関節リウマチのくすり
指導/小笠原倫大
順天堂大学 膠原病内科


▼病気に関する基礎知識
 本来は細菌やウイルスなどから身を守るための免疫が、何らかの原因で不具合を起こすことにより関節に炎症が起こり、関節のはれや疼痛(とうつう)をきたす疾患です。治療が適切に行われず炎症が持続すると、軟骨や骨を痛め破壊、変形をきたしてしまうため、抗リウマチ薬や生物学的製剤などによる治療を専門医のもとで行っていくことが大切です。
正常の間接・リウマチ初期状態・進行状態
▼治療に関する薬の解説
 近年、リウマチの治療は大きく進歩しました。メトトレキサートや生物学的製剤を中心とした治療効果の大変高い薬物が登場し、治療の選択肢も広がりました。
寛解(かんかい)やごく軽度の症状にまで改善が得られるようになった一方で、感染症などの合併症に注意する必要があります。
*寛解……症状が落ち着き安定した状態
▼運動・食事などの生活における留意点
膝下の枕をつぶすように太ももに力をいれる。 リウマチの治療で大切なのは薬物療法だけではありません。適度な運動により筋萎縮(きんいしゅく)の予防、関節可動域の維持と改善を日々心がけることが大切です。運動の種類は問いませんが、痛みを伴う運動や翌日に症状が悪化するような運動や負荷は避けましょう。衰えやすい足の筋力の維持・向上には、膝(ひざ)を伸ばした状態で太ももに力を入れる等尺性(とうしゃくせい)運動を行うだけでも効果が実感できます(右図)。貧血や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすくなるため、鉄・カルシウム・ビタミンDの補給を心がけましょう。
*等尺性運動……関節を動かさずに、筋肉に力を入れる運動
▼再発・予防のための対策
 十分な睡眠と短時間の昼寝で疲れやストレスをためないようにしましょう。 関節はデリケートですので、普段から調子の良い時でも負担をかけすぎないように心がけましょう。自己判断での薬の減量や中止により病状が再燃することがありますので、薬に関するご希望がある場合は、主治医と十分に相談することをお勧めします。


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