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冠木小児科アレルギー専門外来のお知らせ


当院アレルギー外来のご紹介


アレルギー診療は時間に余裕を持って行いたいと思いますので
予約制にさせていただいております。

 

 アレルギー疾患には気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などが含まれます。これらの疾患はアトピー体質に環境要因が加わって発症します。
これらの疾患に対しては近年診療ガイドラインが作成されており、各疾患の概念、診断治療方法の標準化が図られています。しかし治療は個人個人の病状ノ加え、社会環境、生活環境などを考慮して行われるものであり、すべての人に同じ治療がおこなわれるものではありません。その人ごとに最も適した治療方法を組み立てるのがアレルギー診療であり治療の個別化です。治療の個別化には時間がかかります。病状、病歴の把握、病状説明を通常の診療時間内に行うのには限界があります。
もちろん症状が出現している場合(たとえば喘息発作が起こっている時、あるいは皮膚がかゆくてたまらない時)には通常の診察時間に受診していただいてかまいません。今でている症状を止めることが優先されます。症状をまず止めてから、その後、寛解、治癒へ向けた治療方針(治療戦略)を患者様と医療スタッフとで作り上げていきたいと思います。

 アレルギー外来は時間に余裕をもって行いたいと思いますので予約という形式をとらせていただいています。一般的なアレルギー疾患情報の提供あるいはセカンドオピニオンでもかまいません。
お気軽にご相談ください。


アトピー体質 IgE抗体を産生する体質です。
環境要因 食習慣、住環境あるいは感染症による生体バリアーの破綻などが
含まれます。
診療ガイドライン 小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2005、
喘息予防・管理ガイドライン2006、
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2006、
食物アレルギー診療ガイドライン2005 などがあります。



喘息発作が見られる妊娠中のお母様へ

喘息発作を放置しておくことはお母様だけではなくお腹の赤ちゃんにとっても大きな負担になります。妊娠中でも安心して使用できる喘息治療薬がありますので、発作がなかなか消失しない場合はご相談下さい。


喘息発作の予防(寝具の整備について)

秋を迎えすずしい日が見られ始めました。夏の間押入れにしまっておいた
フトンが必要になることと思いますが、ちょっと待って下さい。

布団の中はダニで一杯です。

フトンを使用する前に注意していただきたいこと。
(1) フトン、毛布などの寝具類は晴れた日に天日干しをしてください。
取り込んだ後に「はたき」でたたかないで下さい。
たたくとダニの死骸がフトン表面に浮いてきて、ダニを吸い込むことになります。
 
(2) 寝具類の表面を1m2につき20秒以上の時間をかけて掃除機をかけて下さい。
掃除機はフィルター付きで集塵袋も二重になったものが望ましいです。
(3) 寝具類にはふとんカバーをかけて下さい。
防ダニ効果を持った高密度繊維布団カバーの使用をおすすめします。
またシーツやカバーは少なくとも1週間に1回は洗濯をして下さい。
(4) 晴れ間がなければふとん乾燥機も殺ダニ効果がありますので利用して下さい。


その他環境整備で注意していただきたいこと。
(1) 寝室は可能な限り毎日掃除機をかけて下さい。

(2) 室内でタバコは避けてください。換気扇の下での喫煙も無効です。
ベランダでの喫煙も室内へ煙が入らないように窓を必ず閉めて下さい。 

(3) じゅうたんはなるべく使用しないで下さい。フローリングが望ましいです。

(4) イヌ、ネコ、ハムスターなど毛の生えたペットは飼わないで下さい。

(5) ソファは布製のものは避けて革製か合成皮革のものを使用して下さい。

(6) ぬいぐるみは置かない方が望ましいですが、情操面から必要な場合には
洗濯のできるものを少数にして下さい。

(7) カーテンはブラインドに替えるのが望ましいですが、洗濯しやすい素材のものにして下さい。

(8) 鉢植えは室内におかないで下さい。

(9) 石油やガスなど化学物質の発生する暖房器具は室外換気型が望ましいです。


アレルギー治療戦略の立て方

(小児気管支喘息を例にあげて説明します。)



(1) 病状を把握し重症度を診断します。
小児では発作の強さ(小発作、中発作、大発作)と頻度により重症度は下記のとおりに分類されます。

重症度の分類
[間欠型] 年に数回程、季節の変わり目に咳嗽、軽度喘鳴が出現します。
時に 呼吸困難を認めることがありますが、治療により症状は短期間に改善し持続しません。
[軽症持続型] 咳嗽、軽度喘鳴が1月に1回以上、週に1回未満認められます。
時には呼吸困難を伴いますが持続は短く、日常生活が障害される
ことは少ないです。
[中等症持続型] 咳嗽、軽度喘鳴が週に1回以上見られますが毎日は出現しません。
しかし発作は中・大発作となることもあり、日常生活や睡眠が
障害されることがあります。
[重症持続型] 咳嗽、喘鳴が毎日持続します。週に1〜2回中・大発作となり
日常生活や睡眠がかなり障害されます。

発作の強さの分類
[小発作] 咳や喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼーという音)が認められますが、日常生活に障害はありません。
[中発作] 喘鳴が強くなり、明らかに呼吸困難を認め、会話、睡眠、食事などの日常生活が障害されます。
[大発作] 強い呼吸困難を認め、顔色は悪く、会話も不十分になります。
(夜間に十分睡眠がとれなければ中発作以上であったと考えてください。)

(2) 発作が認められていればまず発作をとめます。
喘息の患者さんの気管支は非常に敏感です(過敏性の亢進と言います)。軽い刺激でもすぐ発作を起こしてしまいます。
過敏性の亢進は発作を出しやすくし、発作の頻発は過敏性を更に亢進させます。
したがってまず発作をとめることが重要です。

(3) 発作を誘発する原因が身近にあるかを検索します。
タバコやお線香の煙、室内でのイヌやネコの飼育などは避けたほうが賢明です。

(4) アトピー体質の有無を確認します。
IgE抗体の有無を調べるのには血液検査を行うのが一般的ですが、結果が出るのに数日かかること、小児では初診から採血するのにはためらいがあることなどから、当院でははじめに皮膚テスト(プリックテスト)を行うことが多いです。強い体質があれば本検査で確認は可能です。
下記にプリックテスト結果の1例を示します。
皮膚テスト(プリックテスト)拡大写真はこちら    
 

(5) 症状の消失を確認するとともに発作を再発させないための予防治療を開始します。
発作予防治療は、発作を誘発する原因を除く環境整備薬剤治療からなります。
軽症持続型以上の重症度では薬剤による治療を必要とすることが多いです。
予防治療が十分であるかを判断するためには、発作が完全に消失しているかを確認する必要があります。
年長児であれば本人の訴えにより確認できますが(小学高学年以上であればピークフローメーターによる呼吸機能の計測も有用です)、乳幼児における発作消失確認にはこまめな聴診が重要です。

(6) 予防治療の効果を定期的に判定し、治療内容の再検討を行います。
効果判定には喘息日誌の記録が役に立ちます。「昼夜を通じて発作がなく、スポーツを含めた日常生活を普通に行える。」という小児気管支喘息の治療目標を達成するために必要最低限の治療を行うよう努めることが大切です。

小児気管支喘息を例に挙げましたが、成人気管支喘息も治療の考え方は同じです。