アトピー性皮膚炎とは
指導/
田中暁生 広島大学大学院皮膚科


▼病気に関する基礎知識
病気に関する基礎知識 アトピー性皮膚炎では、皮膚のなかで炎症を起こす細胞が活発になっているために、皮膚が痒かったり、乾燥したり、赤くなったりします。炎症の原因の主な細胞は2型ヘルパーT細胞と呼ばれるリンパ球で、この細胞が産生する物質が皮膚のさまざまな細胞に作用して、アトピー性皮膚炎の病状を形成します。
▼治療薬について
治療薬について アトピー性皮膚炎の治療薬には、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏があります。最近では、それらとはまったく作用の異なるデルゴシチニブ軟膏が登場しました。基本的にはこれらの塗りぐすりで治療が行われます。これらの塗りぐすりをしっかり塗っても症状が重症な場合は、バリシチニブという飲みぐすりやデュピルマブという注射薬が使われることがあります。これらの薬剤は、単独では効果が十分ではなく、塗りぐすりといっしょに使用することで痒みと皮膚症状の軽減に十分な効果が期待できます。
 バリシチニブは2020年12月に、デュピルマブは2018年4月にアトピー性皮膚炎に対して使用が可能となった新しい薬剤です。どちらの薬剤も軽症のかたには使うことができませんし、ある一定の基準を満たした施設でしか処方ができないという制限があります。
 また、薬剤の費用がかなり高額であることも特徴です。
▼再発・予防のための対策
 皮膚炎は軽症のうちにあるいは症状が出始めたときにすばやく適切に対処することで、重症化や慢性化を予防することができます。症状が出始めたときに塗りぐすりを正しく使って、早く治すことを心がけましょう。


ページ制作:株式会社ライフメディコム/情報提供:株式会社スズケン

>> ご利用規約
株式会社スズケン