がんの統合医療について

がんの統合医療
日本人の死因の第1位は がんで約30%を占めています。当院ではがん治療として欧米で行われている下記の最先端統合医療を行っています。

(1)ウクライン療法

(2)ANK自己リンパ球免疫療法

(3)高濃度ビタミンC点滴療法

(4)低用量ナルトレキソン療法(LDN)

(5)深部加温療法(インディバ570)

(6)α-リポ酸点滴療法(IV-ALA療法)

(7)血液クレンジング療法

(1)〜(7)を単独あるいは組み合わせることによってがんに対する治療効果が得られ新たな希望を見出すことができると考えています。

これらの治療法の適応となるのは

 1.標準治療(化学療法、放射線療法、手術療法)が無効である。

 2.標準治療の効果をより確実にする。

 3.良好な体調を維持しながら寛解期を延長させる。

 4.化学療法、放射線療法の副作用を軽減する。

 5.QOL(生活の質)の改善

 6.標準治療を拒否し、代替療法による治療を希望する。

但し必ず有効な標準治療を優先することです。


1.ウクライン療法

1.ウクラインとは
ケシ科の越年草クサノオウから抽出したアルカロイドに抗がん剤であるチオテパを科学的に結合させたものです。
米国国立癌研究所はウクラインの効果を60の癌細胞によるスクリーニングパネルでテストし、全ての癌細胞に対する選択的毒性を証明し、正常細胞に対する毒性はなかった。
欧州の一部、メキシコ、アラブ首長国連邦では癌の化学療法剤として認可されている。
膵臓癌の希少疾病医薬品として米国、オーストラリアで認可されている。

2.ウクラインの特徴
投与から数分で癌細胞に集積し、正常細胞に影響がない。
投与許容量(TI)が1250と高く副作用が少ない。(通常の化学療法剤は1.4〜1.8)
低容量で免疫機能を活性化する。
血液脳関門を通過する。
耐性に対する報告はない。

3.ウクラインの抗癌作用
チューブリンの重合を阻害。
DNA、RNAの蛋白合成阻害。
癌細胞分裂をG2/M期で停止。
血管新生阻害作用。

4.ウクラインの副作用
時に吐き気、倦怠感、発熱、腫瘍痛が生じるが、腫瘍の壊死に伴う反応であると考えられている。

5.ウクラインの腫瘍別有効率
  完全寛解 部分寛解 無効
前立腺がん 73% 22% 5%
乳がん 31% 43% 26%
卵巣がん 33% 44% 23%
肺小細胞がん 21% 63% 16%
肺腺がん 8% 73% 19%
胃がん 13% 74% 13%
大腸がん 17% 65% 18%
神経芽細胞腫 60% 20% 20%
ユーイング肉腫 50% 50%  
セミノーマ 75% 25%  
星状細胞腫 66% 17% 17%
膀胱がん 50% 25% 25%
すいぞうがん   86% 14%



2.ANK自己リンパ球免疫療法(Amplified Natural Killer)

1、がん治療に利用されるANK自己リンパ球免疫療法(ANK療法)とは

リンパ球の1種であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)は常に体内をパトロールし、がん細胞を見つけ次第その場で破壊して健康を守っています。がんを破壊するパワー免疫細胞の中で最強です。しかし、NK細胞の活性はさまざまな原因で下がることがあり、その際に免疫を上回るがんの勢いに押されると、がんを破壊する活性は大きく低下してしまいます。そしてがん細胞は自分が生き残るため、体内の免疫を抑制し続けます。
米国国立衛生研究所(NIH)ががん撲滅のために莫大な予算を使い、免疫抑制が強い体内からリンパ球(NK細胞)を採取して、免疫抑制の弱い体外培養のなかでリンパ球を強く刺激し、活性を高めて体内に戻すLAK療法を開発します。しかし活性を高くしたNK細胞を一度に投与した結果、多量の腫瘍細胞壊死や多量の刺激剤利用に対処するためICU内管理など、多くの問題を解決できないままでしたが、免疫療法の基礎が確立しました。その後、京都大学の二人医師の研究により、NK細胞の活性化を高めながら選択的に増殖させるという難題を世界で唯一克服し、この療法をAmplified Natural Killer(ANK療法)と名づけました。

2、ANK療法(ナチュラルキラー細胞を利用した免疫細胞療法)のメリット

(1)どのようながんでも破壊します。
活性の高いANK細胞は調べた限りがんの部位(胃がん、肺がん等)、原発性、転移、再発を問いません。ANK細胞は静脈に戻した後、血管壁を広げて全身に広がりがんを破壊しにいきます。ただし、脳は例外です。脳の手前にある血管脳関門が正常の状態ではNK細胞を含め多くの物質の通過が制限されています。脳腫瘍の治療であるガンマナイフ、手術による処置により血管脳関門に何らかの傷がつくとNK細胞の通過量が増えるのでより効果的となります。

