骨粗鬆症(こつそしょうしょう)のくすり
指導/正木秀樹
大阪市立大学大学院医学研究科 老年内科学


▼病気に関する基礎知識
 骨粗鬆症とは、加齢や閉経などの原因により、骨がもろくなり骨折の危険性が高まる病気です。特に高齢者では、太ももの付け根のあたりの骨折により寝たきりの原因となったり、背骨骨折により、姿勢の悪化、時に腰痛の増悪や足のしびれが出現し、生活の質の低下につながります。
▼治療に関する薬の解説
 骨折を防ぐためには半年以上の治療が必要です。現在では複数の薬剤が発売されています。たとえば、骨が壊れるのを抑えるビスホスホネートという薬は、骨粗鬆症治療の中心的な薬剤です。ただし、薬の吸収を良くし、副作用を軽減するため、起床時に服用し、その後30分以上、食事摂取や横になってはいけないなどの制限が加わりますので、服用開始にあたっては、医師・薬剤師とよく相談してください。最近では、骨を作るのを助ける注射や、骨の壊れるのを強力に防ぐ注射による治療も可能になりました。
▼食事・運動などの生活に関する留意点
 バランスの良い食事を心がけ、1日あたり1,000〜1,500mg程度のカルシウムを摂取
するようにしましょう。喫煙や過剰なアルコール、カフェイン、塩分の摂取は避けるようにしましょう。
 運動については、無理のない範囲で行ってください。心臓や肺、関節などの持病により、制限されることがありますので、前もってかかりつけ医と相談するといいでしょう。
▼予防のための対策
 骨粗鬆症は、骨折しない限り、あまり自覚症状がないため、知らず知らずに進む病気です。運動と食事が基本ですが、時には薬による長期の治療が必要となります。自分の骨の状態を知るために骨量検査を受けましょう。


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