悪性リンパ腫のくすり
指導/根本真記
癌研有明病院薬剤部


▼非ホジキンリンパ腫の治療:R-CHOP療法
 非ホジキンリンパ腫の治療は、抗がん剤による化学療法が中心です。非ホジキンリンパ腫の代表的な化学療法はR-CHOP療法です。
 R-CHOP療法とは、3つの抗がん剤とプレドニゾロンを組み合わせた化学療法(CHOP療法)と、モノクローナル抗体:リツキサン®注(リツキシマブ)を併用する治療です。
 リツキサン®注は毎週1回ずつ、計8回投与します。CHOP療法は3週間ごとに1回、計3〜6回投与します。
 リツキサン®注は他のくすりと合わせて3週間ごとに投与する場合もあります。
▼R-CHOP療法の副作用(癌研有明病院患者さん用説明書より)
次の内容は、すべて癌研有明病院での副作用調査の結果をもとに作成したものです。

自覚しやすい副作用
  アレルギー
    アレルギーは、軽度な症状も含めると初回治療の約半数の人にみられました。ほとんどの場合、初めて(1回目)の治療中に起こり、治療が終わるころなくなります。
  はきけ、食欲不振
    はきけや食欲不振は10人のうち2〜3人にみられました。抗がん剤投与後2〜4日目ごろに出現する人が多いです。数日で症状は治まりますが、この期間は我慢せず、はきけ止めのくすりを服用しましょう。
  便秘
    便秘は10人のうち6人にみられました。抗がん剤投与後2〜8日目ごろに出現する人が多いです。ひどくなる前に、便をやわらかくするくすり(酸化マグネシウム)や出しやすくするくすり(プルゼニド®など)を予防的に服用し、便秘にならないように調整しましょう。
  脱毛
    抗がん剤を使い始めて2〜3週間ごろに抜け毛が目立つようになります。効果的な予防法はありません。脱毛は一時的なもので、治療が終了すると徐々に回復し、もとに戻ります。
  手足のしびれ
    抗がん剤投与の回数が増えてくると、手や足先にしびれが感じられるようになったり、感覚が鈍くなったりすることがあります。症状が出始めたらすぐに医師や看護師、薬剤師に相談しましょう。
自覚しにくい副作用
  骨髄抑制(白血球減少・好中球減少)
   

抗がん剤投与後10〜14日目をピークに白血球が少なくなり、細菌や真菌(カビ)、ウイルスに対する抵抗力が低下します。白血球や好中球が一番少なくなった時期から1週間ほどで回復します。白血球が下がり始める時期からの感染予防(うがい、手洗いなど)が重要です。特に10〜16日目ごろは、普段より免疫力が低下していますので、感染症や発熱に注意しましょう。発熱時の抗生剤が処方されている場合は、38℃以上を目安に抗生剤の服用を開始し、最低3日間は継続しましょう。

▼外来治療を受けるポイント
 感染予防の継続が大切です。熱など出さないように、手洗い・うがいを続けましょう。
 発熱(38℃以上の熱)、咳、息切れ、だるさなどの症状がみられたら、すぐに主治医に連絡を。



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