骨粗鬆症のくすり
指導/小出由美子
国立長寿医療センター薬剤部


▼骨粗鬆症の基礎知識
  骨粗鬆症は、骨の内部がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。骨の内部では常に古くなった骨の一部を壊して、新しい骨につくり替えています。これを「骨代謝」といいます。骨代謝のバランスが崩れることにより骨粗鬆症が起こります。
▼処方される主な薬剤の種類と服用上の注意
(1) 活性型ビタミンD製剤
  カルシウムの吸収を増加させ、骨の形成を助けます。
(2) ビスフォスフォネート製剤
  骨を壊す細胞(破骨細胞)が骨を壊すのを抑え、骨折を予防する効果があります。胃に何も入っていないときに飲む必要があり、朝起きてすぐに服用します。
また、のどや食道に潰瘍を生じる可能性があるので、上体を起こした姿勢でコップ1杯(180 mL)の水で飲み、少なくとも30分は横にならず、水以外のものは摂らないでください。週に1回服用するだけで良い製剤もあります。
(3) エストロゲン製剤(女性ホルモン)
  閉経後の女性に使われ、骨量の減少を抑えます。長期の服用では乳がんなどの危険性が高くなることがあります。
(4) SERM:サーム(ラロキシフェン塩酸塩)
  骨に対して女性ホルモンと同じ効果があり、子宮や乳腺に対しては抗エストロゲン作用があるため乳がんの心配がありません。
▼骨粗鬆症を予防するためには
カルシウム、ビタミンDを十分に摂りましょう
  カルシウムは吸収されにくいので、ビタミンDを多く含む食品と一緒に摂ると吸収が良くなります。
適度な運動をしましょう
  運動をして骨に力が加わることで、骨は強くなります。
日光浴をしましょう
  日光を浴びることで、皮膚でビタミンDがつくられ、カルシウムの吸収が高まります。夏なら木陰で30分、冬なら顔や手に1時間程度で十分です。

カルシウムを多く含む食品(100g中)   ビタミンDを多く含む食品(100g中)
ひじき・干ひじき 1400mg
もめんとうふ 120mg
牛乳 110mg
ヨーグルト 120mg
小松菜 170mg
 
きくらげ 440µg
かわはぎ 43µg
べにざけ 33µg
さんま 19µg
鶏卵・卵黄 1.9µg
(五訂 日本食品標準成分表 より引用)



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