帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは
指導/川島 眞
東京女子医科大学皮膚科教授


▼病気に関する基礎知識
 帯状疱疹は、水ぼうそうの原因と同じウイルスで起こる病気です。子どものころに水ぼうそうにかかると、治った後もウイルスは排除されることなく、からだの中の神経節(しんけいせつ)に宿ってしまいます。数十年後に神経節の中で眠っていたウイルスが目を覚まし、増殖して神経を伝って皮膚に到達し、神経に沿って皮膚の上で赤い斑点や水疱(すいほう:水ぶくれ)を作るのです。神経節で増えて神経を伝わって出てくるときに、神経に炎症を起こすため、まず痛みが現れ、その後発疹が出てきます。また神経に沿って出てくるので、からだの片側だけに生じるのが普通です。 帯状疱疹の例
皮疹出現の仕組み(神経に沿ってウイルスが皮膚に到達)
▼日常生活における留意点
発疹が出たら早めの受診、早めの服薬 痛みだけの時期では診断は難しいのですが、発疹が出はじめたら、なるべく早く皮膚科を受診し、抗ウイルス薬の内服をはじめてください。重症になると入院して点滴治療を行うこともあります。水疱が破れてジュクジュクしない限りは入浴してもかまいません。水ぼうそうにかかったことのないお子さんが発疹に触れると、感染して水ぼうそうになることがありますので気をつけましょう。
▼帯状疱疹後神経痛について
 帯状疱疹は皮膚の病気であるとともに神経の病気でもあります。神経に傷あとが残り、数ヵ月、時には何年も痛みや違和感が残ることがあります。現在のところ、この後遺症である帯状疱疹後神経痛を100%予防する手段はなく、また完全に治すこともしばしば困難です。発症早期から抗ウイルス薬による十分な治療を行うことが重要です。


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