医療法人社団博信会 小林小児クリニック/よくある質問

Q.発熱時の解熱剤はどのように使ったらよいのか?
A.基本的には、発熱は病原体と患者さんが闘っている反応ですから抑える必要はないと思っています。しかし小児に関しては成人に比較して体力また予備能が低いため、体力がやや落ちているような際には使用しても良いと考えています。けいれんの既往のないお子さんでしたら38度5分を超えてつらそうな場合で使用間隔は6〜8時間を空けることを必ずお守りください。
Q.解熱剤の座薬はどのように使うの?
A.座薬を水ないしオイルなどで湿らせてから肛門より挿入しますが、尖っている部分を先端に入れていきます。しかし挿入が浅いとすぐに出てしまうので、お母さんの小指の先端くらいまで挿入してください。出てこないようであれば成功です。その後にオムツなどを履かせてあげてください。また一回の使用が一個の3分の2などと指定されているときは、目分量で結構ですがパッケージよりだして尖っている部分を残す形で、ナイフや鋏で切って使用してください。切った残りは捨ててください。
Q.けいれんって何?
A.お子さんで多いのは、発熱時に起こす熱性けいれんです。けいれんにもいろんな形がありますが、全て本人の意識がない状態が数秒から数分続きます。典型的なけいれんは手足を突っ張り歯を食いしばり、黒目がある一方向を注視する強直性けいれんです。持続は3分以内が多いようです。痙攣時には嘔吐や尿失禁、便失禁なども見られます。
Q.けいれんの時はどうすればいいの?
A.まず御両親は落ち着いて下さい。そして体をゆすったり名前を呼び続けたりと過度の刺激は避けてください。着衣はボタンなどをはずして楽にしてあげ、体は横向きにして嘔吐した際の吐物の誤飲を防いであげてください。またお子さんの口の中に指を入れたりしないで下さい。強く噛まれて怪我をします。唇や舌を噛む様な痙攣の際には割り箸にガーゼなどを巻いたものなどを噛ませます。また顔色を良く見てください。呼吸が抑制されることもあるのでチアノーゼ(紫色)が見られるときには救急車を呼ぶ方がいいかと思います。また痙攣が5分経っても止まらない時にも救急車を呼んで下さい。もし3分以内に痙攣が止まっても再び起こすこともありますので痙攣止めの座薬(ダイアップ座薬)をお持ちでない初回の痙攣発作の際には医療機関を受診下さい。
Q.嘔吐が止まらない時には?
A.まずは少しの間何も口にせず様子を見てください。少しお子さんが楽になったように見えたら、サジ一杯程度の水分を与えてみてください。但し冷たいものや牛乳は避けてください。冷たくない白湯やお茶、イオン飲料などがいいかと思います。もし何回か摂れるようであれば少しずつ一回量を増やしてあげてください。食事に関しては慌てなくていいです。水分が摂れて尿がある程度でるようになったら消化の良いものから少量ずつあげてください。しかし水分もまったく摂れないようであれば制吐剤の投与が必要になります。しかしこれでもおさまらず尿もあまり出ないようであれば点滴が必要な場合もあります。おしっこが普段より少なくならないように注意してください。
Q.下痢のときの対応は?
