禁煙治療のくすり
指導/
萩谷政明 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科 准教授


▼喫煙に関する基礎知識
 タバコの煙には4,000種類以上の化学物質が含まれ、このなかにはニコチン、タール、一酸化炭素など200種類を超える有害物質があり、発がん性のあるものも多数あるといわれています。脳卒中、心筋梗塞、肺気腫、糖尿病、骨粗鬆症など、さまざまな疾患の原因となり、肺がん、喉頭がんなど多くのがんのリスクになるともいわれています。
 現在、喫煙はニコチン依存症という薬物依存の病気ととらえられています。
▼治療に関する解説
治療に関する解説 自分自身の力で禁煙ができない場合に、薬の力を借りて治療することができます。禁煙補助薬としてはニコチンガム、ニコチンパッチ、バレニクリン(チャンピックス®錠)があります。ニコチンガムは口腔粘膜から、ニコチンパッチは皮膚からニコチンを補い、禁断症状を抑え、吸いたい欲求を軽減させます。一方、バレニクリンはのみ薬で、ニコチン受容体に結合しニコチンが受容体へ結合できないようにすることで、喫煙時の快感をなくし、吸いたい気持ちが起きないようにします。バレニクリンの副作用としては吐き気、不眠、異常な夢、頭痛などがあります。また、めまいや眠気などが出ることがあり、自動車の運転や危険な作業は行わないようにする必要があります。
▼生活における留意点、再発予防のための対策
生活における留意点、再発予防のための対策 禁煙の薬を使う以外にも、吸いたくならないためには日常のストレスを減らす工夫が必要です。また、吸いたくなったら気分転換をはかることも必要です。口寂しくなったら、冷たい水を飲んだり氷をなめたり、うがいや歯磨きをしたりすることも有効です。
 薬の治療を行っていて副作用のような症状がある場合には、自己判断せず、医師・薬剤師に相談することが必要です。


ページ制作:株式会社ライフメディコム/情報提供:株式会社スズケン

>> ご利用規約
株式会社スズケン