がんの痛みに対処する 〜レスキューA
指導/有賀悦子
帝京大学医学部内科学講座緩和ケア内科教授


▼痛みの治療の基本
がんの痛みは、WHO方式三段階除痛ラダー(図)に従って、治療します。
@ 非オピオイド(非ステロイド性抗炎症剤またはアセトアミノフェン)
A オピオイド(≒医療用麻薬)
B 鎮痛補助薬
の3グループの薬剤を組み合わせます。
WHO方式三段階除痛ラダー
▼2つのオピオイドとレスキュー
上記のうち、オピオイドは2つの薬剤が処方されます。
定  時  薬: 痛みにかかわらず、時間を決めて服薬する長く安定して効果が持続するオピオイド。痛くなくても、使用することを中止したり、スキップしてはいけません。
レスキュー: 痛いときや痛くなりそうなときに、頓服(とんぷく)で服薬する早く効いて早く切れるタイプのオピオイド。定時薬の1/6前後の量が1回の量に設定され、1時間あければ、1日3回程度までいつでも、服薬してかまいません。痛みがなければ服薬しなくてもかまいません。あまることがありますので、外来の方は、次の診察時に何包あまっているか処方医に伝えましょう。
服薬のイメージ・レスキューに用いる薬剤
痛みがあるときには、がまんせず、レスキューを使ってみましょう(表参照)。
▼レスキューで注意する副作用
定時薬に対し、すでに副作用対策がされているので、レスキューによって強い副作用がでることはあまりありません。注意することは眠気です。定時薬がもっともよく効いている時間帯(1日1回の薬では投与して3〜4時間後、1日2回の薬では投与して2〜3時間後)にレスキューの血中濃度のピークが重なると眠気がでることがあります。


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