慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは
指導/平田一人
大阪市立大学大学院医学研究科呼吸器内科学
COPD(chronic obstructive pulmonary disease)


▼病気に関する基礎知識
正常な肺・COPDの肺 COPDはタバコの煙や大気汚染などの有害物質を長期間吸うことで肺に起こる病気です。初期症状は、咳(せき)、痰(たん)、息切れで、進行すると階段や坂道を上るときだけでなく、ちょっとした日常動作だけで息切れを感じるようになります。また、COPDは肺だけではなく、全身の病気と関連し、肺がん、高血圧、心不全、胃腸障害、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、糖尿病、うつ病などを起こしやすくなります。
▼食事・運動などの生活における留意点
 COPDの進行に伴い「痩(や)せ」の人が多くなります。(少数ですが肥満の人もいます。)食べ方を工夫しながら、適正体重を保ち、バランスの良い食生活を心がけましょう。ウオーキング適切な量の脂肪と良質のたんぱく質をとり、炭酸飲料を避け、塩分のとりすぎに注意し、抗酸化ビタミン(ビタミンA、C、E など)やカルシウムを摂取しましょう。また口腔ケアも重要です。
 息苦しさのためにいつも安静にしていては体力や筋力が落ちてしまいます。運動すると食欲も出て、体力や筋力も増します。激しい運動は息切れを悪化させるので避け、毎日手軽に無理なく自分のペースに合わせてできるウオーキングなど、適度な運動を続けましょう。
▼再発・予防のための対策
禁煙 禁煙はCOPDの最大の予防法であり治療法です。何歳であっても禁煙により肺のダメージを減らすことができます。生活面では、しっかり食べて、適度な運動をするという健康的なライフスタイルをこころがけ、COPDの悪循環を防ぎましょう。また、きちんとした薬物療法を受ければ、進行や悪化を防ぎ、呼吸機能が改善するため生活の質が高まります。


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