A.水分を摂取したと同時に下痢がでてしまう場合に水分摂取をやめてしまう方がみられますが、逆に下痢ででてしまう水分量を補充するようにしてあげて下さい。また下痢の際は臀部に湿疹ができやすいので可能であれば入浴時に良く洗ってあげてください。また発熱時には状態が良ければ臀部浴をしてあげて下さい。
Q.インフルエンザの予防接種について
A.冬季の流行に備えて予防接種をお勧めいたしますが、全ての方が予防できるわけではありません。但しお子さんがインフルエンザに罹患したとしても重症の脳炎や脳症への進展の比率は低くなります。他の予防法は現状ではありません。年齢では生後6ヶ月以降は可能ですが、1歳までは抗体の産生は非常に悪くあまりお勧めいたしません。この年代では家族全体が予防される方が良いかと思います。当院では13歳未満では2回接種となっております。接種間隔は1〜4週となっております。
Q.冬季に気をつけること
A.冬は感染症が多い季節です。インフルエンザ、乳児RSウイルス感染症、ロタウイルスによる嘔吐下痢症などが挙げられるかと思います。年長児では学校より帰宅時に手洗いとうがいを必ずすることです。またクラスでの流行時には自分がマスクをしていくことも必要かもしれません。食事と睡眠をしっかりと取り、生活リズムを崩さないことです。また人ごみに長時間行くことは冬場は避けたほうが良いと思います。また小さなお子さんや乳児がいらっしゃる家庭では、御家族の方がこれらの感染症を持ち込まないように注意するのが必要かと思います。
Q.予防接種について
A.予防接種は元気で病気の存在していない時期に行うのが原則です。もし発熱などがあった場合には解熱後1週間ほど開けていただくのがよいかと思います。また中耳炎や副鼻腔炎などの炎症が悪化している際や喘息発作が起こっている際にも避けるのが得策と思われます。ただ当院では予約制で予防接種を行っているため、もしお子さんの調子が悪い際は予約の時間に直接来院されるのではなく、それ以前に一度受診頂きたく思います。必要に応じて当院の方で予約日を変更する対処をさせていただきます。
Q.インフルエンザの迅速検査について
A.急な発熱直後の時期ですと迅速検査では、インフルエンザであったとしても陽性には出ない場合も多くみられます。このような迅速検査ではあくまでも基準値以上の数にインフルエンザウイルスが増殖しないと陽性所見は得られません。したがって高熱になってから約8〜12時間が経過してから行う検査のほうが陽性率は高くなると思われます。従って当院では原則として38度以上の高熱がでてから8時間以降に検査を行っています。しかし私はこの検査が全てとは考えておりません。臨床症状が一番大切と考えております。
Q.タミフルについて
A.抗インフルエンザ薬として処方されているタミフルについては、2007年より10歳以上20歳未満の未成年者への投与は原則できなくなりました。しかし現在のところインフルエンザ罹患時の異常行動の発現についてはタミフルによるのかインフルエンザにより誘発されているのかは結論は出ていません。タミフルの代役にリレンザという吸入薬はこの年齢には使用可能ですが、6歳以下のお子さんでは使用は難しいと思います。いずれにしても発熱より48時間以内でないと薬の効果は望めません。
Q.他のインフルエンザの治療は?
A.新たな抗インフルエンザ薬でイナビルという1回完結の吸入薬や、点滴によるラピアクタというメンバーが増えましたが現在のところ効果や副反応はまだ不明の部分もあります。抗インフルエンザ薬以外は各々の症状に合わせた対処療法になります。咳に対しては去痰剤、気管支拡張剤、嘔吐に関して制吐剤、発熱に対して解熱剤などを投与し基本的には自宅で隔離となり、完全解熱後48時間(保育園は72時間)経過するまでは自宅静養することになります。学校、幼稚園、保育園などに行けるのはこれ以降となります。今後はタミフルなどの抗インフルエンザ薬投与中は隔離という項目が加わる予定です。
Q.夏風邪って何?
A.一般的に夏季に流行するヘルパンギーナ、手足口病、プール熱などを指すと思います。いずれもウイルスによる感染で、直接の特効薬はありません。通常ヘルパンギーナ、手足口病は有熱期間も短く(1〜2日)、まれに髄膜炎などの合併症を引き起こすことがありますが頻度は多くありません。但し口腔内にできる疼痛を伴う水疱が時に水分不足による脱水を起こすことがあり注意が必要です。隔離が必要な病気ではないので小学校、幼稚園、保育園は、解熱して食欲があり全身状態が良ければ登校可能です。プール熱はアデノウイルスが原因で続く高熱、眼脂、下痢、嘔吐などを引き起こし全身状態が悪化することがあります。感染力も強いため家族の皆さんへの伝染に注意が必要です。登校は全症状が消失して2日経過してからとなります。
Q.とびひで注意すること
A.夏季に暑くなると、虫刺され、あせも、かぶれなどを掻破することにより、皮膚あるいは爪の中の細菌が感染することによりとびひに進展します。外で遊ぶ際は虫除けをすること。爪を常にきれいにしておくこと。汗をかいたらシャワーなどで体を清潔にしておくこと。などを気をつけてください。
Q.RSウイルスとは?
