花粉症(かふんしょう)〔アレルギー性鼻炎(びえん)〕のくすり
指導/片桐正孝
国立病院機構相模原病院 薬剤科長


▼病気に関する基礎知識
 花粉が原因(アレルゲン)となって起こるアレルギーを「花粉症」とよびます。空気中を飛散するスギやヒノキなどの花粉が鼻や眼の粘膜に付着することで、くしゃみ・鼻水・眼のかゆみなどのさまざまなアレルギー症状を起こす病気です。また、花粉症のつらい症状は、日常生活のあらゆる場面で影響(いらいら感、思考力の低下、外出の支障、睡眠障害など)を及ぼすことがわかっています。
▼治療に関する薬の解説
 治療薬には、抗ヒスタミン薬(第1世代、第2世代)、抗ロイコトリエン薬、ケミカルメディエーター遊離抑制薬、抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬、ステロイド薬、Th2サイトカイン阻害薬、血管収縮薬、漢方薬などがあります。これらの薬を患者さんごとの症状・重症度に応じて医師が選択し、内服薬や点眼薬、点鼻薬などを組み合わせて使用します。
 抗ヒスタミン薬には、眠気、口が渇くなどの副作用があります。また、尿の出にくい人や緑内障のある人には使えません。ケミカルメディエーター遊離抑制薬は、副作用はあまりありませんが、十分な効果が出るまでに2週間ほどかかります。
▼生活における留意点
部屋をよく掃除 花粉の飛散量が多い時期には、花粉が室内へ入らないようにするために、窓や扉を閉めるようにし、洗濯物や布団などを外に干すのを控えるようにしましょう。
 また、室内で舞い上がった花粉は床に落下することが多いので、部屋をよく掃除し、空気清浄機を使用する場合には、高いところよりも床に置くほうが効果的だといわれています。
 日常の生活では、粘膜を傷つけるタバコは避けて下さい。そして、ストレス、睡眠不足、飲酒などの悪化する原因を抑え、規則正しい生活やバランスのとれた食事をすることが必要です。


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