不整脈(ふせいみゃく)のくすり
指導/
中里祐二     順天堂大学浦安病院循環器内科 教授
小松さやか  順天堂大学循環器内科


▼病気に関する基礎知識
 心臓は1分間に60〜80回、規則正しいリズムで収縮を繰り返して全身に血液を送るポンプの役割を果たしています。心臓の動きは心臓自身が作る電気刺激の伝達により制御されていますが、何らかの理由でこの電気刺激(興奮)の伝導が障害されたり、あるいは興奮自体が乱れたりすると、不整脈が起こります。不整脈には、いくつか種類があります。もっとも多い「期外収縮(きがいしゅうしゅく)」は、健康な人でも起こるもので多くの場合は心配いりません。一方で、突然死の原因となる「心室細動(しんしつさいどう)」、「心室頻拍(しんしつひんぱく)」や脳梗塞(のうこうそく)を発症させる「心房細動(しんぼうさいどう)」など、放っておくと危険な不整脈もあります。
病気に関する基礎知識
▼治療に関する薬の解説
 不整脈の薬には、不整脈そのものを抑制する薬以外に、交感神経の興奮を抑えることで、心拍数を減少させたり、心筋の興奮を抑制して心臓の環境を整える薬、心房細動による合併症である脳梗塞を予防するための抗凝固薬(こうぎょうこやく)などがあり、それらを組み合わせて不整脈の治療を行います。不整脈薬は使い方が難しく、場合によっては薬自体が新たな不整脈の原因となることもあります。このため、不整脈治療における薬の使用には注意が必要であり、かならず専門医を受診して処方された薬を内服するようにしてください。また不安な点があれば、医師に相談するようにして、自己判断で内服を中断しないようにしてください。
▼食事・運動などの生活における留意点
 適度な運動や、塩分、脂肪分に配慮した食事を心がけましょう。
食事・運動などの生活における留意点 不整脈だから運動に制限があるとは限りませんが、心不全など心臓の機能低下がある場合には、運動は心拍数を増やし、心臓に負担をかけるので控える必要があります。どの程度の運動が可能か、専門医と相談し自分にあった運動量を目安に行いましょう。


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