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血尿、大腸癌、胃癌 ![]() 血尿は、尿の中に血液(赤血球)が混じる状態です。正常の人には血尿は出ません。 ■原因■ 1) 血管が機械的な刺激で破れる →結石、外傷 2) 腫瘍(癌など)が浸潤(周囲に広がって)して血管が破れる →腎細胞癌、腎盂腫瘍、尿管癌、膀胱癌、 前立腺癌 3) 血管の透過性が亢進して(血管壁から赤血球が出やすくなる)、血管から赤血球がしみでる →腎炎、膀胱炎、前立腺肥大症 4) 腎臓の静脈の圧が上昇して、血管から赤血球がしみでる →腎動静脈奇形、遊走腎、大静脈後尿管 5) 原因不明 →特発性腎出血 意外と知られていないのが、静脈系の奇形のために血尿のでるひとが多いことです。 ■詳しく調べるためには■ 腎臓の動脈と静脈に、それぞれ“カテーテル”という管を入れ、 動脈の血流を“バルーン”と呼ばれる風船を膨らませて遮断しておいてから、 “静脈を造影する”と腎臓の静脈が調べられます。 原因不明の血尿には、静脈の異常が多いそうです。 ただし、この検査を行っても、治療の必要な患者は少ないので、 少しの血尿の場合は、この検査は行わずに、手術が必要な方以外は 「定期的に様子をみましょう」ということになります。 血尿の方は一度ご相談ください。 (写真は早期膀胱癌です) ![]() 胃癌のカメラをする施設はたくさんありますが、大腸癌のカメラが出来る施設は まだ足りません。 私の父親は大腸癌で49歳で亡くなりました。 痔との診断を受け、二年半ほど通院していましたが、大腸癌が見つかった時には、すでに転移して 手遅れでした。 ◆平成15年の厚生労働省の人口動態調査によると、<1年間の間に癌で命を落とす女性>は12万人。 そのうち大腸癌はなんと17,883人。胃癌を抜いて第1位になっています。(胃癌 17,393人)。 女性は大腸癌に注意してください。男性では肺癌が1位です。 ◆大腸癌には遺伝の影響もあります。 たとえば、「家族性大腸線腫症」という病気があり、遺伝的にほぼ大腸がんが必発なのが明らかに なっている家系が知られています。 身内で大腸癌でなくなった方がいる方、大腸にポリーブを指摘されたことのある方などは注意してください。 ◆徳島の健診センターに勤めていたときに、徳島県の大腸癌の年代別罹患率を調べましたが、 50歳から急に大腸ポリープが増加し、60歳から急激に大腸癌が増加します。 ◆大腸癌が怖い理由の一つには、20歳代でも進行癌があることです。 少し前に、遠縁の未婚の23歳の女性に、進行した大腸癌が見つかり、人工肛門の手術が必要だといわれ 大騒ぎになりました。 “下血”や“便通異常”が続く方は必ず、大腸内視鏡検査(カメラ)を受けてください。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * Q.1便潜血反応が陽性だが、大腸カメラを受けないといけないの? →答え)受けてください。 “便潜血反応”は進行大腸癌を見つけるための検査です。 (便潜血反応が陽性とは、便に血液が混じっているということです。) 1)進行癌のうち10%は、<便潜血反応が陰性>にでる。 2)早期癌のうち50%は、<便潜血反応が陰性>にでる。 そのため、二回便潜血反応を調べると、進行大腸癌が見逃される確率が 1/10×1/10=1/100になる。 毎年二回、便潜血反応を調べると、見逃される率はどんどん低下する。 だから一度でも<陽性に出たひと>は、必ず大腸カメラをしてください。 人工肛門になったり、命を失うよりは良いでしょう。 (便通異常にはすぐカメラでの検査の方が良いのですが、どうしても大腸カメラが嫌な方は 便潜血反応を年一回行ってください。) * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ◆京都の人口5000人ほどの街で、10年間、40歳以上のひとに大腸カメラを行ったところ、10年後その地域では、大腸癌でなくなるひとが、ほぼゼロになったそうです。 胃癌の場合は毎年胃カメラをしても、見つかりにくい癌があるそうですが、 大腸癌は健診の効果が非常に大きい癌です。 ◆当院では、大腸内視鏡検査をやっています。 小さなポリープなら日帰りで内視鏡で切除しています。 下血や便通異常のある方はご相談ください。 (写真は進行大腸癌です) ![]() ◆胃癌や胃十二指腸潰瘍の原因としてピロリ菌という細菌が注目されています。 胃にピロリ菌がいて、胃が荒れているひとは、胃癌の発生率が高いといわれています。 胃があれているひと、たびたび胃潰瘍、十二指腸潰瘍が出来る人は、ピロリ菌の検査も 受けてください。 ◆早期胃癌の半分は無症状とされています。 良く「胃が痛いので癌ではないか?」と言われる方はいますが、 痛い場合は潰瘍等が主因なことが多いです。 「なんとなく胃がもたれる、体重が減少する」という症状が、実は癌において怖い症状です。 もし癌が早期から痛みを伴うものであれば、進行する前に発見される人が増えるでしょう。 ◆胃の<不定愁訴>がつづくひとは、胃カメラを受けてください。 どうしてもカメラが苦しくて呑めないひとは、<静脈麻酔をして、ボーとしている間に胃カメラを飲む方法>も あります。 【静脈麻酔をした場合は2時間ほど麻酔を覚ませてから帰ります。車の運転はしばらく出来ません。】 ◆経鼻のカメラという選択肢もあります。 ただし、経鼻のカメラでは、小さい癌が見えにくいことがあります。 よく了解された上で検査を受けてください。 (写真は早期胃癌です) |
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