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漢方の視点から、アトピー性皮膚炎を考える
毎週火・土曜日午前9〜12時開催
コラム誌 HERVIEW 「漢方はスリーエス(3S)」1
漢方はスリーエス(3S) 1

しばらくお休みしていました「HERVIEW」を再開いたします。この間、かしわばらクリニックが当地域の皆様のニードに少しでもお応えできていればと思う次第です。

 さて、皆さんは食事あるいは食材をお買い求めになるにあたってどんなことを考えになるでしょうか。おそらく身体を造るための大切なものですから安全性を考えると思います。また、お忙しいなかで食事をつくらないといけない場合があるでしょうから、直ぐにできるものをお買いになるかもしれません。加えて、病気にならないで済む体質造りに貢献することを期待してお買いになることもあるでしょう。
 食事について考えたこの三つの点が漢方薬に当てはまることを皆さんはご存じでしたでしょうか。
漢方薬は安全で(Safety)、効果の現れるのが速く(Speedy)、大きな病気にならなくても済む(life Saving)体質の改善に貢献するのです。(スリーエス、3S)
漢方薬は意外に早く効く(Speedy)

 かしわばらクリニックへ受診される患者さんから次のような質問を受けることがあります。 「今回のお薬はやはり3カ月はすくなくとも飲まないといけませんよね」「次の受診は1カ月後で結構でしょうか」
このような質問に対してのお答えの説明はこうです。
「すごくよく効く場合は、最初の内服でなんとなく気分がよくなりますし、数日も内服すれば効き目を実感できます」「2週間も内服して効き目が実感できない場合は何らかのくすりの変更が必要です」

 漢方薬の効果が現れるのは意外に早いものなのです。ここで実際の患者さんの一例をお示しします。(※個人情報の守秘の関係で実際の状況とは少し異なります)
32歳の女性で、めまい・頭痛・上半身のほてり感、そして朝起床時に身体の冷えを感じ、トイレが大変に近い、との訴えでした。
診察を行って常用と頓服の漢方薬をご説明したうえで処方しました。1週間分処方したのですが、患者さんは三日目に再診されました。症状が悪化したのかと心配でしたが、患者さんはこうおっしゃいました。「内服したその晩に身体が温かくなり始め、その晩はトイレの回数も減りました。そして翌朝は身体の冷えが少なくなり、めまい・頭痛はなくなりました。上半身のほてり感も改善してきました。くすりが著功しているようです。もっと早く治したいので今の倍量を処方いただけませんか」私はこうお答えしました。「くすりの相性が良かったようです。漢方薬の場合には患者さんにあった適量がありますから、今の量を内服してください」

 この一例から漢方薬の効果が意外に早く現れることがご理解いただけたのではないでしょうか。勿論、専門的にはくすり、配合、などが患者さんの病状を改善するうえで必要なものを選択できた場合(簡単にいえばドンピシャ状態)に起こることかもしれません。

 次回はSafety(安全性)についてご案内いたします。