動物も人と同じように歯が生えています。しかし、その数や形態はさまざまです。身近な動物やおもしろい特徴をもった動物をとりあげてみたいと思います。
鳥には歯がありません。しかし、歯の代わりとなる、細かい砂や小石を入れた筋肉性の砂のう(砂袋)を持っていて、ここで食べ物をある程度砕き胃に送っています。カメやアリクイにも歯がありません。
成犬(永久歯)で上あご20本、下あご22本の合計42本の歯が生えています。ちなみに子犬(乳歯)は28本です。犬のお口の中はpH8〜8.5でアルカリ性であることなどからむし歯になりにくい状況ですが、歯周病には罹りやすいので、注意が必要です。
成猫(永久歯)で上あご16本、下あご14本の合計30本の歯が生えています。ちなみに子猫(乳歯)は26本です。猫には、すりつぶしたり、噛み砕いたりする歯がなく、食べ物は丸飲みします。トラやライオンもネコ科の動物なので同様です。しかし、猫よりもずっと大きな歯です。
ウサギには、上あご16本、下あご12本の合計28本の歯が生えています。ウサギの歯は一生伸び続け、生え変わることはありません。食べ物を食べることによって歯をすり減らし、一定の長さを保つことができます。
地上に生息する動物の中で最も大きいゾウは、上あごに左右1本ずつ長い切歯を持っています。いわゆるゾウの「キバ」です。この歯は一生伸び続けます。そして、奥歯は上下左右に1本ずつの合計4本生えています。
古くなった奥歯が新しい奥歯に生え変わるとき、おもしろい生え変わり方をします。後ろに生えた新しい奥歯が前へ前へと移動してきて、手前にある古い奥歯が脱落して新しい歯に変わります(水平交換といいます)。乳歯3本、永久歯3本の計6本で、一生の間に5回も生え変わります。
イルカの種類によって歯の数は異なります。例えば、カマイルカは上下それぞれ約60本、バンドウイルカは上下それぞれ約50本の歯が生えています。同じ種類でも個体によってバラバラです。
歯は、全て同じ形をしていて(円錐形)、かみあわせた時に上下の歯がぶつからないように隙間が開いています。食べ物を食べるときは、歯は使わず、丸飲みします。
クジラは歯クジラとひげクジラに分けられます。歯クジラの中で、小さいのがイルカといわれるので、歯クジラの特徴はイルカと同じです。
哺乳類の中で最も大きいといわれているシロナガスクジラは、ひげクジラの一種で、歯がありません。その代わり、ひげ板とよばれる人のツメと同じ成分のヒゲがあります。ひげ板は、上あごの左右に300枚から400枚もあります。
サメには約200本の歯が生えています。歯が抜けてから生えてくるのではなく、新しい予備の歯が後ろで待機していて、歯が抜け落ちると、その予備の歯がベルトコンベアー式に前に出てきます。そのため、常に鋭い状態の歯を保つことができます。
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