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フリーページ1小児科医からのアドバイス
このページでは、短い診察時間では、くわしく教えてあげられないことなどを短編集にまとめていこうと考えています。今後、少しづつ短編を増やしていこうと考えています。
フリーページ11)子供が発熱するのはなぜ?
熱が高いことや痛みで子供が苦しんでいるのは、ご両親にとって非常に心配で、子供の苦しみをできるだけ早く除いてあげたいと思うことでしょう。
その気持ちは、お子さんを診ている小児科医も同じです。そのために解熱・鎮痛剤を処方します。しかし、単純に38.5℃以上になればすぐに使用して良いのでしょうか?
答えは、「ノー」です。
そのわけは、なぜ発熱しているのかを考えると理解できると思います。大人より熱中枢の未熟な小児は、小児期に繰り返し発熱することで、自分の体に発生した感染症に対し、どれくらいの発熱が必要であるかをからだで覚えていくものだからです。
また、ウイルスや細菌も人間の細胞と一緒で、36℃前後が最も繁殖に適していますが、37.5℃を越えてくると繁殖や活動が低下します。そのため、防御機能として人間は発熱します。
かつ、人間の細胞組織も発熱によって、活性化されるものと活性が低下するものがあります。活性されるものの代表が、ウイルスや細菌に抵抗するための免疫機能を司る細胞です。活性が低下するのは、消化活動など普段の生活を維持している細胞たちです。発熱すると元気がなくなったり、食欲が低下したりするのはそのためです。
では、仮に発熱症状を見かけ上なくすために、解熱剤をかぜ薬と称して1日3回常用服用するとどうなるでしょうか?
解熱剤が発熱を常に抑制し、見かけ上平熱になるために、ウイルスなどをやっつけるための免疫機能を抑制してしまいます。ウイルスなどは、常に繁殖や活動が行いやすい環境となり、結果的に子供の苦しみを除くどころか、改善までの経過が長くなったり、重症化したりする原因ともなりかねません。
どうです?発熱とは、実は悪いことばかりではないのです。発熱だけでなく、全身状態など他の症状をみて、子供さんの状態を把握することが大切です。

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