夜間頻尿とは
指導/
内藤晶裕 東京都立墨東病院 泌尿器科


▼夜間頻尿とは
 夜間頻尿を訴える患者は非常に多く、夜間の睡眠を阻害することで日常生活に負担をかけることが多い疾患です。40歳以上では、夜間に一度排尿される方は約69%、3回以上排尿される方は約13%という報告もあります。多くの原因が指摘されており、内科関係の基礎疾患の影響、生活習慣、睡眠障害などが関係すると報告されています。
夜間頻尿とは
▼治療
治療 基本的な評価を行うために、排尿日誌を記載していただき、1日尿量としての多尿の有無、夜間多尿の有無、いずれのタイプの多尿もないといった3パターンにわけて治療方針を検討します。そのなかで夜間尿量が24時間尿量の20%(若年成人)または33%(65歳以上の成人)を超える場合、夜間多尿と診断されます。
 薬物治療を開始する前に、飲水量の確認と調整を行います。飲水量は、1日の水分摂取量を体重の2〜2.5%程度に調整することをお勧めします。また、夕方以降にカフェインや水分を多く含む食物を摂取しないよう説明しています。このような行動療法を行っても改善しない夜間多尿の場合には、薬物療法を検討します。これまで過活動膀胱に対する薬剤を中心に薬物治療を行ってきましたが、2019年にデスモプレシンというくすりが販売開始されました。男性のみに使用可能という制限や定期的な血液検査で体内の評価を行う必要などがあります。しかし、夜間の排尿回数が減ったという報告もあるため、今後は男性の夜間頻尿に対する中心的薬剤になっていく可能性があります。


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