(2)強い免疫刺激。(ただし、副作用を伴います)
ANK療法は患者さま本人のリンパ球を培養し、体内に戻す治療なので、正常細胞を傷つけません。活性の高いANK細胞は大量の免疫刺激物を放出します。ANK細胞は直接体内のがんを攻撃するだけでなく、体内に眠る数百億個のNK細胞にも強い免疫刺激を与えます。そのため他の免疫細胞療法に見られない一時的な高い発熱と、人によっては激しい悪寒を感じることもあります。

(3)QOLを保ちながら治療できます。
放射線治療や化学療法のような長期にわたる副作用はありませんので、悪寒・発熱中以外は日常生活に支障はありません。悪寒・発熱が治まれば仕事を続けながらの治療も可能です。

(4)術後の再発予防に…
再発の原因といわれている手術で取り残されたがん、あるいは手術中に血液やリンパを通して全身に散ったがんをANK細胞は最後まで追いかけることが得意です。

(5)分子標的薬との併用効果。
最先端の抗がん剤(分子標的薬)は脇役に徹しています。
がん細胞の増殖を抑えますが、がんを破壊しません。分子標的薬を併用することで、がん細胞の増殖を抑えている間にANK細胞ががんを破壊し減少させます。

3、ANK療法の流れ

体調によりますが、基本的に入院の必要はありません

(1)リンパ球の分離採取/採血
がんの標準治療は少なからず免疫細胞に打撃があります。そのため理想的には標準治療開始前に、リンパ球をとっておくことをお勧めします。
がん患者さまのNK細胞はリンパ球の中に極少量しか存在しません。治療に必要な量を確保するためには、リンパ球分離採取器を利用することをお勧めいたします。(全国に5箇所設置)
採血の場合12回治療分で400mlの血液が必要となりますが、必ずしも治療に十分とはいえない時もあります。その際は治療中に追加の採血をお願いすることもあります。

(2)リンパ球の培養
医薬品製造(GMP基準)を参考にした施設にクリーンベンチを設置し、清潔な環境で、厳正に管理された手順にて培養しております。培養期間は2〜4週間です。

(3)治療
ANK細胞を体内に戻すとがんを破壊する活性は一時的に平均的な活性を上回ります。しかし体内の免疫抑制作用で下がり始めます。がんを破壊できる体内の免疫レベルを保つためには、週2回のANK細胞点滴が基本です。

4、ANK療法と標準療法の組み合わせでがんを克服

標準治療は、がん細胞を全滅させ、再発・転移を防ぐことが苦手です。一方、ざっくりがん細胞の総数を減らすことは得意です。ANK療法はその逆です。そこで、免疫細胞が標準治療による打撃を受ける前に、リンパ球を体内から採り出し、培養を行う間(2〜4週間)に、大きな腫瘍は手術などで除去する、勢いの強いがん細胞は化学療法剤などで短期間集中的に叩く、がん細胞の総数が減ったところでANK療法に切り替える、という治療設計が理想です。
また、新世代の抗がん剤との同時併用も推奨されます。ホルモン療法、イレッサなど免疫系に打撃を与えない分子標的薬、ADCC活性によりNK細胞も強く刺激するハーセプチンなどの抗体医薬品などです。ANK療法の「数に押される」弱点を補い、「微小分散がんにとどめを刺す」という他の治療法にはない強みを活かすことで、治療全体の費用を抑えられることと治療効果を高められます。
近い将来、欧米で治験中の抗体医薬品が市販され、また、ADCC活性を100倍高める技術(キリン協和のポテリジェント抗体)が普及すれば、ANK免疫細胞療法の治療効率が更に高くなることが期待されます。
なお、抗体医薬品との相乗効果が期待できるのは、活性の高いNK細胞を利用しているANK療法の特徴です。


3.高濃度ビタミンC点滴療法

I 作用機序

ビタミンCは自分が酸化されるときに大量の過酸化水素を発生させます。正常な細胞は過酸化水素を中和しますが、がん細胞は中和できずに死んでしまうという性質を利用した治療法です。また化学療法の副作用を軽減し、免疫力を増強し がん性の痛みを和らげ食欲や体調の改善が期待できます。

II ポイント

当院では点滴療法研究会の指導のもと、アメリカで最も高濃度ビタミンC点滴療法が行われている国際人間機能改善センターで使われている無添加のビタミンCを直輸入し、そのRiordanプロトコールに従って実施しています。