A.冬場に乳児が感染すると発熱、大量の鼻汁、下痢、そして喘鳴を伴う咳を呈するウイルスです。罹患した場合は根本的な治療はなく対症療法となりますが、中には肺炎をおこすこともあり注意が必要です。このウイルスの特徴である細気管支炎による喘鳴が悪化し呼吸困難の状態になると人工呼吸が必要になることもあります。幼児では同じウイルスに感染しても鼻風邪程度となります。
Q.健康保険証や乳児証は毎月確認が必要なの?
A.はい。今までに受診されたことがある患者さんでも、受診当月の初回受診時には必ず確認させていただく必要がございます。転居による健康保険証や乳児証の変更、転職による健康保険証の切り替え、健康保険証の失効などを確認することが医療機関では毎月必要不可欠となっております。また皆様にもし登録事項の変更があった時には受診時に必ず受付まで申し出ください。ある一定期間に当院で保険証が確認できていない時、保険が変更されているがまだ保険証ができていない時、などは当院にて確認できるまでは預かり金とさせていただきますので御了承ください。確認できた時点で預かり金は全てお返しいたします。失効している保険証の提出は固くお断りいたします。
Q.ノロウイルスってなに?
A.このウイルスに感染すると発熱、嘔吐、腹痛、下痢などを起こしてくる腸管系に影響するウイルスです。周りへの感染力は強く、吐物や下痢便を触ったことにより経口的にウイルスが侵入します。家族の一人が感染すると、お子様以外の家族にも広がる恐れのあるウイルスです。しかしノロウイルスと検査で診断することは容易ではなく、当院では検査は行っておりません。ノロウイルスに対する特効薬はなく対処療法となります。
Q.日本脳炎ワクチンの現状は?
A.2009年6月より新ワクチンが開始となりました。平成23年度より特例対象者が設定され、これらの対象者は20歳までに計4回接種を受けることが可能となりました。現在も日本脳炎患者は発生が見られますので、まだ受けられていない方や中途で接種回数が不足している場合は是非とも受けられてください。ただ前のワクチンで問題になったADEMという脳炎は新しいワクチンでも起こりうるかもしれないという姿勢を厚労省は取っています。当院では藤沢市及び茅ヶ崎市在住の方に接種を行っています。
Q.麻疹ワクチンについて
A.2007年、2008年に多くは10〜20歳台の年齢層に麻疹の流行がみられました。麻疹の予防に幼少時にワクチン接種を行った場合に成長するにつれてその抵抗力は下がっていく可能性があります。従って2006年より幼稚園年長である1年間に麻疹風疹混合ワクチン接種が行われ2回接種できるようになりました。しかし2008年4月からは中学1年と高校3年に暫定経過措置(5年間のみ)で無料で追加接種が行われています。該当する方はその学年の3月31日までに受けられてください。是非接種をお勧めいたします。現在麻疹単独のワクチンは入荷せずお断りをしております。
Q.麻疹(はしか)ってどんな病気?
A.麻疹ウイルスによる感染症で、このウイルスの感染力は非常に強いのが特徴です。高熱より始まり、徐々に咳、鼻汁などが強くなり、一旦解熱しかかりますが、再び高熱となり鮮紅色の発疹が顔面から体幹そして四肢に広がります。合併症として脳炎、肺炎などが有名です。治療は症状に応じた治療中心になります。直接麻疹ウイルスに効果がある薬はありません。大切なのは予防接種をきちんと行うことです。