過活動膀胱とは
指導/小川輝之
名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科学


▼疾患に関する基礎知識
 過活動膀胱とは、急にがまんできないような尿意がおこる〔尿意切迫感(にょういせっ ぱくかん)〕、トイレが近い〔頻尿(ひんにょう)〕、がまんできずにもれてしまう〔切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)〕などの膀胱の機能が低下する(必要以上に働く)病気です。原因の多くは不明ですが、なかには加齢、前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)や神経系の病気〔脳梗塞(のうこうそく)や脊髄損傷(せきずいそんしょう)など〕にともなう場合もあります。また膀胱炎や膀胱腫瘍(ぼうこうしゅよう)、結石(けっせき)などにともなう症状の場合もありますので、これらの病気について検査をしておく必要があります。
▼過活動膀胱の治療
 過活動膀胱の治療は薬物療法が一般的です。なかでも抗コリン薬は治療効果が高い薬剤です。副作用として、便秘、のどが渇くなどがあります。 自分でできる治療として、膀胱訓練、骨盤底筋体操(こつばんていきんたいそう)があります。
横から見た女性のからだ●膀胱訓練:トイレに行く間隔をがまんして延ばしていく治療です。最初は5分、それから少しずつ間隔を延ばしていきます。ただし前立腺肥大症などで尿がうまく出せない人はやめましょう。
●骨盤底筋体操:尿道(にょうどう)、膣(ちつ)や肛門(こうもん)を体の内側(胃など)に向かって締め上げる運動を毎日5〜10分行います。
▼生活上の留意点
水分の取り過ぎに注意しましょう。健康な方では1日の尿量は体重1kgあたり25〜30mL(体重50kgで約1,500mL)です。 生活上の留意点
アルコール類、カフェインの入った飲料はやや控え目にしましょう。
便秘に注意しましょう。
外出時にはトイレの位置を前もって確認しておきましょう。
下半身を冷やさないようにしましょう。


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