III 副作用について

G6PD欠損症の方、透析中の腎不全の方はこの治療を受けることはできません。
心不全、大量の腹水、強い浮腫のある方はその程度によりこの治療ができない場合があります。
抗がん剤の投与でも見られることですが 1例 点滴初回に腫瘍から出血を起こした報告があり、これを防ぐために徐々に投与量を増加させています。


4.低用量ナルトレキソン療法(LDN)

ナルトレキソンは30年以上前から麻薬中毒やアルコール依存症の治療薬として1日50〜250mg投与されていました。近年 低用量ナルトレキソンが各種のがんや自己免疫疾患や中枢神経系疾患に効果があることがわかってきました。

I 作用機序

1.がんの増殖を抑える。
がん細胞の主要な抗増殖因子である下垂体のベータエンドルフィンと副腎のメトエンケファリンの産生を増加させる。

2.がんを死滅させる
増加したエンドルフィンが、がん細胞のオピオイド受容体を活性化させると がん細胞のアポトーシスが生じて死滅します。

3.免疫を向上させる
エンドルフィンの増加により免疫担当のリンパ球NK細胞、キラーT細胞が増加し、がん細胞を攻撃します。  

II 投与方法と副作用

1日1回就寝前に1カプセルを服用する。がん予防の場合は週に2回内服する。
最初 不眠や鮮明な夢を見ることがある。2週間ぐらいで慣れてくるが、継続困難な場合は、起床後に内服する。

III 効果のあるがん

乳癌、結腸、直腸癌、膀胱癌、悪性黒色腫、卵巣癌、子宮癌、神経芽細胞腫、膵臓癌、肝臓癌、前立腺癌(無治療)、肺癌(非小細胞癌)、腎細胞癌、カルチノイド、神経芽腫、多発性骨髄腫、リンパ性白血病(慢性)、喉頭癌、悪性リンパ腫など

IV 効果のあるその他の疾患

多発性硬化症、クローン病、ALS(筋委縮性側策硬化症)、アルツハイマー病、パーキンソン病、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、慢性疲労症候群、線維筋痛症、ベーチェット病、過敏性腸症候群、強皮症、サルコイドーシス、強直性脊椎炎、自閉症など


5.深部加温療法(インディバ570)

体内に透過する高周波エネルギーが、細胞一つ一つの抵抗と分子の移動によって起こる摩擦熱で、通常の各組織の温度を数度上昇させて熱に弱い癌組織を弱体化させて、免疫機能を増強します。また熱は生きた細胞にしか発生しないのが特徴で体内に金属プレートやボルトがあっても熱は生じず安心です。癌患者は一般的に体温が低く免疫力が低下しており、高濃度ビタミンC点滴療法や低用量ナルトレキソン療法と組み合わせることで より効果が増強します。


6.α-リポ酸点滴療法(IV-ALA)

α-リポ酸は主に体内のミトコンドリアを活性化する作用があり、ブドウ糖のエネルギー変換効率を上げる働きと活性酸素抑制による強力な老化防止効果があります。α-リポ酸はビタミンC、ビタミンEの400倍の抗酸化力があり、コエンザイムQ10、ビタミンC、ビタミンE、グルタチオンなど他の抗酸化成分を再生させて再利用する効果があります。
高濃度ビタミンC点滴療法や低用量ナルトレキソン療法と併用することで相乗効果が得られると考えられています。


7.血液クレンジング療法

オゾン化された血液は、酸素飽和度がたかく、抗酸化力に優れた血液に変わります。さらに免疫細胞を活性化させ細胞内ATP濃度を上げることによって病気が治りやすくなり、再発の予防や老化防止にも効果があります。ヨーロッパでは癌の術後の患者さんが免疫力を上げるためにこの治療を行っています。
料金表
ANK免疫細胞療法

治療回数 採血量 培養期間 費用
12回治療
1クール
400ml 4週間  3,966,900円
6回治療
1/2クール
 200ml  1,983,450円
5回治療  200ml  1,652,875円
4回治療  150ml  1,322,300円
3回治療  100ml  991,725円
2回治療  50ml  661,150円
1回治療  30ml  330,575円

リンパ球採取の場合

治療回数にかかわらず一定量の採取となります。
治療費は上記と同じ金額になります。
治療費にはリンパ球採取費用は入っておりません。
リンパ球採取費用は検査料と採取費用で別途17万円程度必要になります。
リンパ球採取費用は採取の際に直接お支払い願います。
培養期間は3週間となります。


高濃度ビタミンC点滴療法
75g以上 25,000円

低用量ナルトレキソン療法(LND)
30cap(1月分) 15,000円

深部加温療法(インディバ570)
高濃度ビタミンC点滴療法と併用で    1,000円
深部加温療法単独の場合     5,250円

血液クレンジング療法
20,000円

α-リポ酸点滴療法(IV-ALA)
10,500円
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