GOT、GPTなど)(4,200円)
 B型肝炎検査(1,050円)
 C型肝炎検査(2,100円)
 梅毒検査(1,050円)