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MR(麻しん・風しん)ワクチンについて
麻疹・風疹について
■麻疹(はしか)はきわめて伝染力の強い流行性疾患で、中耳炎、気管支炎、肺炎、ときには脳炎などを合併し死亡することもある怖い病気です。発熱、咳、鼻水などのかぜに似た症状で始まり、一旦解熱しかけて再び高熱が出て発疹が出現し、4-5日間続き、回復期に色素沈着を残して消退していきます。かかってしまうと根本的な治療法はなく、対症療法しかありません。潜伏期は10-12日で、接触して3日以内であれば、緊急的な麻しんワクチン接種で発症予防効果が期待されます。
■風疹は三日ばしかともいわれ、発熱、発疹、リンパ節腫脹(耳介後部、後頭部、頚部)を特徴とする流行性疾患です。麻疹と比較すると比較的症状は軽く、予後は良好な疾患ですが、血小板減少性紫斑病や急性脳炎などを合併することもあります。潜伏期は14-21日で、治療は対症療法で、緊急的なワクチン接種による予防は行われません。風疹での最大の問題点は、妊娠前半期の妊婦がかかってしまった場合、胎児に風疹ウイルス感染がおよび、先天性風疹症候群を高率に発症してしまう恐れがあることです。
MR(麻しん・風しん)ワクチンについて
上記の説明のごとく、麻疹、風疹ともに特効薬はないため、MRワクチン接種が唯一の予防策となります。
毎年関東地方を中心に麻疹の流行がみられ、この大半はワクチン未接種の方に感染していますが、中にはワクチンを幼少期に受けているにも関わらず感染してしまっている方もあります。これはワクチン接種で抗体がうまくつかなかった場合と、一旦ついた抗体が年月を経て低下してしまう場合があるためです。
そのため平成18年度からは、MRワクチンを1歳から2歳の誕生日前日までに1回(MR1期)と小学校就学前の1年間(MR2期)の2回接種するようになりました。ワクチンを2回接種することにより確実に抗体を維持することができ、ほぼ感染を免れることが期待されます。
このMRワクチン2回接種は、20年4月に小学2年生になる年代から開始されたため、その年代より上のお子さんは、MRワクチン(麻しんワクチン、風しんワクチン別々を含めて)を制度上1回しか受けていません。そのため、平成20年度より、新中学1年生と新高校3年生の年代に2回目のMRワクチンを接種する機会が設けられました(MR3期、4期)。
麻疹・風疹はとても怖い病気であり、通知がきたら、期間内に必ずMRワクチンを接種するようにして下さい。公費で受けられる期間は決まっていて、それを逃すと自費で受けていただくことになりますのでご注意下さい。
★当院では越前市、南越前町の方の公費での接種が可能で、電話または窓口での予約制となっております。
★MR3期(中学1年)MR4期(高校3年相当)に限っては、問診表(できれば母子手帳も)とともに、通知に同封された同意書にも署名してあれば、保護者同伴でなくても接種が可能です。
MR(麻しん・風しん)ワクチンの副反応
発熱は5人に1人程度、発疹は10人に1人程度の割合で発生することがあります。
これらの症状は接種後4日〜14日に多くでます。なお、接種後数日中に過敏症状と考えられる発熱、発疹、かゆみなどがでることがありますが、通常1〜3日で軽快します。
また、全国の健康状況調査報告ではアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどの副反応が報告されており、まれに生じる可能性があります。
どんなワクチンにも副反応はありますが、病気にかかってしまうことは副反応とは比較にならないほど怖いことですので、皆さん忘れずに受けるようにしましょう。
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