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壁は、木のぬくもりを感じ 温かい空間に・・・・・。
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心のケアに与える建物の役割

「心」のケアに与える建物の役割
−クリニック(戸建て)−

神谷 憲

はじめに
心のケアを行うには、建物の果たす役割も少なくはないと考える。 診療所に入った時より気持ちが癒されれば、それに越したことはない。 待合室にて待っている時間もけっして短くはないため、少しでも落ち着いて待ってもらえればと考え、 当診療所は設計されている。 筆者から1級建築士である岡崎市在住の渡辺博史に、「自然と癒し」というテーマを出し、「設計コーディネート」してもらった。
1994年4月、ビル診で開業する時にこのテーマを提案し、考えられたのが、ビルの無味乾燥な雰囲気に木のぬくもりを与える、杉の木に囲まれた空間であった。 しかし、ビルでの診療も十数年が経ち、待合室には立って待つ患者さんの姿を目にするようになり、かき分けて歩かなければならないほど手狭になったため、 2006年戸建てを決心し、同じ建築士により考察され、同年11月に完成したのが本稿で紹介する診療所である。

医療法人憩心会 神谷クリニック I.外観
この診療所は安城市の繁華街に位置する。昔からの町並みで、毎年8月には日本3大七夕祭りと言われる祭りが開催されるところである。
外から見ると、建物はコンクリートの打ちっ放しに、180cm上には明かりと窓がとられ、その上からは真っ黒な外壁がまるで3階建てのように建てられている。 緑の木は真っ暗な背景に映えるという思いである。 1階は診療部分、2階はデイケア部分、3階にあたるのは屋上で、高さ180cmの壁に囲まれ外からは見られないようにし、 50〜60人が飛んでもはねてもよいようにした運動場になっている。 道から直接入れる駐車場が8台分確保され、入り口の右には外待合の空間があり、緑の木で囲むように設計されている(写真1)。

医療法人憩心会 神谷クリニック 見取り図
※拡大図はこちら

医療法人憩心会 神谷クリニック II.診療部分(1階)
ガラスに囲まれた外ガラス扉を開けると、その後には待合室につながる前に木で作れている内扉がある。 診療時間中は開けられているが、終了すると閉じられ、防犯対策に役立っている。 待合室は長い廊下状となっていて(写真2)、右手には中庭が見わたせ、外からはうかがい知れない空間が広がる。 中庭には30数本の紅葉の木が植えられ、窓ガラス越しに鑑賞できる。紅葉は四季折々の風情をかもしだし、春には青々とした緑を楽しみ、秋には見事な紅葉を楽しむことができる(写真3)。
窓ガラス手前にはカウンターをもうけ、皮細工で作られたベンチ風の2人掛けの椅子があり、中庭を楽しむもよし、カウンターで本を読むのもいい。 健康図書を中心とした本棚もとりつけられている。 行く手にはカウンター形式の受付があり、患者さんとの目線を考えた高さになっている。
2つの診療所、2つの心理相談室、5人は利用できるベッドの備わった処置室、調剤室とあり、外の外壁沿って内側は職員の動線となり、壁には高さ180cmの棚が作られ、 棚には所狭しと薬品などが並んでいる。 内装は自然を考え、木の廊下に、杉の木でおおわれた壁となっている。診察室もナラの一枚板を使った机となっていて、杉の木に覆われている(写真4)。

III.デイケア部門(2階)
2階のほとんどはデイアケに使われている。料理ができるようになりキッチンがあり、作業もできるように広々としている。 休息も必要とする人のためにベッドも4人分用意されていて、その隣には読書できる空間も用意し、スポーツで汗をかいた人にはシャワー室も用意されている。 PSWによる相談室、喫煙室も備わっている。他には箱庭療法の備わったプレイルームとスタッフルーム、医局がある(写真5)。

医療法人憩心会 神谷クリニック IV.屋上
前にも触れたように50人〜60人が飛んでも跳ねてもよいように空間が広がり、 外からも見られないように180cmの高い壁に覆われ、時には起こしかねない事故を予防するように設計されている(写真6)。

さいごに
心のケアには、待合室も含め、中に足を踏み入れるや少しでも心を癒すことができればと考え設計された空間が必要と思う。 このために、当院では、「自然」と「やすらぎ」をテーマに、杉を主に使用した木で覆われた空間をつくり、待合室からはガラス越しに四季折々の紅葉を眺め、 本を読みながらも、飲み物を飲みながらも、時間を過ごすことができるように工夫されている。