うつ病のくすり
指導/安藤勝己
安藤内科院長


▼処方される主な薬剤
 うつ病の治療には、のような抗うつ薬が処方されます。その他、不眠や不安、いらいらなどの症状が強いときは睡眠薬や抗不安薬が、便秘、吐き気などの副作用に対しては下剤や吐き気止めが追加されることもあります。

 うつ病の治療に用いられる主な抗うつ薬
  薬剤名 主な副作用
三環系抗うつ薬 トフラニール® アナフラニール®
トリプタノール® アモキサン®
口渇、便秘、おしっこが出にくい、
頭痛、眠気
四環系抗うつ薬 ルジオミール® テトラミド®
テシプール®
(同上)
SSRI ルボックス® パキシル®
ジェイゾロフト®
吐き気
SNRI トレドミン® 吐き気、頻脈、おしっこが出にくい
その他 ドグマチール® レスリン® 乳汁分泌

▼服薬上の注意点・副作用
 睡眠薬や抗不安薬は飲むとすぐに効果が現れますが、抗うつ薬は飲み始めてから効くまでに2週間ぐらいかかります。抗うつ薬の副作用である口渇、便秘、排尿困難、眠気などは出現頻度も高く比較的早期に出現しますから、治療のためにはこれらの副作用を乗り越えて服薬を続けることが必要です。
 その後開発された四環系抗うつ薬などは、このような副作用が比較的軽くなっています。
 SSRIやSNRIは、薬が作用するポイントをしぼって、さらに副作用を軽くしようとした薬です。 しかし、吐き気や怒りっぽくなるなど、今までにない副作用もありますから服薬にあたっては主治医からよく説明を受けてください。
 アルコールと一緒に服用するのは危険です。他の病気(緑内障、心疾患、排尿障害など)を指摘された方、他の薬を服用している方、薬物アレルギーのある方、妊娠・授乳中の方もご相談ください。
SSRI:選択性セロトニン(5-HT)再取り込み阻害薬
SNRI:セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬

▼日常生活での指導
 自分だけの判断で薬を中断しないようにしましょう。再発を防ぐために、ご自分の生活の仕方や考え方を変えることが必要な場合もあります。治療が終わるときには、主治医とうつ病になった最初の頃の症状を確認しておきましょう。同じ症状が現れて続くようであれば、すぐに再受診してください。



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