アルツハイマー型認知症とは
指導/河原田洋次郎・中西亜紀
大阪市立弘済院附属病院 神経内科・精神科


▼病気に関する基礎知識
物盗られ妄想 アルツハイマー型認知症の原因はいまだ不明ですが、頭部画像所見で大脳が萎縮(いしゅく)していく病気です。加齢にともない発症率も増え、もの忘れで気付かれることが多くゆっくりと悪化進行し、判断力も低下し、徐々に自立した生活が困難になります。
 人により、不安・抑うつ症状や物盗られ妄想(ものとられもうそう)、徘徊(はいかい)などの症状が出現する場合もあります。しかし、なぜそのような症状が出るのかを見極め、適切な治療やケアを行うことで落ち着くことも少なくありません。
 アルツハイマー型認知症は、症状や進行をやわらげるお薬が複数発売されています。早い時期に正しい診断に基づく治療を行うことが大切です。
▼介護する側の留意点
 ご本人は、何もわからなくなるのではありません。変わっていく自分自身にとまどい、不安や恐怖を感じながらも上手く伝えられないことが多いのです。できなくなったことではなく、今できることに目を向け一緒に取り組みましょう。介護者は、一人で抱え込まず、仲間を作り、さまざまな情報を手に入れるよう心がけてください。
▼生活における留意点と予防
 高血圧、脂質異常症、糖尿病は、アルツハイマー型認知症に悪い影響を与えることが知られています。治療をきちんと受け、規則正しい生活リズムやかたよらない食生活を心がけましょう。
 閉じこもった刺激のない生活では、足腰が弱るばかりでなく、脳のはたらきも衰えます。1日30分程度歩くこと、頭を使うこと、社会とのつながりを持ち続けることは、予防の意味でも大切です。


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