医療法人かわなこどもクリニック

感染症情報(インフルエンザ情報)

感染症情報(平成27年3月11日更新)   

 当院の感染症情報第9週(平成27年2月23日〜成27年3月1日をお知らせいたします。当院患者数/郡山市患者数,( )内は前週の数です。
インフルエンザ     8/126名 (14/80)
RSウイルス感染症  0/4名 (0/8)
咽頭結膜熱           0/5名 (3/7)
A群溶連菌感染症   4/28名   (2/20)
感染性胃腸炎     19/41名   (12/40)
水痘                4/8名   (1/4)
手足口病             1/1名  (0/0)
伝染性紅斑            1/3名   (0/0)
突発性発疹            0/1名   (1/3)
百日咳                  0/0名    (0/1)
ヘルパンギーナ       0/0名   (0/0)
流行性耳下腺炎      1/7名   (0/4)
以上です。
 RSウイルス感染症が流行しています。有効な治療薬がなく乳児で重症化しやすく、入院が必要になることもありますので注意しましょう。他人にうつる期間が約1ヶ月と長く何度でも繰り返し感染し、3歳未満でほぼ全員が感染します。年長児では軽い風邪症状のことが多く、完全な隔離は難しいため明確な基準はありません。鼻汁の吸引が有効なことが多いのでこまめに吸ってあげましょう。
 ウイルス性の胃腸炎には有効な薬がありません。おう吐の強い初期は水分を少しずつ与え、脱水に気をつけましょう。乳幼児で重症化しやすいロタウイルスにはワクチンがあり、郡山市では12,000円助成され、合計15,000円(通常、27,000円)の自己負担です。
 血便など症状がひどいときには細菌性胃腸炎のこともあります。早めに受診しましょう。
 麻疹や風疹が成人で流行している地域があります。風疹は妊娠中にかかると奇形児(先天性風疹症候群)が生まれることもありますので成人で免疫の無い方もワクチンを受けておきましょう。
 溶連菌感染症が流行しています。リウマチ熱や急性腎炎を引き起こすことがあるため、約10日間の抗生剤の服用が必要です。
 水痘には有効な薬があります。接触後3日以内の場合、ワクチンで予防できる場合がありますので、主治医にご相談ください。
 おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、合併症の髄膜炎、難聴に注意が必要です。ワクチンがありますので、検討しましょう。郡山市では水痘、おたふくかぜワクチン費用の一部助成があります。
 咳が続く場合、百日咳、マイコプラズマに注意しましょう。

インフルエンザ情報(平成27年3月11日更新)

  郡山市ではピークは過ぎましたが、A型、B型ともに小流行が見られます。今後も人混みに入る際は十分に注意してください。
 
  周囲に発熱者がいたり、インフルエンザと接触した後に発熱など゙の症状が見られた人は感染を拡げることになりますので受診する時にはマスクを着用し、その旨を受付にお申し出下さい。流行期にはなるべく人ごみを避け、マスク、手洗い、うがい、規則的な生活を心がけるなどの予防をしましょう。
 *吸入1回で済む「イナビル」や注射薬の「ラピアクタ」も発売になっております。これらも発熱後48時間以内に使用すれば効果があります。
 タミフルについては副作用として異常行動や言動の報告があり、十代での使用が規制されました。生後6ヶ月から(1歳未満は注意して使用)10歳未満までと成人では通常通り服用できます。服用していない人や他の抗インフルエンザ薬でも同様の症状が見られているため、最初の2日間はお子さんの様子を十分に注意して心配な点があれば主治医に相談ください。
 5歳以上では吸入薬のリレンザも使われています。AとB型両方に効果があります。手技的には小学校高学年から可能なようです。
 漢方薬の麻黄湯もタミフルと同等の効果がみられています。
 パーキンソン病に使用されるアマンタジン(シンメトレル)はA型のインフルエンザには有効ですが耐性が出来やすく最近ではあまり使われていません。 
 ワクチンは13歳未満では基礎的な免疫が十分でないと考えられるため、2〜4週の間隔をあけて2回接種することとなっています。免疫は2回終了2週間後より出来てきて約5ヶ月間持続します。一冬のみの効果となりますので、毎年受ける必要があります。受けても罹ることもあります(下に詳細があります)が、重症化を防げると言われています。なお、鶏の受精卵を使って作られるため卵アレルギーの強い方はワクチン接種ができませんのでご注意ください。
 ワクチンをしたのにかかってしまったという人がいますが、これは現在の不活化によるワクチンは血液中に抗体を作ることが出来ても、のどや鼻の粘膜にある分泌抗体をあまり多く作れないため最初にインフルエンザのウイルスがのどや鼻にくっつくのを阻止できないためであります。子どもではその傾向が強いため、対策として、鼻にワクチンを接種する方法が検討されています。
 
 
 



  

日本脳炎について

日本脳炎は、
 日本脳炎ウイルス(フラビウイルス科)が原因ですが、主にコガタアカイエカ(名前はコガタですが水田のそばに多く、昼間、家の壁に止まっている比較的大きな手足の長い蚊です。)によってうつり、人に重篤な急性脳炎をおこします。
 ウイルスは極東から東南アジア、南アジアにかけて広く分布しており、日本では東北地方までは確認されています。
 感染経路は、豚の体内で増えたウイルスを蚊が吸血し、その蚊が人を刺して感染します。人から人への感染はありません。実際は感染してもほとんどの人は軽い上気道感染で終わり、100人から1000人に1人が脳炎になると言われています。
 潜伏期間は6から16日間とされています。
 症状は数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発症し、急に、項部硬直、光線過敏、意識障害、神経障害を生じます。
 治療は特異的に効く薬剤はありませんので、対症療法のみとなります。
 生命予後は死亡率は約15%で、幼小児や老人では危険です。神経の後遺症が45から70%で起こります。

ADEM(急性散在性脳脊髄炎)について

 ADEM(急性散在性脳脊髄炎)とは、ウイルス感染やワクチン接種後4から21日後に、アレルギーなどの免疫が関係して、複数の場所に脱髄性の脳脊髄炎を起こす病気です。
 症状としては、頭痛、発熱、悪心、嘔吐、意識障害、精神症状、、けいれんなどを主体とする脳炎型と、対麻痺(両下肢麻痺)、分節性感覚障害、排尿障害などを主体とする脊髄炎型があり、末梢神経障害を呈することもあります。
 ウイルス感染では、麻しんに多く、水痘、流行性耳下腺炎、インフルエンザ感染後にも見られることがあります。日本脳炎ワクチン後では約100万人に一人に見られるといわれています。
 治療には、副腎皮質ステロイドが用いられ、予後は比較的良好と言われていますが、神経後遺症が約10%に見られます。


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