脳梗塞のくすり
指導/
石川 治 東京大学医学部脳神経外科
斉藤延人 東京大学医学部脳神経外科教授


▼処方される主なくすりの種類
 脳梗塞の再発予防には、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの危険因子を十分治療することと、抗血栓(こうけっせん)薬を毎日服用することが基本になります。抗血栓薬には、抗血小板(こうけっしょうばん)薬と抗凝固(こうぎょうこ)薬があります。


抗血栓薬 抗血小板薬 アスピリン(バイアスピリン®、 バファリン)、チクロピジン(パナルジン®)クロピドグレル(プラビックス®)、シロスタゾール(プレタール®)など
アスピリンに代表されるくすりです。血小板の働きを抑えて血液を固まりにくくし脳の血管がつまるのを防ぎます。動脈硬化を原因とする脳梗塞に有効です。
抗凝固薬 ワルファリン(ワーファリン)
心臓の中などで血液が固まること(血栓)を防ぎます。不整脈などの心臓病を原因とする心原性塞栓症(しんげんせいそくせんしょう)に有効です。
▼服用上の注意点・副作用
 抗血栓薬を服用している方は、出血症状に気をつけましょう。特に消化管出血には注意が必要で、便が黒くないかを必ず確認してください。皮下出血(青あざ)や歯肉の出血などの出血傾向がみられたら、必ず医師に連絡してください。また、抜歯・胃内視鏡検査・手術の予定のあるときは、早めに医師に相談しておきましょう。
 ほかの副作用では、胃もたれや胸やけ、頭痛、動悸、下痢、倦怠感(けんたいかん)などに注意してください。ワルファリンを服用している場合、ビタミンK を多く含む食品(納豆・クロレラ・大量の緑黄色野菜など)は、くすりの効果を弱めますので、控えるようにしましょう。
▼日常生活における留意点
規則正しい服用・生活 脳梗塞の再発予防には、くすりを規則正しく服用することのほかに、生活習慣の改善が重要です。バランスのとれた食事、適度な運動、規則正しい生活を心がけましょう。

 



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