脂質異常症とは
指導/須藤俊明
自治医科大学附属病院薬剤部長


▼病気に関する基礎知識
病気に関する基礎知識 脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)が増えすぎている状態で、放置しておくと動脈硬化(どうみゃくこうか)が起こり、ついには、心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳梗塞(のうこうそく)の原因となる疾患です。さらに動脈硬化は高血圧を悪化させ、また腎臓病などの原因となることも知られています。血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)の4種類の脂質が溶け込んでおり、多すぎると問題になるのはコレステロールと中性脂肪です。脂質異常症には、コレステロールあるいは中性脂肪が多いタイプ、またはその両方が多いタイプがあります。
▼脂質異常症の治療
 脂質異常症は、遺伝子の異常や他の疾患に伴ってあらわれる場合もありますが、多くは過食や運動不足などの生活習慣に関連した原因が重なり発症してきます。適切な食事や適度な運動を心掛けていても、血中脂質の高い状態が続くと、動脈硬化、さらには心筋梗塞や脳梗塞へと進む危険性が高くなるので、薬による治療を行うことになります。通常、食事療法を3〜6ヵ月続けてもコレステロール値や中性脂肪値が下がらない場合には、薬物療法に入ります。また、遺伝的に血液中のコレステロールの排泄(はいせつ)に障害の出る家族性脂質異常症では、はじめから薬による治療が行われます。薬をのみ始めると薬に頼ってしまい、ついそれまで続けてきた生活習慣の改善や食事療法、運動療法をやめてしまう人がいます。食事療法、運動療法にはコレステロールの合成や処理を正しい状態に戻そうとする効果がありますから、薬をのみ始めても基本的に続けることが必要です。
脂質異常症の治療


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