インフルエンザについて

インフルエンザについて

インフルエンザウイルスは感染力が強く、患者が咳をしただけで半径2メートル以内に感染させる力を持つと言われます。診断には迅速検査が有用ですが検出率は100%ではありません。また検査のタイミングによって陽性率は変わります。昨年の新型インフルエンザは陽性に変わるのが従来より遅い傾向にあったため、当院では検査は38度以上の発熱が12時間以上続く場合に行っています。早く結果を知りたいことと思いますが、お子さんにとって検査はつらいものであり何回も行うべきではないと考えています。したがって検出率の高い時間帯に行い判定するのがベストと考えています。但し検査だけが判断材料ではないと思っています。検査が陰性でも、周囲の流行状況、本人の症状で場合によっては治療を行っています。学校や保育園などで「検査をしてもらってください」と言われ来院される方も多いですが、上記のようなタイミングになってから行いますので御了承ください。またこの季節には来院される際に、インフルエンザを疑ってらっしゃる方は可能な限りマスクの着用をお子様にお願いいたします。3歳以下では少し難しいかと思いますが、幼稚園以上のお子様では周りの方々へのエチケットとしてお願いいたします。治療に関してはタミフル、リレンザを投与しますが、希望されない方はおっしゃってください。

インフルエンザの対応について

インフルエンザの初期に嘔吐が見られることがあります。まずは水分摂取に努めてください。排尿が普段どおりみられてから服薬を開始してください。高熱時に異常行動がでることがまれにあることは有名です。これは現在のところタミフルによる可能性とインフルエンザによる可能性があり、わかっていません。小学生高学年以上の方では、特に高熱の続く1〜2日の間は急に外に飛び出したりせぬように家族のどなたかが必ず注意しておいてください。時々見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたりというような行動が見られますが、あくまでも一時的なことが多く解熱後には消失することがほとんどです。ただし長く続く痙攣、意識障害などは脳炎、脳症の可能性もありますので救急車を呼んだほうが対応が早いと思います。

インフルエンザ後の登園登校について

インフルエンザと診断されると自宅で隔離の対応をとらねばなりません。隔離の解除については、小学生以上は解熱後48時間以上、保育園児は解熱後72時間以上の経過が必要です。もし早い時点で登校するとまだウイルスを排出し、他の児童さんたちに感染する機会を増やしてしまうと考えます。

インフルエンザワクチン接種の意味

ワクチンを接種しても、ウイルスに暴露されると感染してしまう場合も見られます。ワクチンは100%の予防効果はないと思ってください。しかし接種してあると感染しても症状が軽くすむ場合も多く見られますので、接種の意義は十分認められると考えています。卵アレルギーの方については、血液検査の7段階評価で5以上の方は確認試験が必要ですが、それ未満の方では概ね問題なく接種できると評価されています。

現在の社会的対応について

平成21年に新しいH1N1の新型インフルエンザが流行し、豚インフルエンザに起因するものと判明した後からは、この新型インフルエンザの扱いは季節性インフルエンザに準じて対応しています。従って家族にインフルエンザ患者が発生した場合にも、会社、学校などを他の家族は休む必要はありません。家族に患者が発生した際の予防投薬については従来通りに65歳以上の重大な病気をもたれた方に限定されていますのでご注意ください。