前立腺がんのくすり
指導/冨田京一
日本赤十字社医療センター泌尿器科部長


▼前立腺がんとは
 前立腺がんとは前立腺から発生したがんです。早期ではがん病変が小さいため症状はありませんが、前立腺が尿道を囲むように存在するため、大きくなってくると排尿困難や頻尿(ひんにょう)などの前立腺肥大症と同じような症状がみられるようになります。また、症状のない早期から血中の前立腺特異抗原(ぜんりつせんとくいこうげん):PSAが上昇します
▼前立腺がんの治療に用いられるくすり
(1) 男性ホルモンを下げるくすり
  LH-RHアナログ製剤[リュープロレリン(リュープリン®)、ゴセレリン(ゾラデックス®)]
精巣からの男性ホルモンの分泌を抑制します。前立腺がんの多くは男性ホルモンの存在で発育するため、このくすりを使用することで、がんの進行を抑え縮小させることができます。両側精巣の摘出と同じ効果があります。
(2) 男性ホルモンへの感受性を弱めるくすり
  ビカルタミド(カソデックス®錠)、クロルマジノン(プロスタール®錠)
  フルタミド(オダイン®錠)
男性ホルモンに対する細胞の
感受性を弱めることで、男性ホルモンを下げるのと同じような作用をします。
(3) 女性ホルモン薬
  エチニルエストラジオール(プロセキソール®錠)
女性ホルモン薬で、男性ホルモンの作用を弱めることができます。
(4) 抗がん薬
  テガフール・ウラシル(ユーエフティ®)、エストラムスチン(エストラサイト®
がん細胞の増殖を抑えることで効果を示します。
▼一般的な生活上の注意
 血液のPSA値を調べることで、前立腺がんが早期にみつかる可能性が高くなります。
 50歳を超えたら、1年に1回のPSA値測定をお勧めします。



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